ひと言で言うと、どちらに転んでもおかしくい試合だった。十分に勝つチャンスがあったと思う。前半立ち上がりのところで、相手の勢いに押し込まれて失点してしまったが、そのあと権田（修一）がPKを止めてくれたことで勢いというか、流れが変わったと思う。後半はプラン通りに進めていたので、そこで同点に追いついて、もう1つ仕留めるようになったら良かったと思う。

――後半のプランはどのようなものを描いていたか？

前半は相手の背後を狙っていきたいので、シンプルにそういう選手を使ったが、後半はベンジャミン（コロリ）にボールを収めて、そこからチャンスを作っていく。もう少しボールを握っていく、そういうサッカーを自分の中で描いていたので、そこは意図的にできたと思う。

――ハーフタイムの具体的な指示は？

相手のワイドの選手にナーバスになりすぎてラインが下がってしまっているので、そこをズルズル引かないこと、そして前からプレッシャーをかけること。そこを確認した。

――初戦としての手応えは？

悪くはないと思うが、選手たちがロッカールームに帰ってきたところの顔を見ると、こういう試合を勝たなければいけないということを選手たちが感じていたので、ぜひこういう試合を勝てるようになっていったら、目標に近づけると思う。

――鈴木唯人選手がゴールを決めたことについては？

唯人はあのぐらいやれると思っているので、もっとやって欲しいし、他の選手たちも同じように期待している。

――攻守の一体感という指針を示せたと思うが？

今シーズン、私が最初からずっと言っているように、「アグレッシブかつフレキシブルに」。まずアグレッシブに行きましょう、そして状況を見て柔軟に戦っていこうというところを示せたのかなと思っている。

――後半は準備してきたことが出せたか？

準備してきたことを出せたと思うし、後半、選手たちが自信を持ってプレーできた。そこが大きかったと思う。ベンジャミンが入ることで、1つ起点ができたので、それによってボールを動かすことができたし、相手を揺さぶることもできたと思う。

――守備の課題は？

相手が両ワイドに張ってくるので、その選手に対してどうするのか。そこは今週トレーニングをしてきて、その結果良いところも出てきたし、まだまだもっと前から行けるところ、ズルズル引かないで行けるところもあったと思っている。でも、やるにつれて良くなっていったと感じている。