前年リーグ4位の手応えを持って臨んだ2007年シーズン。3位以上の成績を目指してJ1リーグ中断明け以降に巻き返したものの、前半戦の取りこぼしや終盤の連敗が響き、結果としてまたしてもリーグ4位で幕を閉じた。
2年連続の開幕戦勝利を飾り、続く第2節も3-1と快勝。上々の開幕スタートを切ったエスパルスだったが、J1中断前に2度の2連敗を喫するなど、波に乗り切れない前半戦だった。それでも夏場の韓国遠征を経て、中断明け以降の第20節から第25節にかけて6連勝を記録。順位を3位へと上げ、浦和、G大阪との勝ち点差を一気につめたが、第26節からのアウェイ2連戦の連敗が響き、優勝戦線から後退してしまう。長谷川体制3年目、より上を目指したエスパルスの戦いは4位という結果で終わった。
最終的に、逆転優勝を果たした鹿島とは勝ち点11差、3位のG大阪にも6差をつけられ、上位との差を改めて痛感した2007シーズン。しかしながら、第26節以降は最終節まで4位を死守し続けたことで、前年の成績がフロックではないことを証明できた。上位で戦い続ける自信を得た一年であったといえよう。
なお、伊東輝悦が同一クラブ所属としてはJリーグ初となるJ1通算400試合出場を達成。その一方で、1999年に横浜フリューゲルスから移籍後、ステージ優勝などのタイトル獲得に貢献した久保山由清が引退を表明し、ユニフォームを脱いだ。