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アプリ【シーズン終盤特集】特別コラム:大久保択生と永井堅梧が示し続ける、頼もしきプロとしての姿勢

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「サポーター」「通訳」「メディカルトレーナー」と“チームを支える人々”を取り上げてきたシーズン終盤特集。ラストとなる第4回は、GK大久保択生選手と永井堅梧選手の特別コラムをお届けします。

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先月、クラブ公式Twitterに掲載された一つの動画が大きな注目を集めた。そこには、試合前のロッカールームでサブメンバーの永井堅梧がチームメイトを鼓舞する姿が映し出されていた。


「今日最初に立つ11人のメンバーは、最初から飛ばして欲しい。俺らベンチメンバーは後でみんなを助けるから」(一部抜粋)


今シーズン、正GKの座には日本代表の権田修一が君臨し、多くのビッグセーブでチームを救い、強いキャプテンシーをもって言葉や姿勢でチームを牽引してきた。その一方で、なかなか出場機会に恵まれていない永井と大久保択生の存在も、今シーズンのエスパルスを語るうえで欠かせない。


GKは、フィールドの選手ほど試合中やシーズン中の交代がない特殊なポジションだ。そこに現役日本代表GKがいれば、ポジション争いの壁の厚みはさらに増す。それでも2人は「自分で決めたことだから」と口を揃え、厳しい争いも覚悟のうえでエスパルスの一員として過ごしてきた。

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2019シーズンの途中から在籍している大久保は、昨シーズンはリーグ戦15試合に出場したが、今シーズンのリーグ戦は1試合サブメンバーに入ったのみ。これだけ長くリーグ戦の舞台から遠ざかると、心が折れそうになった時期も「もちろんある」と言う。それでも自分自身に矢印を向けることでモチベーションを維持し、プロとしての姿勢を保ち続けている。


「今やらなかったら自分が選手として終わるだけ。僕は、自分で『良いプレーができない』と思ったらサッカーをやめると思う。でも、できると思うからまだやっている。あとはチームに必要とされるかどうか。試合に出てなくてもチームのためにできることはたくさんあると思っています」(大久保)


大久保は毎朝、選手の中で誰よりも早くクラブハウスに到着し、身体のケアや筋トレなど、練習に向けた準備を入念に行っている。そんな大久保の姿に影響を受けた一人が、中村慶太だ。


「択生くんは絶対にくさらないし、毎日一番早くグラウンドに来て準備してる。俺もこんなに試合に絡めないシーズンって初めてだったけど、択生くんがしっかり準備しているのを見て、『俺もちゃんとしないとな』っていう気持ちにさせてもらいました」(中村)


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アダウトGKコーチは、どんな監督の要求にも応えようとする大久保の姿勢を高く評価している。


「択生の場合、シュートストップは元々すごく強烈なものを持っていたけど、足元の部分は得意ではなく、ビルドアップに参加するスタイルではなかった。それでも自分のイメージを持ちながらも、監督の言うことを受け入れてやろうとする姿勢があります。だからトレーニングの中でのパス練習でも、ボールの置き方などがすごく良くなってきている。それは本人が意識して取り組まないと改善されないもの。彼のような人は、どんな監督の下でも良いプレーができると思います」(アダウト氏)


アダウト氏によると、なかでも練習の成果が顕著に出たのは10月9日に行われたエリートリーグのアウェイ、北海道コンサドーレ札幌戦。試合は0-2で敗れたものの、「90分の中でほとんどビルドアップに参加していて、相手の背後を取ったり、縦パスを入れたり、チームとして狙っている場所にボールを出せていた。成長を感じたし、安心感があった」と言う。


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常に自分自身の成長を求め、プロフェッショナルであり続ける大久保に対し、アダウト氏は大きな信頼を寄せている。


「択生はそんなに声で目立つタイプじゃないけど、例えば練習後にいろいろな選手とジョギングしながら話をしたりとか、気配りができる選手。そして何より、択生の練習に対する姿勢そのものが他の選手にとって刺激になっていると思います。GKはなかなかフィールドのように選手が代わることがないポジションだけど、択生は毎日変わらずに努力している。それが一番褒めてあげたいところです」(アダウト氏)

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今シーズンからエスパルスに加入した永井堅梧は、J1初挑戦のシーズンを送っている。ここまでルヴァンカップや天皇杯で経験を積み、リーグ戦では出場こそないものの、多くの試合でサブメンバーとしてチームをサポートしてきた。


ベンチから誰よりも大きな声を出し、ゴールが決まれば喜びを爆発させ、飲水タイムにはペットボトルのキャップを外して権田修一に手渡す。


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