CLUB クラブ沿革

2008

不振と悔しさから這い出し、手にした強さ

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リーグ戦2年連続4位を経て、自信を持って迎えた2008年。若手の順調な成長に加え、4年目となる長谷川監督体制で成熟期を迎えようとするチームの目標は“タイトル獲得”だったが、エスパルスを待ち受けていたのは苦難の道だった。

7年ぶりに開幕戦での黒星を喫すると、第4節から第6節までの3連敗も含めスタートで躓く。若いチームは自信を失い、前半戦は安定しない戦いが続いて一時はJ2降格圏の順位に甘んじた。

そんな状況下でもヤマザキナビスコカップは勝ち進む。予選リーグを首位で突破すると、準々決勝で鹿島、準決勝でG大阪と、強豪を下し決勝進出。決勝で大分に敗れ、わずかに優勝には手が届かなかったが、タイトルへ向けての経験はチームを飛躍的に成長させた。そして、それがリーグ戦終盤の奮闘にもつながっていく。

シーズン終盤、優勝を争うチームにも引けを取らない戦いを支えたのは、多くの若手の成長だった。山本海人、山本真希が定位置を確保すれば、岡崎慎司や原一樹が得点感覚を開花。その活躍が中堅やベテランへの刺激となって、チームにさらなる進化をもたらし、選手層は厚みを増した。

序盤の不振、タイトルを掴めなかった悔しさなど様々な困難を乗り越え、最終的には5位まで順位を押し上げた。これで3年連続のリーグトップ5入り。数々の経験を経て、チームがさらなる高みへと昇るための強さを手にした、中身の濃い一年だったと言えるだろう。

公式戦記録

Jリーグ ディビジョン1 5位(勝ち点55 16勝7分11敗 50得点、42失点)
Jリーグヤマザキナビスコカップ 準優勝
天皇杯 全日本サッカー選手権大会 ベスト8

主な出来事

2月 「カーボンオフセットクラブ化計画」発表
7月14日 本田拓也・山本海人・岡崎慎司の3選手 北京五輪代表選出
12月22日 Jリーグアウォーズにて、チームがフェアプレー賞高円宮杯、日本平スタジアムがJリーグベストピッチ賞を受賞

登録選手

No. 名前 name ポジション 出身地
1 掛川 誠 Makoto KAKEGAWA GK 埼玉県
2 児玉 新 Arata KODAMA DF 大阪府
3 山西 尊裕 Takahiro YAMANISHI DF 静岡県
4 高木 和道 Kazumichi TAKAGI DF 滋賀県
5 岩下 敬輔 Keisuke IWASHITA DF 鹿児島県
6 マルコス パウロ MARCOS PAULO MF ブラジル
7 伊東 輝悦 Teruyoshi ITO MF 静岡県
8 枝村 匠馬 Takuma EDAMURA MF 静岡県
9 矢島 卓郎 Takuro YAJIMA FW 滋賀県
10 藤本 淳吾 Jungo FUJIMOTO MF 神奈川県
11 戸田 光洋 Mitsuhiro TODA FW 宮崎県
13 兵働 昭弘 Akihiro HYODO MF 千葉県
14 高木 純平 Jumpei TAKAKI MF 熊本県
15 辻尾 真二 Shinji TSUJIO DF 大阪府
16 本田 拓也 Takuya HONDA MF 神奈川県
17 フェルナンジーニョ(6月抹消) FERNANDINHO MF ブラジル
18 マルコス アウレリオ MARCOS AURELIO FW ブラジル
19 原 一樹 Kazuki HARA FW 千葉県
20 西澤 明訓 Akinori NISHIZAWA FW 静岡県
21 西部 洋平 Yohei NISHIBE GK 兵庫県
22 大前 元紀 Genki OMAE FW 神奈川県
23 岡崎 慎司 Shinji OKAZAKI FW 兵庫県
24 永畑 祐樹 Yuki NAGAHATA MF 鹿児島県
25 市川 大祐 Daisuke ICHIKAWA DF 静岡県
26 青山 直晃 Naoaki AOYAMA DF 愛知県
27 廣井 友信 Tomonobu HIROI DF 東京都
28 山本 真希 Masaki YAMAMOTO MF 静岡県
29 山本 海人 Kaito YAMAMOTO GK 静岡県
30 武田 洋平 Yohei TAKEDA GK 大阪府
31 長沢 駿 Shun NAGASAWA FW 静岡県
32 佐野 克彦 Katsuhiko SANO DF 静岡県
33 キム ドンソプ KIM Dong Sub FW 大韓民国
34 岡根 直哉(※) Naoya OKANE DF 大阪府

※JFA・Jリーグ特別指定選手

クラブスローガン

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共に戦ってきたサポーター、チームメイトの存在。
積み上げた努力、幾度となく流した涙。そして、自分自身。

その全てを信じ、いよいよ歓喜のときを迎えるべく、
すべての人と、地域とエスパルスが一体とならなければならない。
一人ひとりの信じる力が大きな後押し。

どんなに困難な状況でも最後まで諦めることなく、
己を信じて戦い抜くことを誓います。