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【サウサンプトンFC業務提携調印式】調印式および会見レポート

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本日、静岡市内にてサウサンプトンFC(イングランド・プレミアリーグ)との業務提携調印式が行われました。清水エスパルスとサウサンプトンFCは今後、ジュニア世代からトップチームの選手育成・強化を目的とした選手・指導者の人的交流の他、クラブ運営やファンサービスなど幅広いノウハウの提供を行い、相互のチーム発展に寄与させていきます。
調印式および記者会見のコメントは以下の通りです。



<調印式 主な出席者>

サウサンプトンFC オーナー 高 継勝氏
(株)エスパルス 代表取締役会長 鈴木 健一郎

【立会人】
(公財)日本サッカー協会 会長 田嶋 幸三氏
(公社)日本プロサッカーリーグ チェアマン 村井 満氏
静岡県 川勝 平太 知事
静岡市 田辺 信宏 市長


■エスパルス 鈴木健一郎代表取締役会長 コメント(要約)

我々清水エスパルスは単発や形だけではなく、長期でパートナーシップを築ける海外のパートナーを探してまいりました。今回ご縁をいただいて、高オーナー、そしてサウサンプトンFCの皆さまと交流を深める中で、そのような関係を築けると確信しております。
今回の業務提携に際しましては、非常に深いご縁というものを感じております。高オーナーが、もともと静岡で仕事をされていたということもありますし、そして浙江省のご出身でありますが、浙江省と静岡は30年以上の長いお付き合いをしている関係性がございます。今回、高オーナーと色々交流をさせていただき、本当に尊敬できる先輩経営者であると凄く感じており、そのような尊敬できる方と一緒に仕事ができるという喜びを心から今噛みしめている次第です。また今回、高オーナーとのご縁を作っていただいたのは、オーナーと長年のご親友である静岡県日中友好協議会で長年ご活躍された伊藤様に、多大なるお力添えを賜りました。伊藤様の力なくしては、今回の調印式には至らなかったと思っております。本当にありがとうございます。このような人のつながりのご縁であったり、あるいは静岡・清水とサウサンプトンという都市の共通性、首都圏からの距離感、あるいは都市の規模間であったり、そして共に歴史ある港町である共通性といったところにもご縁を感じております。
昨年秋にサウサンプトンを訪問させていただきました。そこには理想的なフットボールクラブがありました。素晴らしいスタジアム、素晴らしいホスピタリティ、素晴らしいクラブハウス、そして素晴らしいトレーニング施設。我々がサウサンプトンFCから学ぶことは沢山あると思います。そういったものを今回の業務提携を機に学ばせていただきながらも、我々もしっかりと成長を果たして、サウサンプトンFCに貢献していくという有意義なパートナーシップに挑戦してまいりたいと思っております。そしてまた、両クラブの友好のみならず、静岡・清水とサウサンプトンの町が友好を深めるきっかけにもなればと思っております。


■サウサンプトンFC 高継勝オーナー コメント(要約)

本日ここに、私たちサウサンプトンFCと清水エスパルスが正式に業務提携を調印することができ、心より皆様に感謝し、また心よりお祝い申し上げます。
今回私たちがこのように結婚できましたのも、伊藤先生なくしてはできなかったことであり、伊藤先生は私たちの仲人であり、私の古くからの友人、また指導者で先生でもあります。
静岡は私の第二の故郷です。私は静岡の色々なことを知っています。静岡は物産も豊富で、大変発展したところだと思っております。私は30年前に静岡県で研修する機会を与えていただきました。その時には皆さまに色々お世話をいただきましたし、また色々な経験をさせていただきました。そして、浙江省との経済交流、文化交流、また様々な交流を推進していただきました。特に静岡県日中友好協議会の皆さまには大変ご尽力いただきました。一生忘れることはないと思います。このような素晴らしいご縁により、今に至っていると思っています。
サウサンプトンFCは130年の歴史を有する大変優れたチームで、この清水と同じ様に港町であり、大変綺麗な町であるサウサンプトン市に位置し、市民の皆さんから熱烈な応援をいただき、厳しいリーグを戦っております。私たちサウサンプトンFCは優れた選手を輩出しており、イングランド・プレミアリーグだけでなく、世界の多くのチームに有名な選手を輩出しております。今年のヨーロッパリーグでは11人の選手を私たちから輩出しております。
日本はアジアのサッカーチームにおいては、大変優れたチームを沢山有しています。エスパルスは大変若いチームで、日本のサッカーリーグの中でも大変優れた成績を収めております。私たちは優れた選手の輩出をこれからも願っております。
サッカーとは人材を輩出しますし、また色々な思想や哲学、優れたものを満たすものであります。今回の私たちの協定を通じまして、精神的、人材育成、また人材輩出など友好交流だけでなく、経営面、マネージメント面など広い交流をこれから期待しております。



