2017年02月16日

池谷コラム【2】


池谷コラムA

みなさん、こんにちは。あやコーチです!
今回のブログは、ご好評をいただいた第1回に続き、池谷孝アカデミーセンター長による『池谷コラム』第2弾です♪



エスパルスアカデミーセンター長


前回ツルコーチからも紹介がありましたが、池谷アカデミーセンター長は、エスパルスサッカースクールのコーチ達に指導してくれるコーチです。
エスパルスのコーチ達は、毎週金曜日の午前中にSDF清水に集まり『コーチ研修』を行い「大人の学び」をしています。

テーマは毎回その時々によって変わりますが、
・指導者として
・サッカーを上手にさせる指導法
・今のサッカーを取り巻く環境
などなど、世界のサッカーを観てきている池谷センター長の話から、多くのグローバルな発見をさせてもらっています。
そんな池谷センター長の【コラム】から、いくつか紹介させていただきます。

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LET‘S PLAY FOOTBALL !


『井戸を掘った人たちのことを忘れない』

私は学生の頃、サッカーが、19世紀の終わりにイングランドから学校体育として日本に伝えられ「グラウンドに一対のサッカーゴールを!」を合言葉にして全国の中学校や高等学校に赴任した教員養成学校出身の先生たちによって日本中に広まったと、聞きました。
1945年の終戦直後の静岡県には5つの旧制中学(今の高等学校)にしかサッカー部がなかったそうですが、食べるものもろくにない時代に、指導書もなくシューズもボールもゴールもお手製のものという今とは全く違った環境の中でも、当時の選手にはサッカーに対する情熱は大きなものがあったそうです。そういう先人の築いてきた礎があって20回を超える国体制覇をはじめとした小学生から大人までのサッカー王国静岡が築かれたのだと思います。
日本代表監督当時のアギーレ氏の指導者研修では、はじめに、サッカーの歴史の重さ、掛けた時間の長さの大切さが言われていました。日本サッカーは1968年のメキシコオリンピック3位という成果のみが日本サッカーで語られ続けた時代が30年も続きましたが、我慢の時代を経てプロフットボール(Jリーグ)が誕生し2017年2月現在ワールドカップ4回、オリンピック6回連続出場(男子)という革新的な進歩を見せています。これも先人の奮闘、情熱の継続があったからこそだと思います。
サッカーの井戸を掘ってくれた人たちに思いをはせることは、恵まれた環境でサッカーができている今の私たちのサッカーをさらに大切なものにしてくれると感じます。


『試合観戦の楽しみ方…スタジアムの一体感』

数年前カンプ・ノウでバルセロナ対マラガの試合を観ました。前半、バルサの右サイドのディフェンダーがサイドチェンジのパスを送りました。突然、8万人を超える満員の観客から万雷の拍手が起きました。私はスタジアムに響き渡るその拍手の音の大きさにただ驚くだけで理由が全くわかりませんでした。あとから知ったところによると、それまで期待されながらも遠慮がちなプレーに終始していた若手のそのディフェンダーが放った思い切りのよい、迷いが吹っ切れたような素晴らしいロングパスに対する拍手だったそうです。観客全員がその選手にそういう思いやジレンマを感じていて、お前もようやくそういうプレーができるようになったな、というような気持ちの温かい拍手を送ったということでした。ファンが選手を育てる拍手と言ってもよいと思います。
私は、『試合の瞬間を切り取った一体感』というものにヨーロッパと日本の歴史の差を感じます。サッカーは、地元のチームと選手を愛し、地元のチームを誇りに思うたくさんのサポーターと選手の歴史がつくる文化だと思います。長い時間の積み重ねを要することですがエスパルスも日本サッカーも着々と文化を進めなければなりません。ちなみにこの試合はメッシの右足でのゴールを含め6−0でバルサの完勝でした。


『観ることを技術につなげる』

 この場合の“観る”は、よいサッカー、よいプレーを観るという意味です。テレビ放映やビデオ映像などサッカー情報の少ない時代もサッカーはずっと続けられていました。古い話ですが、私の子ども時代はメキシコオリンピックや日本リーグの時代です。市民会館で見たメキシコオリンピックの試合映像はよく覚えています。選手のプレーや活躍にくぎ付けになりました。次の日はさっそく、俺はカマモトだ、スギヤマだとかいって昼休みの校庭でサッカーをしたものです。
2015年のスノーボード世界選手権で優勝した鬼塚雅さんはテレビのインタビューで、「5歳からスノーボードを始めたけれど、誰かに教わったわけではなく人の滑りを観て真似していた」と言っていました。サッカーの源流であるストリートサッカーも、うまい仲間のプレーを真似たり盗んだりして自分の技術にすることがエッセンスの一つです。そういう意味では、Jリーグの魅力とプロ選手のプレーの質は子どもたちの育成に大きな責任を負っていると思います。そして、子どもたちがJリーグや日本代表の試合を観ることは、良いプレーをじっくり観て学ぶ重要な時間と言えます。

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いかがでしたか?
あやコーチはこのコラムを読んで、『観て』『感じる』ことはサッカーだけでなく普段の生活でもとても重要だなあ、と改めて感じました。


来週25日には、J1リーグがついに開幕します!
エスパルスはホームIAIスタジアムでヴィッセル神戸との開幕戦を迎えます!!




そして、3月24日には日本代表のロシアワールドカップ予選VS UAE戦が待っていますね。
J1の舞台に復帰したエスパルスも、5大会連続のワールドカップを目指す日本代表も、負けられない戦いが続きます。テレビや映像で、できればぜひスタジアムに足を運んで、一緒に応援していきましょう♪