CLUB クラブ沿革

2010

長谷川エスパルスの最終年 またもタイトルに一歩届かず

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過去2年、タイトルを惜しい所で逃してきたエスパルス。2010シーズンは、MF小野伸二らの加入、そして攻撃的な4-3-3システムの導入で「優勝」の二文字が現実に近付いたが、またしてもあと一歩のところで叶わなかった。

例年、序盤戦は苦しい戦いを続けてきたエスパルスだが、この年はスタートダッシュに成功する。新加入の小野が攻撃陣の核として機能し、チームは開幕から得点を量産。第12節を終えて首位に立つという快進撃を見せた。

しかし、岡崎慎司も出場した南アフリカ・ワールドカップによる中断期間を終えて迎えた夏場、思うように勝ち点を伸ばせずに徐々に順位を下げ、終盤に盛り返したが、最終的には6位という結果に。タイトル獲得の可能性を感じさせたものの、悔しい結果に終わった。また、ナビスコカップでは、3年連続のベスト4進出を果たしながら、準決勝で広島に敗れた。

しかし、天皇杯では横浜FM、山形、G大阪らを下して決勝進出。11月にシーズン終了後の退任が発表された長谷川健太監督に初タイトルをプレゼントすべく、チームは一丸となって元日のファイナルを戦ったが、強豪の鹿島に1-2で敗れ、準優勝という結果で2010シーズンの戦いを終えた。

そして、このシーズンをもって、長谷川監督のほか、長らくチームの中核を担ってきた伊東輝悦と市川大祐など、多くの選手・スタッフがチームを去ることに。エスパルスの歴史において、一時代のピリオドが打たれたシーズンと言えるかもしれない。

公式戦記録

Jリーグ ディビジョン1 6位(勝ち点54 15勝9分10敗 60得点、49失点)
Jリーグヤマザキナビスコカップ ベスト4
天皇杯 全日本サッカー選手権大会 準優勝

主な出来事

5月10日 岡崎慎司選手、2010 FIFA ワールドカップ南アフリカの日本代表メンバー選出
11月1日 長谷川健太監督、2010シーズン限りでの退任を発表
12月6日 Jリーグアウォーズにて、藤本淳吾選手がベストイレブン、アウトソーシングスタジアム日本平がJリーグベストピッチ賞を受賞(3年連続4度目)
12月10日 アフシン・ゴトビ氏の2011シーズン監督就任を発表
12月25日 伊東輝悦選手、市川大祐選手がエスパルス栄誉賞受賞

登録選手

No. 名前 name ポジション 出身地
1 山本 海人 Kaito YAMAMOTO GK 静岡県
2 児玉 新 Arata KODAMA DF 大阪府
3 青山 直晃 Naoaki AOYAMA DF 愛知県
4 太田 宏介 Kosuke OTA DF 東京都
5 岩下 敬輔 Keisuke IWASHITA DF 鹿児島県
6 杉山 浩太 Kota SUGIYAMA MF 静岡県
7 伊東 輝悦 Teruyoshi ITO MF 静岡県
8 枝村 匠馬 Takuma EDAMURA MF 静岡県
9 永井 雄一郎 Yuichiro NAGAI FW 東京都
10 藤本 淳吾 Jungo FUJIMOTO MF 神奈川県
11 原 一樹 Kazuki HARA FW 千葉県
13 兵働 昭弘 Akihiro HYODO MF 千葉県
14 高木 純平(7月抹消) Jumpei TAKAKI MF 熊本県
15 辻尾 真二 Shinji TSUJIO DF 大阪府
16 本田 拓也 Takuya HONDA MF 神奈川県
17 山本 真希 Masaki YAMAMOTO MF 静岡県
18 ヨンセン Frode JOHNSEN FW ノルウェー
19 木島 悠 Yu KIJIMA FW 兵庫県
20 長沢 駿 Shun NAGASAWA FW 静岡県
21 西部 洋平 Yohei NISHIBE GK 兵庫県
22 大前 元紀 Genki OMAE FW 神奈川県
23 岡崎 慎司 Shinji OKAZAKI FW 兵庫県
24 永畑 祐樹 Yuki NAGAHATA MF 鹿児島県
25 市川 大祐 Daisuke ICHIKAWA DF 静岡県
26 平岡 康裕 Yasuhiro HIRAOKA DF 静岡県
27 廣井 友信 Tomonobu HIROI DF 東京都
28 竹内 涼 Ryo TAKEUCHI MF 静岡県
29 碓井 健平 Kenpei USUI GK 千葉県
30 小野 伸二 Shinji ONO MF 静岡県
31 武田 洋平 Yohei TAKEDA GK 大阪府
32 鍋田 亜人夢 Atomu NABETA FW 静岡県
33 ボスナー Eddy BOSNAR DF オーストラリア
34 岡根直哉(※) Naoya OKANE DF 大阪府
35 河井陽介(※) Yosuke KAWAI MF 静岡県
36 伊藤 翔 Sho ITO FW 愛知県

※JFA・Jリーグ特別指定選手

クラブスローガン

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2009シーズンはリーグ戦で10年ぶりの首位に立ったが、最終的には7位。
ナビスコカップ、天皇杯はともにベスト4。

「あと少し」と言われるものの、 タイトルに手が届きそうで届かない現実。

あの試合、あの場面で何が足りなかったのか。
『勝者』となるために必要なことは何なのか。

自らを信じ、仲間を信じて、
サポーターと共に頂点を目指して戦いに挑む。