リーグ戦5位をはじめとする目標「チャレンジ5」を掲げて臨んだシーズンは、新時代の到来を予感させた。青山直晃、枝村匠馬、兵働昭弘、そして藤本淳吾といった若手が成長し、長谷川健太監督がまいた種が芽を吹いたシーズンだったとも言える。
記憶に新しいのは開幕3連勝無失点。2006年W杯ドイツ大会にも名を連ねたチョ ジェジンが3試合連続ゴールを挙げたほか、枝村と藤本もそれぞれ1得点を決めており、昨年の課題「守備力」の向上に加えて、「攻撃力」もプラスされたことを証明した。
第15節からはいよいよ本領を発揮。第22節までの8試合を7勝1分けという好成績で消化し、浦和レッズ、ガンバ大阪らが争う優勝戦線に参入した。終盤こそ勝ち切れない試合も見られたものの、最終的に勝ち点を60の大台に乗せたチームは、堂々の4位でシーズンを終えた。
なお、シーズン途中には青山が日本代表に選出され、藤本がJリーグ新人王に輝くなど、長谷川体制2年目は着実な進歩を示した1年だった。