前半良いスタートを切って、全体的に良い内容だったと思う。もちろん彼らのクオリティが高くディフェンスをする時間もあったが、その中でも良い守備をして、川崎Fのような強いチームにほとんどチャンスを与えなかった。彼らは1つの決定機で、我々の少しのエラーをしっかり突いてゴールを決めた。

セカンドハーフの立ち上がりの内容については満足していない。ボールを奪ったあと、簡単に奪い返されてしまい、そこから2点目を取られてしまった。セカンドハーフの最初の10分でゲームを落としてしまったという印象。そこからまたボールを持ち直して、準備してきたようにボールを動かしてチャンスも作っていたので、ゴールを決めていればまだ分からない試合になっていた。だが、そこで幸運に恵まれることもなくゴールを決めることができず、そのまま彼らのリードで試合が終わった。川崎Fは良いトレーニングをされたチームだが、それとは別に彼らの強さを担っているのは、今日のような相手チームのエラーを個人が突いてゲームを決めるという強さがある。

――前半、守備が上手くいってチャンスを与えなかったという話だったが、特にどの部分が上手く行ったのか？

見てもらえると分かると思うがスペースを与えないということが一番のキーだった。それによって考える時間を与えなかったと思う。彼らのクオリティの高いワンツーや、内側にパスをさせないために、コンパクトに、スペースを与えないディフェンスが重要だった。

――加入後初出場となった井林選手の評価は？

全体的なパフォーマンスは良かったと思う。ビルドアップで期待していたように貢献してくれていたし、ディフェンスも良かったと思う。ただ、1失点目は体を使うのが上手い選手に対して、無理にインターセプトに行って入れ替わられた。これは修正していく必要があると思う。私は常にインターセプトを狙うセンターバックは好きではない。というのは、相手に抜くチャンスを与えてしまうから。その部分は修正できると思うし、それ以外の攻撃、守備においてのパフォーマンスは満足している。

――中断期間でどのような成長を見せたいか？

たくさんの部分を修正しなければいけないが、それはこのチームだけではなく、サッカーとはそういうもの。プレー内容も、負けたので苦しい気持ちはあるが、それを除いてプレー内容は満足している。そのなかで1試合を通して素晴らしいパフォーマンスをした選手がいた。たとえばその一人は（鈴木）唯人で、彼の今日のパフォーマンスには満足している。