CLUB クラブ沿革

2005

青年監督の見つめる先、そしてミスターエスパルスの引退

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長谷川健太・新体制の初年度は、痛みを伴うシーズンとなった。序盤から勝ち星に恵まれず、チームは第7節でようやくリーグ戦初勝利。その後は激しい闘いを繰り広げるが、終盤はケガ人の影響などで残留争いを余儀なくされた。

チームをJ2降格の危機から救ったのは途中加入のマルキーニョス。前年に続いてクラブワースト記録更新となる年間順位15位に沈んだエスパルスのなかで、14試合で9得点とゴール前での鋭い嗅覚を存分に発揮した。

難局が続きながらも、枝村匠馬、兵働昭弘、青山直晃ら新人選手の積極的起用など、長谷川監督の強い信念のもとチームは着実に力を付けていく。一年目の指揮官が標榜するサッカースタイルに対し、選手たちは全幅の信頼を置き、直後の天皇杯では準優勝という形で成果を残すこととなった。

このシーズンはユースチームがJユースカップ優勝を飾った1年でもあったが、有望な若手にあとを託すかのごとく、エスパルスで最も愛された男がピッチを去った年でもあった。リーグ戦終了後に澤登正朗が現役引退。クラブの一時代を築き、“ミスターエスパルス”として親しまれた背番号10のプレーヤー人生は、2005年シーズンをもって幕が下ろされた。

公式戦記録

Jリーグ ディビジョン1 15位(勝ち点39 9勝12分13敗 40得点、49失点)
Jリーグヤマザキナビスコカップ ベスト8
天皇杯 全日本サッカー選手権大会 準優勝

主な出来事

1月14日 長谷川健太監督就任
3月5日 真田雅則氏、エスパルス栄誉賞受賞

登録選手

No. 名前 name ポジション 出身地
1 黒河 貴矢 Takaya KUROKAWA GK 愛媛県
2 斉藤 俊秀 Toshihide SAITO DF 静岡県
3 山西 尊裕 Takahiro YAMANISHI DF 静岡県
4 高木 和道 Kazumichi TAKAGI DF 滋賀県
5 吉田 康弘 Yasuhiro YOSHIDA MF 広島県
6 杉山 浩太 Kota SUGIYAMA MF 静岡県
7 伊東 輝悦 Teruyoshi ITO MF 静岡県
8 平松 康平 Kohei HIRAMATSU MF 静岡県
9 北嶋 秀朗 Hideaki KITAJIMA FW 千葉県
10 澤登 正朗 Masaaki SAWANOBORI MF 静岡県
11 森岡 隆三 Ryuzo MORIOKA DF 神奈川県
13 兵働 昭弘 Akihiro HYODO MF 千葉県
14 高木 純平 Jumpei TAKAKI MF 熊本県
15 久保山 由清 Yoshikiyo KUBOYAMA FW 静岡県
16 チェ テウク CHOI Tae Uk FW 大韓民国
17 鶴見 智美 Tomoyoshi TSURUMI MF 山梨県
18 チョ ジェジン CHO Jae Jin FW 大韓民国
19 和田 拓三 Takumi WADA DF 静岡県
20 佐藤 由紀彦 Yukihiko SATO MF 静岡県
21 西部 洋平 Yohei NISHIBE GK 兵庫県
22 太田 圭輔 Keisuke OTA MF 静岡県
23 岡崎 慎司 Shinji OKAZAKI FW 兵庫県
24 平岡 康裕 Yasuhiro HIRAOKA DF 静岡県
25 市川 大祐 Daisuke ICHIKAWA DF 静岡県
26 青山 直晃 Naoaki AOYAMA DF 愛知県
27 村松 潤 Jun MURAMATSU DF 静岡県
28 鈴木 真司 Shinji SUZUKI FW 静岡県
29 前田 高孝 Takanori MAEDA FW 滋賀県
30 岩下 敬輔 Keisuke IWASHITA DF 鹿児島県
31 山本 海人 Kaito YAMAMOTO GK 静岡県
32 枝村 匠馬 Takuma EDAMURA MF 静岡県
33 財津 俊一郎 Shunichiro ZAITSU FW 福岡県
35 藤本 淳吾(※) Jungo FUJIMOTO MF 神奈川県

※JFA・Jリーグ特別指定選手

クラブスローガン

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クラブ、チームのアイデンティティーを見つめ直し、『エスパルス』に“懸ける”想いとプライドを強く再確認する、

そして今シーズンに“賭ける”気持ちを、ピッチの中を勇敢に“翔ける”ことで表現し、チームの再生を目指します。

サポーターの皆様へ熱いメッセージを伝えるべく、

クラブとサポーター・ホームタウンとをつなぐ確かな橋を“架ける”ことを使命として取り組んでいきます。