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【川崎戦プレビュー】~序盤での失点を食い止め、アウェイでの強さを見せる~

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前節大宮戦は、序盤から苦しい立ち上がりになった。6分、大前元紀のサイドチェンジに、渡部大輔がクロスを上げる。中央では江坂任への対応が遅れ、ヘディングを押し込まれていきなりの失点。難しい展開になり、攻撃でも歯車が噛み合わない時間が続いた。しかし、後半に入ると、反撃への構えを見せる。

まずはチアゴ・アウベスが見せた。交代直後の直接FK、これはGKがセーブしたが、得点への期待は高まった。ミッチェル デューク、枝村匠馬と次々とカードを切ると、87分右からアウベスのクロスに、白崎凌兵が飛び込んで同点ゴール。さらに、後半アディショナルタイムには、デュークのヘディングをGKが弾いたところを松原后が押し込むも、惜しくもサイドネット。勝ち点1を分け合うことになってしまった。

ただ、鄭大世が、
負け試合を引き分けにしたのは大きい
と話すように、劣勢の状態から立て直す力が見えたところが、この試合の成果だろう。最後まで得点への予感が続いており、結果はともかく、次につながる終わり方だったことは間違いない。

一方の川崎Fは、前節札幌戦。序盤から持ち味のパスをつなぐ展開になった。そして18分には田坂祐介が、22分にはカウンターからエドゥアルド ネットがミドルシュートを放つなど、札幌ゴールに襲いかかる。札幌は34分に、札幌が都倉賢のシュートを谷口彰悟がクリアしたボールがポストに直撃するなど、ゴールに近づいた場面もあったが、それも単発だった。

後半に入って、さらにギアを上げた川崎Fが、試合を完全に圧倒する展開になった。66分、68分と車屋紳太郎がゴールを脅かすシュートを放つと、ついにその時が訪れた。72分、中村憲剛が阿部浩之に縦パスを送って攻撃のスイッチを入れると、エリア内でリターンを受けた中村が、札幌ディフェンス2人の間を抜け出そうとする。たまらず、福森晃斗が倒してしまいPKを獲得。これを小林悠が落ち着いて決め、ようやく先制ゴールが決まった。試合の流れからすると、これで試合は決まったかに見えた。しかし、82分、左サイドの荒野拓馬が上げた何でもないクロスに、中央で都倉賢が高い打点で合わせて同点に追いつかれてしまった。これで川崎Fにとって2試合連続の引き分け。試合の終わらせ方は、エスパルスと対照的なものとなった。

攻撃一辺倒だった川崎Fだが、今季から「バランスを取っている」と小林監督が表現するように、スタイルを若干変化させている。しかし、それがまだ上手くフィットしていないと見ているようだ。加えて、
前節のように入り方がまずかったら難しくなるが、きちっとした入りができれば、闘えないことはないと思う」(小林監督)
と見る。だが、それも小林監督が強調しているのは前半部分。立ち上がりの戦い方を修正して初めてできることだ。攻撃陣にタレントを揃える川崎Fを序盤から波に乗らせることは、致命的になってしまうだろう。

鄭大世が古巣対決となり、
川崎Fサポーターにも成長した姿を見せたい
と個人的にも燃えているほか、あと1ゴールに迫ったJ1通算2万ゴールをエスパルスの選手が奪うのかなど、注目に事欠かない今節。しかし、それも全て川崎Fの攻撃陣を抑えてから。エスパルスは、得意のアウェイでしぶとく勝利を拾い、勝ち点3を持ち帰りたい。



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2017明治安田生命J1リーグ 第8節   
4月21日(金)19:00キックオフ 

川崎フロンターレ vs 清水エスパルス
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