お互いにとって難しいゲームだったが、予想した展開になった。川崎Fがボールを持つ時間があったが、そのなかで我々がボールを持ったときにプランを立ててきたことを出すことは前半からできていた。ただ、彼らが支配した時にピンチはいくつかあり、それは（永井）堅梧が素晴らしいセーブで止めてくれた。

後半も、前半と同じ展開が続いていたと思う。彼らがボールを握り、押し込まれる時間帯があったと思うが、それでも内側を締めて粘り強くディフェンスをした。逆に我々がボールを持った時は、準備してきたビルドアップの形や攻撃の形、ボールの動かし方で、ハーフウェイラインを超えたらチャンスを作れていたと思う。そこから同点ゴールが生まれたが、彼らがブラジル人選手2人を入れて、よりパワーをかけられた時に耐えきれず、2失点目をした。次のステージに進みたいという意欲を持ってチーム全員で臨んでいたので、残念な結果になった。

ただ、収穫としては新加入選手たちが予定していた時間プレーすることができたこと。ベンジャミン（コロリ）もホナウドも、そして菊地（脩太）も良いプレーを見せた。素晴らしいデビューだったと思う。長期離脱していた（中村）慶太も45分プレーできたし、カツ（中山克広）、後藤（優介）、イブ（指宿洋史）といった、出場時間の短かった選手たちも、まとまった時間プレーすることができた。そういう意味ではこの試合をしっかり活用することができたと思う。勝ちたかった試合だったが、ポジティブな面を見て次に進みたいと思う。また怪我人も新たに出なかったことも良かった。