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ファン、サポーター、スポンサーの皆様へ

日頃より弊社、そしてトップチームへのご支援、ご声援を戴き厚く御礼申し上げます。トップチームのレギュラーシーズンは、残り8試合と終盤戦を迎えました。現在年間17位と降格圏に低迷しておりますこと、深くお詫び致します。また、先日の天皇杯2回戦での敗退、メンバーを入れ替えての闘いとは言え、言い訳のしようもなく、重ねてお詫び申し上げます。

シーズン当初に、「気迫」「球際の激しさ」「1対1の強さ」「相手の腰を引かす怖いサッカー」を掲げて参りましたが、残念ながらこれまでの戦績が示す通り、シーズンを通じてそれをスタジアムでご覧戴くまでには至っておらず、大変申し訳なく思っております。また、最重要課題として取り組んで参りました「堅守」につきましても、直近数試合を除き改善することが出来ませんでした。

こうした課題を即効性のある方策で改善すべく、「守備力と決定力のある前線」「攻撃と守備を繋ぐ球際に強い中盤」「堅守の要となる最終ライン」の補強を、この5月より目指して参りました。その原資捻出として、年初より営業、事業を強化した結果、上期売上実績は、チケット、スポンサー、用品といった主要項目で全て前年を上回り、特にスポンサー収入は、上期だけで、通年としても過去最高の総売上及び新規スポンサー売上を達成することが出来ました。補強を含む強化資金の殆どは、この新規スポンサー売上額からの充当となっております。

補強に際しては、前述条件に加え残留をかけた終盤戦に試合を落着かせることに必要不可欠な「腹の据わったベテラン」という要素も加味しながら交渉を致しました。結果として、鄭大世選手、角田誠選手の獲得が叶いました。中盤につきましては残念ながら最終交渉段階で、契約には至りませんでした。あらためて、現在チームの置かれた戦績が「選ぶのではなく、選ばれるクラブ」であることを痛感するとともに、「このクラブを何とか助けたい」という大義を持ち、火中の栗を拾う覚悟で移籍を決めてくれた両選手には大変感謝しております。

前述致しました堅守の面では、田坂現監督に2ndステージより再構築に取り組んでもらい、第6節からは、監督として指揮を執ってもらうことと致しました。彼につきましては、シーズン途中からの就任ということを勘案し、これまでの監督経験、弊社トップチームを既に熟知していること、堅守再構築を既に手掛けていること、及びその練習への落とし込みが非常に解り易いこともあり、ソフトランディングとして適材と判断致しました。チームが低迷する中、自らのキャリアパス上リスキーともなりかねない監督を引き受けて戴いた田坂氏にも大変感謝しております。

さて、補強、監督交替、練習環境改善等々の取り組みを行ってきた結果、2ndステージ第6節以降、「気迫、球際」から入り、「90分通じた守備のコンパクト化」「セットプレー改善」と改善がなされ、勝利には至っておりませんが、安定した試合運びをするまでにはなってきております。そして最後の仕上げとして現在取り組んでおりますのは、攻撃の連動性を高めることであり、選手達も一定の手応えを掴んでおります。また先の天皇杯において、これらを怠ってしまうとどういう結末になるか、身をもって体験し、またそれをスタンドから唇をかみ締めながら悔しい思いで見ていた選手たちのモチベーションは沸点手前まで高まっております。

フロントとして、トップチーム強化をしていく上での札は出し尽くし、あとは現場の踏ん張りを後押しするだけという段階に入りました。チームビルドも遅きに失した感は否めず、幾重にもお詫びを致しますが、心身ともに今が一番良い状態となりました。ここまで来ましたら最後に、清水エスパルスが持つ「切り札」、それは皆様にしか出来ない日本一の分厚い応援をお願い申し上げる次第です。ここ数試合、選手がロッカーアウトし、そしてロッカーに消えるまで、止めどなく戴いた応援、それは選手にとりまして、なにものにも替えがたいエネルギーになっております。

私たちは、最後の一分一秒まで闘います。努力した者には、神は乗り越えられる試練しか与えないと信じて。

代表取締役社長 左伴繁雄

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