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ファン・サポーター、スポンサーの皆様へ(来シーズンのJ2降格について)

昨日行われました試合の結果により、私ども清水エスパルスは来季J2への降格が決定いたしました。これまでJリーグ創設時のオリジナル10と言われるクラブの中でも唯一の市民クラブとして、23年間J1の舞台で戦って参りました。その伝統と歴史あるクラブを降格させてしまうこととなり、常日頃からクラブを支えていただいているファン・サポーター、スポンサー、株主の皆様に対しまして、強く責任を感じるとともに、深くお詫び申し上げます。

私がクラブの代表に就任し9ヶ月が経過しました。就任当初に掲げた「気迫」「球際の激しさ」「1対1の強さ」「相手の腰を引かす怖いサッカー」、この公約を果たすことは出来ませんでした。また、選手だけでなく戦うための厳しい練習や日常管理といったことも含め、コーチングスタッフ共々努力が足りなかった結果だと真摯に受け止めております。

ここ数年、チームの成績は低迷を続けておりますが、短期間でそのチームを強く変えていくためには選手補強という手段があります。昨シーズンの終了時点で、移籍マーケットが動く時期に大きく出遅れてしまった為、必要な時期に適切な補強が出来なかったことも、この結果に繋がっていると言わざるを得ません。また、チームを強化していく上でもっとも大事なことである目指すサッカーを定義し、それに沿った監督やコーチングスタッフ、選手の編成が、必ずしも出来ていなかったということも今般の低迷を引き起こしていると考えます。
チームのサッカースタイルが監督に委ねられ、サッカーの連続性が欠如していたことも、その要因であると考えております。
今後は、年内を目処にクラブとして軸となるサッカーの中期的指針をはっきりと打ち出し、それに従った強化部門、チーム編成や的確な補強を行って参ります。そして、ここ数シーズンの不甲斐ない成績を払拭すべく、真摯且つ足早にこのオフ期間でチーム編成に取り組んで参ります。

来シーズンはJ2で戦うことになりますが、目指すべきサッカーが何であろうとも、トップアスリートの必要最低条件として、科学的根拠に基づく日本一の練習量を以って走力・ファイティングスピリットを鍛え上げていきたいと思います。サッカーに限らずスポーツには、『戦意」『技術」『戦術』という階層があります。J2に4年在籍していた私自身の経験から、J2にはJ1クラブをも凌ぐ強い戦意を持ったクラブが数多く存在しております。そうしたクラブはサッカーというよりも、むしろクラブの存続を賭けたかのような戦いを挑んでくることがあります。その戦いを通じて、清水エスパルスのサッカーの戦意を磨き込み、一年後にはまたJ1の舞台に戻ってくることをお誓い致します。昨今、J2で優勝し、翌年にはJ1で優勝するクラブが出てきております。サッカーの技術や戦術のレベルには差があるかもしれませんが、目の前の敵を倒し勝利をもぎ取るバイタリティーという部分ではカテゴリーの差はそう大きくないと肝に銘じて戦わなければなりません。

清水エスパルスをご支援いただいているファン・サポーターの皆様方におかれましては、これまで通り“日本一”の熱いご声援を賜りますことをお願い申し上げます。
まずはJ1で戦える残り3試合をプロフェッショナルとして皆様と一緒に最後まで戦って参ります。


株式会社エスパルス
代表取締役 左伴繁雄

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