5月15日（土）IAIスタジアム日本平にて、こころの病を持つ方を対象とした『Orange Heart Project　オレンジの鼓動をつなげよう』を開催しました。

このプロジェクトは、様々な事情から“こころの病”と向き合う方々を、医薬品だけではなくスポーツの力や就労体験などを通じて社会参画の次の一歩をサポートすることにより、活躍できる社会「ノーマライゼーション」を実現したいというヤンセンファーマ株式会社の想いから、同社が展開するHeart Projectの一環としてスタートし、今回が第1回目の開催となりました。

当日は13名の参加者に加え、パルちゃんクラブ（スタジアムボランティア）のメンバーや、静岡市 精神保健福祉課、同スポーツ交流課の職員、ヤンセンファーマ株式会社の社員も一緒にご参加いただき、全員お揃いのオレンジ色のTシャツを着用して活動をスタートしました。

まず参加者は、開場前のまだ静かなアイスタのピッチにて、スクールコーチ陣の指揮のもとスポーツ教室を行いました。

青々とした天然芝の綺麗なピッチの中に入った途端、参加者の皆さんに笑顔が広がりました。当日は快晴のサッカー日和。ピッチの芝に触れ、座ったり寝転んでみたりと気持ちよく過ごしていただけた様子でした。

アイスブレイクで初対面の参加者同士が打ち解けた後、チーム対抗のドリブルゲームを行いました。それぞれのチームが初めてとは思えないチームワークを発揮し、白熱した勝負となりました。スポーツ教室の最後には試合を行いました。お互い励まし合ったり、ゴールを決めて名前を呼び合いながらグータッチをしたりと、とても良い雰囲気でアイスタのピッチでのプレーを楽しんでいただいた様子でした。

食事休憩をはさんだ後、西サイドゲート・メインゲートに移動し、就労体験として普段パルちゃんクラブが行っている活動を一緒に行いました。

スタジアムへ来場されたお客さまに、来場者プレゼントのパルちゃんタオルやポストカードの配布などを行い、最初は控えめだった参加者が少しずつ声を出せるようになり、最後には笑顔で「ご来場ありがとうございます」、「よかったらどうぞ」と言葉を添えてお渡ししていた姿が印象的でした。

就労体験後は、スタンドに移動し参加者の皆さんで一緒に試合を観戦していただきました。エスパルスのサポーターが奏でるサンバのリズム、手拍子の一体感に興奮しながら試合を応援し、残念ながら勝利することはできませんでしたが、充実した1日を過ごせましたと温かいお声をいただき、スタジアムを後にされました。

本プロジェクトの目的は、こころの病と向き合う方の次の一歩をあと押しすること、そして病に対する周囲の理解を促していくことです。今回は活動を支えるパルちゃんクラブの皆さんに、精神保健福祉課よりこころの病についてご説明いただきました。皆さんとても真剣に説明を聞いていただき、理解を深めていただけたのではないかと感じています。

参加者からは「普段選手がプレーするピッチに入れて嬉しかった」、「パルちゃんクラブの一員として就労体験を行えたことが新鮮だった」、「明日から頑張っていける糧となった」といった嬉しい言葉をいただきました。また、パルちゃんクラブの皆さんからも「良い経験になりました。」と感想をいただき、このプロジェクトの意義を大きく感じることができました。

本プロジェクトを支えてくださった皆さま、ありがとうございました。

エスパルスは今後もノーマライゼーション社会の実現に向けて活動を続けていきます。

2021シーズンはあと2回、次回は9月24日（金）神戸戦にて開催予定です。

詳細は改めてご案内いたしますので、ご興味のある方はぜひご参加ください。