2017年06月08日

アスリート育成プロジェクト 杉本龍勇氏との会談


先日、齋藤佳久PTと掛川誠GKコーチが、2005年〜2010年にトップチームのフィジカルコーチとしてエスパルスに所属し、現在は法政大学経済学部の教授である杉本龍勇さんと会談する機会を頂きました。

杉本さんは、陸上選手としてバルセロナオリンピックに出場し入賞、また岡崎慎司選手の専属コーチも務め、日本代表、海外で活躍する選手に指導をされていることでも有名です。掛川GKコーチも現役時代にエスパルスで指導を受けました。




エスパルス時代に岡崎選手を指導する様子



エスパルス育成部ではサッカー選手である以前にアスリートの要素を持つべきであると「アスリート育成プロジェクト」を立ち上げ、自分の身体を自由に操作でき、また自己対話できるパーソナリティー形成を目的に、基本姿勢や動作能力の向上に向けた取り組みやトレーニングを行なっています。


サッカーとは実に様々な動きが入り混じり、一つとして同じ動きが入ることはないかもしれません。しかし、根底となる基本姿勢や走る、止まる、ジャンプする、構えるなどの基本動作は身につけておくべきであり、その応用がサッカーの動きに繋がると考えプロジェクトを進めていますが、杉本さんとの会話の中でも基本姿勢や動作の重要性を改めて感じることができました。


杉本さんは現在岡崎選手をはじめ、多くの海外でプレーする選手にパーソナルトレーニングを行っておりますが、彼等のパフォーマンスが崩れる時は、基本姿勢や動作が保てていないことが多いようで、世界で活躍している選手であれ基本を重要視しているそうです。


また、海外で活動する日本人選手のトレーニングを行う際に練習や試合を観る機会も多いようで、技術の上手さは日本人の方が高いけれども、海外の選手は常に高い強度(スピードや負荷)の中でプレーができるという違いがあるとお話されました。当然環境が与える影響は強いようですが、その中で姿勢を崩さずプレーできるか、スピードを落とさずにキックやパス、ターンなどをできるかが重要な要素になるようです。日本人がそこで活躍するためには、既に持ち合わせている高い技術を発揮するためのブレない姿勢や動作が重要になると感じます。確かに日本人と外国人とで骨格の違いなどはあるのかもしれませんが、基本を身につけていくことは最低限必要であると感じます。


また、海外で活躍している日本人選手の大きな特徴は、「良いと思うことを信じ、継続できる」選手が多いようです。少し取り組んで成果が出てそれで満足するのでなく、継続して取り組める姿勢も重要だとおっしゃっていました。きっかけは「言われたから」の部分もあるかもしれませんが、継続は「言われなくても」であり、そこに労力を向けられるかどうかが重要であると思います。つまり本気で24時間サッカーに費やすことができるかどうかで、エリートと呼ばれていなかった選手でも将来の可能性は無限に広がると感じます。



今回の会談を通じ、海外で活躍している選手、Jリーグでプレーする選手、またこれからプロを目指している選手など、カテゴリーは違うにしろ、根本に共通する部分は多くあると改めて感じ、「アスリート育成プロジェクト」の重要性を再認識しました。今後もエスパルスに所属する選手のみでなく、地域に対してもこの取り組みを広めていければと考えております。




齋藤佳久PT・杉本龍勇氏・掛川誠GKコーチ