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【鹿島戦プレビュー】~ラスト3連戦の初戦は勝ち点3が必須~

鹿島戦プレビュー ©︎︎︎S-PULSE

時が経つにつれ、悔しさが増してくる。前節川崎F戦は、王者を最後まで追い詰めたということで、ドローを受け入れようとした。しかし、落ち着いて振り返ると、勝利してもおかしくない試合だった。


11分にヘナト アウグストのパスカットからカウンター。西澤健太のクロスに竹内涼がヒールで流し、ファーサイドでカルリーニョス ジュニオが合わせて先制する。21分に同点に追いつかれるが、40分にフリーキックから最後はアウグストが押し込んで勝ち越し。後半も最初から攻撃を仕掛け、50分には西澤が左足で強烈なボレーを放つ。これがバーに弾かれて3点目とはならず。終盤にかけて川崎Fがテンポを上げて攻めてくるなかで必死のディフェンスを見せていたが、山根視来に同点ゴールを決められたのは終了間際の89分だった。


「一言で言うと、こういう試合を勝てるようになりたい」。平岡宏章監督は試合後の第一声で、そう語った。勝ち点1と勝ち点3では大きく違う。指揮官をはじめ選手たちも、この結果に満足はしていないだろう。この悔しさは、次の勝利でしか晴らすことができない。


今節の相手、鹿島は12月に入って最初の試合、約2週間ぶりの公式戦になる。直近の試合は、11月29日に行われた第30節浦和戦。そこで鹿島は圧倒的な強さを見せた。11分に左サイドのエヴェラウドからクロスに、上田綺世がディフェンスの前に入ってヘディング。これが決まって先制点を挙げる。さらに上田は50分、ゴール正面の位置でボールを受けると豪快に右足でミドルを叩き込んで2点目。これで集中力を失ったか、浦和にビルドアップのミスが生じ、ファン アラーノが奪ったボールを前線に入れるとエヴェラウドが抜け出して3点目。81分にはレオ シルバが4点目を決めて完勝となった。


現在5位の鹿島は、AFCチャンピオンズリーグ圏内の3位まで勝ち点4差と他力ではあるが可能性を残している。ただ、ここで敗れるとそれも完全に消失してしまう。つまり、今節の鹿島は勝利しか考えていないだろう。


鹿島の強みは、前節のように好調な攻撃陣になりそうだ。上田が5試合で4得点、同じくエヴェラウドも5試合で4得点を挙げている。ちなみに、エヴェラウドは得点ランク2位の17得点を挙げている。この2トップの脅威は、エスパルスにとってはすでに経験済み。前回対戦ではエヴェラウドにゴールを決められており、また昨季は上田に2得点を決められている。今度こそ、何としてでもこの2人を止めなければいけない。


鹿島に最後に勝利にしたのは15年の開幕戦。現在は今季の2連敗を含む公式戦5連敗中と苦手にしている相手だ。ただ、最後はドローに持ち込まれたが、前節の川崎Fも苦手としているなかで「そういうことを目にすると『一泡吹かしてやろう』という気持ちになる」と言う平岡監督の気持ちを選手たちが表現し、2度リードを奪うことに成功した。もう敗北の歴史もここまで。今節こそ鹿島を相手に内容で圧倒するだけでなく、勝ち点3を奪ってラスト3連戦の良いスタートを切りたい。


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2020明治安田生命J1リーグ 第32節   
12月12日(土)16:00キックオフ 

鹿島アントラーズ vs. 清水エスパルス

<放送>
DAZN

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