我々にとって難しい挑戦だったと思う。長い期間勝っていない状態だったので、サポーターに勝利を届けたいという思いで臨んだ。良いスタートを切ったが、簡単にボールを失ったり、いつも以上にファウルをしてしまうというナーバスなところが出てしまった。それによって権田（修一）が守るエリアの近くに侵入するチャンスを与えてしまった。

後半は相手がシステムを変更してきたが、それに対応しているなかで2点目が決まった。2-0になって、より落ち着いて自信を持ってプレーできるという感覚はあったが、そこから彼らのゴールが早く決まって、また難しい試合に戻った。最後の10分プラス、アディショナルタイム8分は、彼らはクロス、ロングボールのセカンドボールからのシュートなどで得点を決める自信を持って攻めてきて、我々にとってナーバスな時間帯だった。ただ、難しい状況でも、しっかり最後まで守って勝利を得ることができた。この勝利がチームに落ち着きを取り戻し、良いトレーニングを続けていく自信になってくれたらと思う。

――今日の試合運びについてどう思うか？

全体的に予想していた試合展開になった。彼らは2つのシステムを使い分けていたので、それも予想していた。試合運びの部分で言うと、前半リードしたあとに自分たちのペースでプレーしていたところを、簡単なミスだったり、ファウルで失ってしまったことで、ポゼッションを彼らに与えてしまったことが課題。ただ、サッカーの分析は感情の部分も含めて行わなければいけないと思っている。長い期間勝てていない、また前節良いプレーをしたのにも関わらず勝ち点を逃してしまった。そのチームには自信が必要だった。そのなかで、我々にとって非常に大きな勝利だったと思う。

――今日の試合の反省点、次の試合に向けて高めたいところは？

よりポゼッションを持つことだと思う。我々のプレーモデルとしては、ボールを動かして、穴を作ってチャンスを作るというやり方なので、カギになるのはポゼッションになる。その部分は修正していくべき課題だと思う。また守備では、セットプレーの場面でこぼれ球をケアをするということ。コーナーキックのこぼれ球から失点するのは、今シーズン初めてではないし、逆に我々はこぼれ球から得点を奪うことができていない。今日もこぼれ球を拾えずにカウンターを受けて、危ないシーンを作ってしまった。その部分を来週トレーニングしていく必要がある。

――残り試合に向けて良い流れで試合を進めていく感じはしているか？

今シーズンは、戦うという部分で、相手と良い勝負をすることができている試合は続いている。そのなかで、ちょっとしたことが原因で相手に転がり、勝ち点を取れない、もしくは引き分けてしまうという試合が続いていた。これからも難しいギリギリの勝負が待っていると思うし、今日の試合で勝てたから改善できたというわけではない。重要なのは変わらずに、ブレずに、我々のトレーニングを続け、成長を続けること。そして集中力を高めて試合に臨み、勝つ可能性を高めていくこと。そういった今までやってきたことを続けていくことが重要だと思う。