11/20(木)に清水エスパルスの吉田 豊選手と教育事業部 今泉幸広ヘッドオブコーチング(HoC)、大川井敦士コーチが、静岡市葵区の『駿府学園』に訪問しサッカー教室を実施しました。『駿府学園』は静岡県唯一の少年院で、静岡県更正保護女性連盟会の依頼によりエスパルスが2013年から継続して訪問。サッカー教室を実施しています。
サッカー教室に先立ち、今泉HoCが生徒に講演を行いました。サッカーを始め、ブラジル留学を選択し、失敗を恐れずにチャレンジしたこと。サッカー選手・通訳、そして指導者になりエスパルスサッカースクールや地域、日本サッカー協会などで様々な年代の選手に指導をする中、「障がい者サッカー」に出会い自分の世界がガラリと変わったこと。目や耳、身体や精神の障がいを持ちながらサッカーに全力で取り組み、一日一日を全力で生きている選手たちのことを紹介しました。「障がいを持った人と触れ合ったことがある人はいますか?」と質問された生徒が、それぞれの経験を話すシーンもありました。
今泉HoCは、「私たちはこの地球に生かされている。人が生まれてきたのには意味がある。生きている間にやるべきことは何か、といつも考えています。皆さんも、目標に向かって進み方は人それぞれです。“自分の歩む道”を見つけてください」と生徒に語りかけました。
講演の後、体育館でのサッカー教室には吉田選手が参加しました。アイマスクを付け目が見えない状態で、仲間の声を頼りにボールを運ぶチャレンジでは、生徒たちが恐る恐る、慎重に足を進めていました。パス、ドリブルのトレーニングで徐々に身体を慣らしていき、プレーをしながら吉田選手と触れ合った生徒たちは、今泉HoC、大川井コーチの声かけもあり表情が豊かになってきました。最後のミニゲームではサッカー経験者と未経験者が混じったチームで対戦し、吉田選手はフリーマンで全てのゲームに参加しました。ゴールが決まったシーン、外れたシーンでは、見学された静岡県更正保護女性連盟会の皆さんや教官の先生方を含めて、体育館全体がとても盛り上がりました。
吉田選手挨拶
皆さんとは一緒にサッカーをしたので仲間だと思っています。サッカーだけでなくスポーツは、人との繋がりがとても大事です。皆さんが必死にサッカーをする中で、楽しんでいる姿、喜んでいる姿、ゴールを外して悔しがっている姿、目つきを見ました。一つ一つのことをこれからも全力でやっていってください。一緒にサッカーをし、とても楽しかったです。ありがとうございました。
今泉HoC挨拶
今日私が伝えたいことは全部残らず、皆さんに伝えました。それを皆さんがこの後どこかで、思い出してくれたらとても嬉しいです。今一緒にサッカーをした仲間として、これからもスポーツを楽しんでいきましょう。
静岡県更正保護女性連盟会の皆様、駿府学園の皆様、ありがとうございました。