<会見 出席者>

サウサンプトンFC コマーシャルディレクター デビッド トーマス氏
(株)エスパルス 代表取締役社長 左伴 繁雄


■サウサンプトンFC デビッド・トーマス コマーシャルデレクター コメント

コンニチハ、ハジメマシテ。
サウサンプトンフットボールクラブを代表し、この場に来られたことを非常に光栄に思います。清水エスパルスとの業務提携を楽しみにしています。戦っているフットボールリーグは別々ですが、お互いに学ぶことは数多くあると思っています。


■エスパルス 左伴繁雄代表取締役社長 コメント(要約)

今回の提携にあたり強調して申し上げたいことは、サウサンプトンFCは若い世代の育成に非常に長けており、それがメソッドとなり、システム化されている部分に我々は最も惹かれたということです。
個人的な話になりますが、かつて私もイングランドにおり、サウサンプトンFCが若い選手を育ててトップチームに上げる、また海外のリーグで活躍している様子をテレビや新聞、実際の試合を通じて見ておりました。
私はニューカッスルに住んでおり、そのニューカッスルの英雄でイングランド代表のキャプテンまで務めた"アラン・シアラー"という選手がいます。彼はニューカッスル生まれですが、サウサンプトンのユースで学んで、あのような選手になりました。ただのサッカー選手というだけでなくチームを引っ張る選手であり、練習に取り組む態度や日頃の生活、サポーターとの接し方など全てが内包されたヒーロー、トップクラスのアスリートを育成しているんだなと、シアラーの姿を見て今さらながらのように思い出します。
様々なシステムやインフラを見せてもらった中、このような場所でシアラーのような選手が育つんだなと感じました。育成については大いに学ばせてもらいたいと思っています。
フロントの仕事をワールドワイドに、グローバルに展開していきたいという願望があります。日本のリーグで戦っていく中で、アジアに出ていく、ACLで勝つ、ワールドカップに輩出できる選手を育成し、海外のクラブに出していく。それによってJリーグのプレステージが上がっていく。このようなサイクルでグローバルにサッカービジネスを展開することで成長しつつあります。そのベンチマークとして、チケッティングやスタジアムでのファンエンゲージ、グッズのマーチャンダイジングなど、サウサンプトンFCのフロントの仕事を勉強させてもらいたいと思いますし、こちらでもIBMと共に取り組んでいるスポーツビジネスプラットフォームの仕事がありますので、そういったところと融合していくようなことも考えていきたいと思っております。

立会人のもと、提携調印を行う様子 ©︎︎︎S-PULSE

サウサンプトンFC高オーナー、エスパルス鈴木会長、日本サッカー協会 田嶋会長、Jリーグ村井チェアマン、静岡県川勝知事、静岡市田辺市長によるフォトセッション ©︎︎︎S-PULSE

記者会見の様子 ©︎︎︎S-PULSE

サウサンプトンFC トーマス コマーシャルディレクター、エスパルス左伴社長によるフォトセッション ©︎︎︎S-PULSE

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