ルヴァンカップ グループステージ Bグループは2試合を終え、2分で勝ち点2。エスパルスは現在2位となっているが、同グループの1位は今節対戦する広島だ。その広島は2連勝で勝ち点6を獲得しており、その勝ち点差は4となっている。今節、エスパルスは勝って広島の独走を許さないようにしなければいけない。

前節は2日に行われた徳島戦だった。前半22分、ボックス内で相手を倒してしまいPKを与えてしまう。これをムシャガ バケンガに決められて先制を許してしまった。これが手痛い失点となり、なかなかリズムをつかめずにいると、62分に平岡宏章監督は4枚替えを行う。力技で流れを引き戻すと、68分には鈴木唯人の放ったシュートがバーに当り、その跳ね返りをつないだところ、ボックス手前でフリーキックを獲得。これを神谷優太が直接叩き込んで同点に追いついた。しかし、逆転するまでには至らず、試合はこのまま終了。ホームでの試合、また相手のカテゴリーを考えると勝利を収めたい試合だった。

一方の広島は、前節名古屋と対戦している。試合は前半のうちに東俊希が負傷交代、ドウグラス ヴィエイラが脳振盪の疑いで交代と難しい戦いになった。しかし44分、川村拓夢が左サイドへ展開すると、東に代わって入っていた満田誠がドリブルで運び、シュートを逆のサイドネットに突き刺し、先制に成功する。良い時間に先制した広島は、その後も試合を優位に進め、87分には吉田豊のバックパスを受けたランゲラックが処理にもたつく間に、ジュニオール サントスが詰めて追加点。広島が2連勝となった。

その試合で指揮を執った迫井深也ヘッドコーチに代わり、リーグ第3節からミヒャエル スキッベ監督が指揮を執っているが、ここまで1分2敗とまだ勝利を奪うことができていない。特にリーグこの2戦はFC東京、川崎Fと2連敗中だ。この試合では是が非でも勝利を狙ってくるだろう。公式戦3戦勝利がないという点では、エスパルスも広島と同じ。よって、気持ちで負けないことが大事になる。

ルヴァンカップ前節に悔しさを味わった選手たちは、その後に成長を見せている。若手中心のメンバーで構成された13日のJエリートリーグ湘南戦では、徳島戦でプロ初出場だった千葉寛汰が2得点、メンバー入りしたものの出場がなかった栗原イブラヒムジュニアも2得点。ルヴァンカップで、同期の千葉、菊地脩太が先発のチャンスをつかむ中、ベンチ外となっていた川谷凪は、このエリートリーグで1得点3アシストの大活躍をしている。さらに、髙橋大悟はリーグ第4節C大阪戦で今季初ゴールを決めている。また、ケガ人も戻ってきており、今節は誰が出場したとしても、結果を残そうと必死になるはずだ。

チームはリーグ2連敗のあと、神戸戦でドロー。少しずつ良くなったところで、このルヴァンカップで勝利し、さらにリーグ戦に弾みをつけていきたい。

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