2017年10月20日

2017Jリーグ版よのなか科実施


9月3,9,30日、10月9日の4日間、清水エスパルスジュニアユースU-13選手を対象に『Jリーグ版よのなか科』を実施しました。







エスパルスでの『よのなか科』の取り組みは、現在トップチームに所属するDF立田悠悟選手が中学1年生時に初回を実施し、今年で7年目になります。今回プログラムの進行役は株式会社エスパルス 総務室 横田川剛昭が務め、全5回のプログラムでは、

@クラブの経営
AJリーグの理念、
Bサッカーをとりまく職業、
Cそれぞれの職業に必要な「意志」「役割」「能力」
D選手自身の5年後のキャリアイメージプラン

について考えました。保護者の皆様、エスパルス普及部コーチ、社員・スタッフの皆様にも参加していただき、有意義なプログラムとなりました。



第1回【Jクラブをとりまく“お金”から仕組みを考える】では「収入」と「支出」について学び、エスパルスのホームゲームの映像を見ながら、そこにどのような収入と支出があるかを考えました。また、エスパルスの社長になったつもりで、収入を増やす・支出を減らす作戦を考えました。









選手からは、スポンサー収入を増やすためにピッチの芝上にスポンサー名を入れる(スタンドの観客から見えるように刈り方や芝の色を変える)、入場者を増やすために地元の方々や試合を見に来たことがない人への告知をもっとする、警備員費を減らすために観客の皆さんにマナーを守ってもらう活動をするといった意見が出されました。また、自分たち育成組織からトップで活躍できる選手をもっと増やせば費用面・ファン作り両方でメリットがあるといった意見もあり、Jr.ユースに所属する自分たちの立場をより強く意識する機会となりました。







また(株)エスパルス 左伴繁雄 代表取締役社長よりクラブ経営についての説明がありました。エスパルスのホームタウンは昔からサッカーが根付き、本当にサッカー好きな人たちが多く、スポンサー企業の社長さんも実際にスタジアムまで試合を見に来てくれる様な特別な地です。地元選手への期待も大きく、そこで小さい頃から育った自分たちのような選手が活躍することでチームも街も活気づいていく。絶対にプロになるという強い気持ちとプライド、使命感を持って取り組んでほしいといったお話を選手たちは身の引き締まる思いで真剣に聞いていました。







第2回の【Jリーグがめざすものを考える】では、Jリーグの理念・本質についてディベートを通じて考えていきました。







『Jクラブのチーム名には地域名が入っているが、プロ野球のように企業名を入れてはどうか?』『Jリーグは人口の少ない地域のクラブよりも、人が集まりやすい都市部のクラブを増やして運営をしてはどうか?』などといった課題に対し、仲間の意見を聞きながら自身の意見を深め、また自分の意見とは逆の立場になって考えてみることにも挑戦しました。そしてJリーグに所属しているエスパルスが地域とどのような関わりを持つべきなのか、Jr.ユースに所属する自分たちが何をすべきかを考えていきました。











第3回は【Jリーグをとりまく職業】についての内容で、サッカーに関する多くの職業を知るきっかけにもなりました。選手以外で興味のある職業では、やはり身近なコーチやトレーナー、スポーツドクター、栄養士、ホペイロなどを挙げる選手が多かったです。









また、同日に行われた第4回では、【職業と「意志」「役割」「能力」を考える】というテーマの中で、2名のゲストティーチャーからお話を聞きました。

社内ゲストでは選手たちの大先輩 (株)エスパルス普及部 市川大祐コーチより、現役を引退しコーチという仕事に就いた思い、仕事の大変さややりがいをお話いただきました。市川コーチは、ジュニアユース、ユースを経てプロとして13年間プレーしたエスパルスに非常に強い愛着と感謝の気持ちがあり、エスパルスでの仕事を通じて地域にエスパルスやサッカーの魅力を発信していくことを使命として捉えているとお話されました。そんな熱い思いに、選手たちは深く感銘を受けている様子でした。



 



社外ゲストはスタジアムDJの鈴木克馬さんにお越しいただきました。スタジアムDJという仕事への拘りを聞き、選手たちはプロの仕事の厳しさややりがい、向上心や意識の高さを感じることができたと思います。「情報が簡単に手に入る時代だからこそ、実際にその場に行って五感で感じることを大切にしてほしい」という鈴木DJのメッセージは、感性を磨くことで自身の能力を高めることができるという熱いエールとして、選手たちは受け取ってくれたと思います。最後にはアイスタでのゴールアナウンスをご披露いただき、その迫力に一同感動しました。







どんな職業にも「意志」・「役割」・「能力」が必要です。両者からのお話で選手たちは職業に対する取り組む姿勢・意識・考え方を深めることができたと思います。



最終回の第5回【自分のキャリアイメージプランを考える】では、選手が事前に現在の自分の意志・役割・能力を把握した上で、実際に5年後の将来像を描きました。







ジュニアユース、ユース出身である犬飼智也選手をキャリアイメージのモデルとして、クラブスタッフや保護者のサポートをいただきながら、より具体的に将来をイメージすることを目標としました。グループ発表では、監督、チームメイト、メディア、サポーターの役になりきってコメントし合い、仲間と考えを共有し刺激し合うことができました。









発表の後、今回のキャリアイメージモデルの犬飼選手からビデオレターで激励のメッセージをいただきました。犬飼選手の中学1年時の思い(意志)、体験談、アカデミー所属選手としての使命と役割について語られ、選手たちはエスパルスのエンブレムを付けて戦うことへの意識や自覚がさらに高まった様子でした。

また、最後にトップチームの小林伸二監督からもビデオレターでメッセージをいただきました。「夢(目標)を持つことの大切さ、あきらめないこと、自分の強みを磨くこと、チャレンジすること…等」たくさんの激励の言葉をいただき、その重みのある言葉すべてがこれまで『よのなか科』で学んできたことと重なり、選手の心に刻まれモチベーションを高めてくれたと思います。







参加した選手たちは5つのプログラムを通して、自分自身の考えや他者の意見を参考に自分の想いを発言したり文字化したりしたことにより、将来像を具体的に描くことへ繋がったと思います。サッカーのことしかわからない選手ではなく、サッカーに携わる人たちや職業を少しでも理解し、大勢の人々に支えられながらプレーできている事に感謝しながら、改めてプロ選手を目指す決意をしてくれたようです。

今回のよのなか科にご参加、ご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました。