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【大榎克己新監督就任会見】会見レポート

竹内社長と固い握手を交わす大榎新監督 ©︎︎︎S-PULSE

本日、大榎克己新監督就任に伴い、清水エスパルス三保クラブハウスにて会見を行いました。
コメントは以下の通りです。


●竹内康人代表取締役社長 挨拶

まず始めに、アフシン・ゴトビ監督には3年半、全精力でエスパルスの為に指揮していただいたことに感謝申し上げます。ただ4年目を迎える今シーズンは、結果を求めようということでスタートしました。しかし、リーグ戦も半分を消化した時点で、満足のいく内容、結果ではありませんでした。就任1年目からこれまでの経緯を踏まえた上で、監督交代という厳しい判断をいたしました。

その中でご存じのように大榎監督は、エスパルスが誕生したときのプロ選手1号でもありますし、中心選手としてエスパルス一筋でチームを引っ張ってきてくれた存在です。エスパルス栄誉賞も受賞し、指導者としても早稲田大学の監督を経て2008年よりエスパルスユースの監督を指揮していただき、本当にエスパルスの中心的な方だと思います。大榎監督と話をする中で、エスパルスが目指している“ボールも人も動く攻撃的なサッカー”という基本的な観点で共通した認識を得ることができました。また若手選手への育成にも期待していますし、監督はある意味孤独な部分もあると思いますが、リーダーシップを持った監督だと思います。シーズン途中の監督交代は非常に難しいことだと本人も感じておりますが、そういう中でも“エスパルスの為に”全精力を注ぐという固い決意をいただき、昨日正式に監督として要請し、合意をいただきました。今後は選手、スタッフが一丸となり戦っていかなければいけないですし、クラブとしましても大榎監督を全面的にサポートしていきたいと思います。本当に大変な仕事だと思いますが、選手たちの前でもプロの監督として固い決意を語ってくれました。厳しい状況は変わりませんが後半戦へ向けて、しっかり戦っていける監督だと思います。

最後になりますが、ファン・サポーターの方々には、大榎新体制を改めて応援くださいますようお願い申し上げます。



●大榎克己監督 挨拶

このたび、エスパルスの監督をお引き受けしました、大榎です。
私も、エスパルスが誕生した時から選手として、指導者としてもお世話になってきました。
指導者になってからは、大学やユースなど選手育成に携わってきましたが、いつかはJリーグの監督をしたいという想いはありました。正直、ここ数年の間にJ2の監督のお話をいくつかのチームからいただきましたが、自分のスタートはエスパルスからにしたいという決意がありました。ただ、それがこのタイミングなのかというのが率直な気持ちです。過去にもシーズン途中で監督が交代して、結果を残せたチームは少ないと思いますが、その中で自分が指揮することになり、本当に責任を重く受け止めています。Jリーグが誕生した時の10チームの中にエスパルスがあり、このチームを絶対に下のカテゴリーへ落としてはいけないという強い気持ちがあります。

チームの現状としては、柏戦の勝利は非常に大きかったと思います。勝ち点的に下位チームだけでなく上位のチームとも大きな差は無く、まだまだ上にいくチャンスはあると思います。ただ、途中からの指揮は非常に難しく、時間も無い中で、今週末には試合があります。どのように戦っていくか頭の中が真っ白でしたが、コーチングスタッフはそのまま継続していただけるということで、彼らの力を借りながらこれから考えていきたいと思います。自分の理想とするサッカーはもちろんありますが、それをすべて今のチームに要求してしまうと良い影響は与えないと思いますので、今までのサッカーに少し自分のアレンジを加えながら修正していこうと考えております。

本当に夢のようなエスパルスの監督というお仕事をいただきましたので、しっかり腹をくくって監督として続く限り、全身全霊を捧げて頑張りたいと思います。

皆さまにも、これからもエスパルスを温かく見守っていただき、応援していただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。



Q.どのようなサッカーをしていきたいとお考えですか?

基本的には、今までのサッカーと同様に人とボールが動くパスサッカーをしていきたいと思います。ただその中でも、サイド攻撃だけでなく中央からでも攻撃ができるバランスのとれたモビリティあるサッカーをしたいと考えています。


Q.今日の初練習で選手たちにかけた言葉は?

楽しくサッカーをしようということと、一人ひとりサッカー観や想いは様々で異なると思いますが、自分たちが目指すサッカーの方向性は1つにしようということを伝えました。
また、個人の考えがあれば話してきてほしいし、曲げられない部分は従ってほしいということも伝えました。ただ私は、ピッチの上ではロボットは要らないとよく話をするのですが、監督が求めた動きだけではなく、自分で考えて判断できる選手の集まりになってほしいと思いますし、そういう選手たちへ育てていきたいという想いも伝えました。


Q.理想とするサッカーは?

自分たちが主導権を持ったサッカーはもちろんですが、ハードワークをしながら攻守の切り替えが早く、前線からプレスをかけて相手陣内でボールを奪うサッカーが理想です。極論を言えば、自陣に入れないようなサッカーです。これは、あくまでも私の理想です。(現実的には)これを今すぐチームに求めたりはしません。


Q.理想とする監督は?

アルディレス監督です。選手時代に楽しくサッカーできましたし、パス回しやシュートだけで(練習が)終わる時もありました。これで本当に大丈夫か?と思いましたけど、選手としては本当に楽しかったです。サッカーの規律ある中で、選手たちの良さを引き出せるようにしたいですし、少なからずその頃のエスパルスへ近づけるようにしたいと思います。


Q.ユース選手とファン・サポーターへメッセージをお願います。

ユースの選手には本当に申し訳ないと感じています。休みの関係で、まだ挨拶もできていません。ただどうしても、会見より先に伝えたかったので、昨日メールで伝えました。
彼らはジュニアユース年代にチャンピオンになっていますので、どうしてもタイトルを獲らせてあげたいと思っていましたし、またこれからも彼らの意地を見せてほしいと思います。途中で投げ出すことは本当に心苦しいですが、平岡監督が私の流れの中で上手くやってくれると信じています。
多くの方々に選手時代から応援していただき、今日もサポーターの方から声をかけていただきました。サポーターも苦しんでいることが切実に感じてきましたし、事務所にいると後援会の退会届を目にしたりします。もう一度、皆さんから愛されるエスパルスになれるよう微力ですが自分ができることを一生懸命頑張っていきたいと思います。本当に、その想いだけが全てです。

以上


>>>会見の模様は、Orange-TV.jpでも放映いたします!是非ご覧ください!!

大榎新監督は「強いエスパルスを復活させたい」と熱く述べた ©︎︎︎S-PULSE

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