【キャンプレポート】松本戦レポート

2020/2/3

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3日、ふれあいスポーツランドで鹿児島キャンプの集大成となる松本戦が行われた。試合は45分×4本で組まれ、エスパルスは、ほとんどの選手が90分間出場することになった。

まずは1本目、試合が動いたのは12分だった。右サイド、相手陣内深いところで金子翔太がボールを奪うと、そのまま中に切り込んで横パス。このボールを受けた西澤健太が中に切り込み、右足を振り抜いてネットを揺らす。18分に、自陣ゴール前の混戦から相手選手にフリーでボールが渡り同点にされるも、その3分後だった。再び右サイドで金子がボールを持つと、グラウンダーのクロスに後藤優介のスルーから西澤が押し込んで再び突き放した。

西澤は昨年、新人研修を欠席したため、今年の研修に参加。そのため、鹿児島戦に出場することができず、今季初実戦となる。

「キャンプの出来が、シーズンにつながると思っている」

と強い気持ちで臨んだキャンプで、アピールをする場を1つ失うことは彼にとっては大きな損失だった。しかし、その状況の中でも結果を残すという勝負強さを発揮することにもなった。1本目は、2-1とエスパルスリードで終了。

ところが2本目の立ち上がりは相手にペースを掴まれてしまう。9分には、スルーパスから鈴木雄斗に決められて同点に追いつかれてしまう。17分には、右サイドの奥井諒のクロスに後藤優介が飛び込むもわずかにゴール左に外れ、そのボールを残した逆サイドの西澤のクロスにジュニオールドゥトラが頭で合わせるなど反撃を見せるが、20分だった。奥井からバックパスを受けた西部洋平が処理を誤り、そこから相手に奪われてしまい失点。鹿児島戦と同じような形で逆転を許してしまうことになった。さらに43分には、バックパスの反則を取られて、間接フリーキックからイズマに決められ、最初の90分は2-4で敗れてしまった。

選手を総入れ替えして臨んだ3本目、試合は落ち着いた立ち上がりとなり、お互いが決め手を欠く試合になっていた。そこに40分、目の覚めるようなゴールが生まれた。エスパルスがゴール前でフリーキックを獲得、キッカーは滝裕太。右足で直接狙ったボールは、ゴール右隅に弧を描いて吸い込まれると、GKのセーブをものともせずにゴールに収まった。滝の鹿児島に続いての連続ゴールでエスパルスが先制に成功する。

しかし、4本目のキックオフ直後の3分、松本のカウンターを防ぐことができず、最後は榎本樹に押し込まれて同点に。しかし、先ほどの直接フリーキックで手応えを掴んでいる滝が、またしてもやってくれた。9分、エスパルス右コーナーキック、滝のボールをニアに走り込んだファンソッコが頭で合わせて突き放すと、17分にも同じく右コーナーキックのチャンスに、滝のボールはファーへ。これを福森直也が頭で押し込み追加点。滝裕太の1得点、2アシストの活躍でリードを広げる。

これだけでは終わらない。34分だった。4本目、9分からティーラシンに代わって出場した鄭大世は、この試合にも気合が入っていた。34分、その直前に左ワイドに入った平墳迅のグラウンダーのクロスに、鄭大世が体ごと飛び込んでエスパルスの4点目となるゴールを決める。ゴール裏のサポーターからも大歓声が挙がり、チームにとっても貴重なダメ押しゴールとなった。

終了間際に松本に1点を返されるが、最初の90分とは対象的なスコアとなる4-2で勝利。借りを返すことになった。

キャンプ最後の試合は、180分で6-6と大味のスコアとなったが、エスパルスが挙げた6得点は、クロスかセットプレーという、ここまで練習をしてきた形がほとんどだった。一方で、失点はミスによるものがまだまだある。その課題は三保で取り組むことになる。

※その他写真は、ページ最下部をご覧ください。

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