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アプリ【期間限定無料公開】「『キャプテン翼』に憧れた俊足FW、清水で叶えた一つの夢」ルイス メイレレス(ポルトガル語通訳)インタビュー① 11/18掲載分

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11月26日~12月4日期間限定でプレミアム会員コンテンツの一部を無料公開! キャンペーンに伴い、ユーザーの皆様からご好評いただいた過去記事より、11月18日に掲載した「『キャプテン翼』に憧れた俊足FW、清水で叶えた一つの夢」ルイス メイレレス(ポルトガル語通訳)インタビュー①を再掲載いたします!

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~日韓W杯フィーバーの中で来日~

時は2002年。日本サッカー界の歴史が大きく動いたこの年、16歳のルイス メイレレスは初めて日本の地を踏んだ。ルイスにとって日本は「いつか行ってみたい」と思いを馳せる国であった。

ブラジルでは『ドラゴンボール』や『ポケットモンスター』などの日本のアニメが大人気で、なかでも『キャプテン翼』は多くのサッカー少年の心をくすぐった。もちろん、ルイスもその一人。小学生時代はテレビ放送を欠かさずに見ては、主人公・大空翼の盟友であり、優れたパサーであるMF岬太郎に憧れた。

しかし、ルイスのプレースタイルは“岬くん”とは似ても似つかず、50メートルを5秒6で走る俊足が売りのFWだった。それだけのスピードがあれば、他のどの競技でも才能が開花していた可能性は大いにある。実際、小学生時代には陸上の大会に駆り出され、一度も練習しないまま本番に臨んだこともあった。

だが、ルイスがサッカーから離れることはなかった。ルイスは当時、日本代表監督を務めていたジーコ氏が運営するサッカークラブに所属していた。するとある日、山形県の羽黒高校でフィジカルコーチを担当するブラジル人が練習場を訪ねて来た。これがルイスの運命を大きく左右する出会いとなった。


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「羽黒高校のフィジカルコーチはジーコと知り合いで、わざわざブラジルまで足を運んで選手をスカウトしに来ました。僕ともう一人の選手を選び、『サッカーをしながら日本の高校に通いませんか?』と。もともと日本に行ってみたいと思っていましたし、勉強とサッカーが両立できる機会なんてなかなかないので、全く迷いなく『行きます』と返事をしました」

「ジーコのクラブから日本にサッカー留学した選手は僕たちが初めてでしたが、ちょうどその頃、羽黒高校がスポーツの強化に力を入れていて、留学生を積極的に受け入れていました。なので、野球部などにもブラジル人がいたり、バスケ部にはモンゴル人がいたりと様々な国から生徒が集まってきていて、『国際コース』に入って勉強しました。学校内に自分以外にもブラジル人がいることは非常に心強かったですし、学校も僕たちが早く日本に馴染めるよう手厚いサポートをしてくれました。彼らのサポートがなければ、僕が今も日本にいることはなかったと思います」

当初は4月からの入学を目指していたが、ビザの関係で遅れ、ようやく来日したのが7月1日。日本中にフィーバーを巻き起こした日韓ワールドカップで、奇しくもブラジルが優勝を果たした直後のことだった。このタイミングで2人のブラジル人選手を迎え入れることとなった羽黒高校サッカー部がいかに興奮に包まれただろうか、想像に難くない。

「ちょうど日本で一番サッカーが盛り上がっていた時期。チームメイトたちは『ブラジル人が来たぞ!!』と盛り上がっていて、僕たちをスムーズに受け入れてくれました」

志高く来日し、日本人たちの熱烈な歓迎に喜びも感じたルイスだったが、16歳の少年にとっては困難な試練がいくつも待ち受けていた。

■次回へ続く



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