2017年05月03日

アスリート育成プロジェクト 身体作りの春 〜各カテゴリーでのアスリート育成〜


春はカテゴリーの変わり目であったり、新入団選手が加わる時期でもあり、様々なカテゴリーで育成部として取り組んでいる身体作りをレクチャーしたり、内容のアップデートを行いました。
 

〜U-11・12清水 食育、食事体験〜

ジュニアユースで2年前から行っている練習後の食事提供に今年からユースも加わり、オフザピッチからも選手育成にアプローチを続けています。

選手の身体を造る資本となる栄養は、どの年代でも重要となるため、早い時期より意識を高めてもらうことや、ジュニアユース、ユースの選手がどのくらいの量を食べているのか、バランスや質を実感して将来の目標設定をしてもらう意味を込めて、ジュニア選手とその親御様に、食事体験をして頂きました。







理想の部分を伝えることは簡単ですが、実際にジュニアユースの選手と一緒に同じメニューを食べてもらうことで、「食べていたつもりだけど、ジュニアユースの選手はこんなに食べるんだ、このおかずの量で3杯もご飯をおかわりするんだ」と理想と現実に直面し、将来の目標となったように感じます。その他にも食べている時の座る姿勢など、家ではなかなかできていなかった部分も、意識付けできたのではないかと思います。

ジュニアユースに入団して急に無理な量を食べると、食に対する拒否反応が生まれてしまうかもしれません。ジュニアユースに入団した際の量の目安を確認できたと思いますので、毎日少しずつチャレンジして、身体の基礎を造ってもらいたいと思います。










〜U-11三島 食育レクチャーと食事体験〜
 
ジュニア三島の選手は、練習後に三保まで来場することが困難なこともあり、合宿を行っていた聖一色寮で選手と親御様に対して食育の基礎をレクチャーさせていただきました。







今はインターネットで簡単に栄養の基礎や理想については検索できるので、今回は現実の部分をお伝えし、清水の選手と同様に将来の目標を立ててもらうことを目的に、ジュニアユースの食事風景の映像を見て頂きました。また、試合前・試合当日の食事、遠征先の食事についてなど、理想と現実の違いについてもお話しさせていだきました。

理想を追い求めることも大切かもしれませんが、育成年代では与えられた環境の中でたくましく生活でき、またどのような状況でも最高のパフォーマンスを出せる選手に育ってもらいたいと思います。



 






〜U-13 基本姿勢・体幹トレーニング指導実践〜
 
ジュニアユースの新入団選手に対しては、アスリート育成プロジェクトの土台であり、最も大切にしている基本姿勢や動作についてレクチャーを行いました。







人が動くためには、スタートポジション(開始姿勢)が崩れていてはその後の動作に必ず影響を与えます。寝る→起きる→座る→立つ→歩く→走る→スプリント、キック、ジャンプ、ターンと動きは繋がりますので、その過程のどこか一つでも崩れればその先には大きな影響を与えますし、例えばスプリントが出来ない選手は歩きや立つ、座るなどの姿勢に問題がある場合が多くあります。つまり、良い姿勢で座れていない、歩けていない選手は、良い姿勢でのスプリントは出来ないことの方が多いです。
 
したがって、日頃学校で過ごす時間が長い育成部の選手たちは、座って授業を受けていることが多いわけですが、そこで猫背で6時間授業を受けている選手が、練習に来てすぐに良いパフォーマンスを出すことは期待できません。



 





体幹トレーニングは今では誰もがその重要性を感じるかと思いますが、そもそも体幹トレーニングとは何なのか。体幹筋とは・・。座って姿勢を保つのも体幹筋ですので、そこで6時間猫背で体幹筋を使っていない選手が、練習に来てデイリーの体幹トレーニングを行う。体幹トレーニングはあくまで補強であり、日常生活から良い姿勢で体幹を刺激している(準備が出来ている)選手のためのトレーニングなのです。練習場で行う体幹トレーニングでは不十分であり、最悪それだけを行うことが過負荷になり、腰痛や怪我を招く心配さえあることなどをレクチャーし、その後にトレーニング方法の指導実践を行いました。







実践では選手が二人一組で、相手を評価し修正させることも行い、お互いに理解を深めてもらいました。言われたことをその場で修正することは簡単ですが、それを脳にしっかりインプットしなければ意味がありません。毎回同じことを言われるのは「つもりと現実」のギャップが生じているからです。主観と客観との差を埋めるためにはどうすれば良いのか、などもレクチャーしながら定期的な評価の重要性を伝えました。今後は反復を通じて、自分の身体を自由に扱える能力(自己対話ができる能力)も身につけてもらいたいと思います。




〜U-14 ランニングレクチャー〜
 
1年間、基本姿勢や動作の習得を行ってきたU-14の選手に対しては、走り方のメカニズムについてレクチャーと実践を行いました。光電管を用いて50m走を測定し、その後速く走るためのバイオメカニクスをレクチャーし、上半身から下半身まで全身を使ったトレーニングを行い、再度50mの測定を行いました。











すぐに結果として出る選手とそうでない選手もいましたが、新しい動きをすると脳を介する時間がかかり、動きがぎこちなくなってしまうこともあります。前後のフォームをビデオで撮影しフィードバックしましたので、今後は映像や知識をもとに、脳を介さなくても身体が自然と反応できるように反復練習を行ってもらいたいと思います。




〜U-15 止まり方、ターンの方法のレクチャーと実践〜
 
U-15の選手は週に1回フィジカルトレーニングの中で、基礎体力から実践的な身体の使い方などのトレーニングを行っています。その中で素早く方向転換できるためのメカニズムを物理的に説明し、どのように身体を動かし、重心をコントロールすればスムーズな移動が出来るのかを指導しました。このような細かな身体の動かし方は、ただ回数を重ねるよりも原理を理解した上で実践をした方が効果的であると感じ、トレーニングの冒頭にそれを説明し、その後実践するようにしています。







身体を動かすのは筋肉であり、いかに無駄な重心移動やロスなく効率的に身体を操るかがポイントであり、イメージを持って実践することが重要であると感じています。姿勢や動きのイメージや意識に集中するため、出来る限りトレーニングの内容はシンプルなものから始め、少しずつサッカーに近づけていければと思いますが、そこはなかなかスムーズにはいきません。しかし、中途半端になればその先の発展もありませんので、一年をかけて少しずつ動きの改善や向上に繋げていければと思います。



 



エスパルス アスリート育成プロジェクトについては こちら