ゼムノヴィッチ体制1年目。サントスらが退団するなか、エスパルスは「5位以内に入ること」、そして「決定力不足の解消」を至上命題として新ーズンに臨んだ。
森岡隆三、戸田和幸、伊東輝悦、バロンと縦のラインに軸が揃い、サイドからは市川大祐、三都主アレサンドロが激しいアップダウンを繰り返す。躍動感溢れるチームは、ゼロックススーパーカップを制し、1stステージでは目標内の4位に。連携を高めた2ndステージではさらなる上位を目指したが、終わってみれば前半戦同様の4位という結果に終わった。しかし、シーズンを通じて得点力はリーグ2位、守備面でもリーグ3位タイと安定した力を発揮し、年間順位4位という結果以上の手応えを感じる1年となった。
この数字の真価を証明するかのように、天皇杯では2年連続で元日決戦まで勝ち進み、決勝では延長Vゴールの末にセレッソ大阪を3対2と撃破。準優勝に終わった前年の雪辱を見事に果たしてみせた。
なお、この夏に行なわれたシドニー五輪に、オーバーエイジ枠で森岡隆三が出場。また、ジュニアユースチームが高円宮杯全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会優勝を飾った。