2部練習は、この鹿児島キャンプが始まってから初めて。午前中のトレーニングが短かったこともあるが、小林伸二監督は、
「試合まで中2日しかないから、（試合翌日なので）選手は疲れているかもしれないが、リカバリーだけではなく練習を入れたかった」
とその理由を話している。午後の練習は、ドリブル、パス、リフティング、ショートパスなど細かな動きを入れたウォーミングアップで体を慣らすと、縦パスの練習に入った。

3人が横一列に並び、素早いパス交換でボールを動かし、機会を見て14m先の味方に縦パスを入れる。しかし、その間には縦パスを阻止する選手が3人いる。そのため、いかにアイデアを出して崩していくのかということがまずカギになる。

小林監督も、「楽しむんだけど、駆け引きをしながらやろう！」

と声をかけ、選手たちはリラックスした状態で臨んでいた。キャンプ初日から続けているこの練習。練習試合の1本目では縦パスが通ったものの、2本目、3本目と次第に通らなくなっていた。そのためこの練習の重要性を選手たちは痛感したのだろうか。

「今日見ていると、色々工夫をして、面白くなってきた」（小林監督）
と成長が見られているようだ。そのままのイメージで入った9対9のミニゲームでは、やはりスムーズに縦パスが入ったようで、展開の速いゲームとなっていた。指揮官も、「戦術的な練習ができてよかった」と、この1日を振り返った。

ただ、離脱者が再び増えており、この練習から合流したユースの3選手を含めてようやく9対9のミニゲームにギリギリ人数が揃うような状況。3分の1以上となる13人が午後の全体練習を回避している。寒暖差が激しく、また沖縄キャンプからハードなトレーニングが続き、疲れが出始めているのだろうか。追い込みをかける時期としては仕方のないことかもしれないが、これ以上離脱者が増えないことを願いたい。


※その他写真は、ページ最下部をご覧ください。


●【キャンプレポート】2月2日（木)「フィールドプレーヤーは軽めの調整。GK陣には、あの男が帰ってきた」
●【キャンプレポート】2月2日（木)「選手コメント」
●【キャンプレポート】2月2日（木)「離脱者続出も、実りある戦術練習」

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