清水エスパルスユースの石毛秀樹選手が、11月23日にマレーシア(クアラルンプール)で行なわれたアジアサッカー連盟(AFC)が開催するアジアで最も活躍した選手を表彰する 『AFC ANNUAL AWARDS 2011』 に出席し、“AFC Youth Player of the year 2011”(アジア年間最優秀ユース選手賞)を受賞しました。

表彰式前夜、世界最大の飛行機シンガポール航空A380のビジネスクラスに、なでしこJAPANの佐々木則夫監督、宮間あや選手、海堀あゆみ選手、U-19日本女子代表の手塚貴子コーチらと搭乗し、成田空港から約7時間半のフライトを経てシンガポールへ。世界一になった有名選手・監督、また素晴らしい機内設備に、数々の海外遠征を経験している石毛選手も感動をしていました。

23日の早朝シンガポールに降り立ち、飛行機を乗り継ぎ朝7時頃クアラルンプールに到着。その後全員でAWARDSの会場となるマンダリンオリエンタルホテルへ向かいました。このホテルは、シティセンターパークと高くそびえるペトロナスツインタワーにはさまれた世界屈指の5ツ星ホテル。AFCノミネートプレーヤーへの実感が高まりました。日本サッカー協会の小倉純二会長、Jリーグ大東和美チェアマンら関係者との日本食の昼食会では、「今、緊張していてもしょうがないのでたくさん食べておきなさい。」と、とても豪華な天丼をいただきました。

その後、現地で通訳をしていただいた鈴与株式会社シンガポール支店の渡辺洋平様と合流し、ホテル周辺を散策。休憩中、Jユースカップでエスパルスユースが浦和レッズユースに勝利し準々決勝に進出したという吉報が届き、仲間の活躍に石毛選手も喜んでいました。夕方、表彰式の会場に移動し、式の事前説明を受けました。ステージへの入り方、立ち位置など全て英語の説明でしたが渡辺様のサポートで何とか理解し、観客席や大型ビジョンを見て緊張が高まってきました。

そしてついに20時、「AFC ANNUAL AWARDS 2011」が開会。VIPゲストにはFIFAジョセフ＝ブラッター会長もご臨席するなか、各賞が順番に発表され、合間にはショーなどもあり食事を取りながらの式典でありましたが、ユースの順番まで緊張のためほとんど食事も喉を通りませんでした。そして22時過ぎ、待ちに待った最優秀ユース選手賞の発表です。

「AFC Youth Player of the Year  Hideki Ishige!!」

大型ビジョンにU-17W杯での活躍が映し出され、会場にアナウンスが響き渡りました。最優秀女子ユースプレーヤーに選ばれたオーストラリア女子代表のケイトリン・フォード選手と共に登壇。英語での受賞挨拶は暗記していましたが、緊張で頭が真っ白になり、資料を見ながら初の英語スピーチを無事にこなすことができました。ほっとしたのもつかの間、その後多くの取材を受け、23時半に式典は閉会。日本の関係者の皆様と写真撮影をし、宮間選手、海堀選手からはサイン、佐々木監督からは直筆カードをいただき、大変貴重な経験となった一夜でした。

翌24日の昼前、お世話になった渡辺様と御別れをし、クアラルンプールから同ルートで羽田空港へ。深夜に静岡に戻り、両親の出迎えをうけ、石毛選手はとても安心した様子でした。25日にはトロフィーを持参し、鈴与㈱本社、母校の清水西高等学校、そしてエスパルス本社にて報告会を行ないました。エスパルスでの報告会で石毛選手は、
「今回このような賞を受賞できてとても嬉しいです。これは両親をはじめ、今までサッカーをするにあたり関わってくださった全ての人のお陰だと思っています。また、エスパルスでチームメイトやスタッフに恵まれ、良い練習をしてきた成果だと思います。この現状に満足せずに、今後も上を目指して頑張っていきたいです。」と挨拶。
大榎克己ユース監督からは
「過去に同賞を受賞した小野伸二選手らは日本を代表し世界でも活躍する選手であり、石毛選手もそれに続いてほしい。これからも感謝の気持ちを忘れずにプレーし、上を目指してほしいと思います。」と激励されました。
社員スタッフ、記者の皆様からも温かい歓迎を受け、27日の試合（Jユースカップ準々決勝）に向けユースの練習に合流しました。

今回このような偉大な賞を受賞できたましたことは、皆様の多大なるご支援によるものと深く感謝申し上げます。関係者の皆様、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。