NEWSニュース

【大分戦プレビュー】~大分戦2連勝で、新しい月の好スタートに~

©︎︎︎S-PULSE

12月19日に予定されているリーグ最終節まで、残り約2ヶ月半となった。今季から取り組んできているエスパルスの新しいサッカーも、そろそろ結果を出していかなければいけない時期になってきている。

エスパルスは前節名古屋と対戦した。前半のキックオフの笛が鳴らされてから、まだ1分を過ぎたころだった。阿部浩之に技ありのシュートを決められて、いきなりビハインドを負う。さらに25分には前田直輝に抜け出されて2点目を許してしまう。後半はコーナーキックから丸山祐市に3点目を決められてしまい、88分にカルリーニョス ジュニオのゴールが決まっても、勝敗には大きく影響を及ぼさなかった。エスパルスは20試合を消化し、成績は3勝3分14敗。特に9月は3週間で7試合が行われ、1勝6敗と大きく負けが先行してしまっている。この敗戦を取り返すのが、10月からの戦いになる。

前節大分は、鹿島と対戦。その鹿島はリーグ3連覇を達成した2009年度以来の8連勝を狙う。前半は支配率で鹿島に上回られ、シュートも9本打たれるが、決定的なチャンスを与えなかった。試合が動いたのは後半だった。57分に、長谷川雄志のサイドチェンジから右サイドのコンビネーションで田中達也がボールを受けると、中に切り込んでシュート。ディフェンスにブロックされるが、こぼれ球に小塚和季が右足を振り抜き、ボールはディフェンスに当たって起動が変わってゴールに収まった。さらに80分には、GKのロングボールからお互いが蹴り合いになりボールが行ったり来たりするなかで、大分がボールをキープ。パスをつないで、野村直輝のスルーパスに途中出場の髙澤優也が中央を抜け出す。飛び出してきたGKの脇を抜けるシュートを突き刺して追加点。大分守備陣は最後までゴール前で体を張って無失点で試合を終え、鹿島の連勝を7でストップさせた。大分は9月の7試合を4勝1分2敗と勝ち越し。上位の鹿島だけでなく、FC東京をも破っており、いま調子を上げてきているチームの一つだろう。

7月に行われた前回対戦では、エスパルスがコーナーキックから3得点、フリーキックから1得点と、計4得点をセットプレーで奪うという自らの武器を確立した試合だった。ただ、4点リードの状態から、87分、88分と失点。課題も残す試合だったと言える。

ちなみに、その88分のゴールを決めたのも、鹿島戦で追加点を決めた髙澤だった。今季4得点中3得点を途中出場で奪っており、スーパーサブ的な役割を果たしている。昨季はJ3 群馬でプロデビュー。リーグ2位の17得点を挙げて群馬のJ2昇格に貢献しただけでなく、自らもJ1に個人昇格した。その彼も注意しなければいけないところかもしれない。

大分は一貫して3-5-1のシステムで戦い、エスパルスがここ3試合で採用している3バックであれば、ミラーゲームになる可能性もある。チームとしての完成度には、大分の方に分があるかもしれない。ただ、エスパルスは久しぶりに1週間の準備期間が与えられ、戦い方もより洗練されているはずだ。大分は、今季初勝利を挙げた相手でもある。2連勝で、ここから反撃の一歩にしていきたい。


 エスパルス公式アプリ「S-PULSE APP」では、クラモフスキー監督と立田悠悟選手の試合前日コメントを公開!! 

**********

2020明治安田生命J1リーグ 第20節   
10月3日(土)19:00キックオフ

大分トリニータ vs. 清水エスパルス
@昭和電工ドーム大分

<放送>
DAZN

**********

ニュース一覧

あなたにオススメのニュース