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【川崎戦プレビュー】<br>プレシーズンマッチの意義

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この時期の試合は難しい。

2013シーズンは、始動から好調が続いていた。キャンプでも勢いそのままに、新しいシステムも成果が出つつあった。プレシーズンマッチ初戦の磐田戦は、村松大輔の1点をしぶとく守り抜き、ロッカールームでは全員でSDTカップを掲げた。すべての準備は整い、開幕1週間前。ここで思わぬ事態となってしまう。

つづく
新潟とのプレシーズンマッチで1-4と大敗を喫してしまったのだ。上手く行っている間には見えてこなかった弱点を露呈。攻守において精彩を欠き、何もできなった。この流れは、開幕してからもしばらく断ち切ることはできず、3月は1勝もできなかった。

この川崎戦に向けて、ゴトビ監督はことさら、

「練習試合に結果は関係ない」

ということを強調する。

ただ、このことを文字通り受け取る訳にはいかない。ゴトビ監督は負けず嫌いで有名だ。

川崎は昨季得点王の大久保を始め、レナト、中村、小林などアタッカー陣の顔ぶれに変化はない。練習試合では徳島、神戸、岡山にすべて大差で勝利しており、今季も自慢の攻撃力は脅威ではある。そして、相性の面では、エスパルスが最後に川崎に勝利したのは10年8月まで遡り、約3年半勝ち星から遠退いている。つまりゴトビ監督就任以来、1度も勝っていないのだ。

指揮官として、万が一のことを考えるのは当然のこと。結果を重視するあまりチームの士気を下げるようなことはあってはならない。でも、負けたくない。ゴトビ監督の心中を推し量るとそうなるはずだ。

ただ、この葛藤も杞憂に終わる可能性が高い。

なぜなら、選手は急速に逞しくなっているからだ。キャンプ初戦の長崎戦こそ0-5で敗れたが、そこから見事に復活して見せた。

「キャンプの最初は悪かったが、そこから修正できるようになって、最後は勝ちまで持って行けたので良かった」(本田拓也)

キャンプで、もはや選手たちはひと山超えて見せたのだ。敗戦を引きずることなく、尻上がりに調子を上げてきた。とはいえ、次の山がちらついて見えることも確かだ。

「前からハマらなかった時に崩されているイメージがある。チームとしての守備の統一感を出して行けるかというのが課題になる」

と平岡康裕が語るように、まだ一朝一夕に上手くいかないものもある。

また、ゴトビ監督はキャンプから帰ってから開幕までの間にやるべきこととして3つを挙げている。

1.身体を作っていくこと
2.チーム全体として守備の連係を改善すること
3.ゴール前の効率を良くすること

まずは、選手たちのコンディションを上げることはもちろん、杉山浩太、ヤコヴィッチら怪我をしている選手たちを復帰させ、開幕に間に合わせること。2つ目は、平岡も指摘した前線からの守備の改善だ。ディフェンスラインに関しては昨季とほぼ同じメンバーで構成されているが、今季は前線の構成に少し変化がある。そこで、チームとしての守備を完成させるということ。そして最後は、チャンスを確実にものにするということだ。

これらの課題を開幕までに克服することが求められる。

ただ、これも乗り越えてくれるだろう。それをできるだけの選手が、今季は揃っている。

合流が遅れたものの本来の実力を見せつつあるノヴァコヴィッチ、鹿児島キャンプで「本物だ」と予感させた長沢 駿、そして非凡なパスセンスを見せてくれる高木善朗といった新戦力。また、今季は開幕から大前元紀がいる。そして、キャプテンの杉山を筆頭に昨季の苦しい時期を乗り越えた選手たちもいる。

「新しい選手も入って来たので、自分たちのサッカーをやりながら、さらにチャレンジすることを恐れないことが大事」(吉田 豊)

この試合でまた一つ、チームとして成長する姿が見られることだろう。

開幕戦に期待を持たせる展開で、しかも勝って、

「練習試合に結果は関係ない」

とチーム、ファン・サポーター全員が胸を張って言えるようになろう。





 公式ケータイサイトでは、アフシンゴトビ監督の前日コメントを公開!!

 

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静岡第一テレビ開局35周年記念 
だいいちテレビサッカーフェスタ2014
Jリーグ プレシーズンマッチ
2月16日(日)13:30キックオフ
清水エスパルス vs 川崎フロンターレ
@IAIスタジアム日本平

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