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【2026鹿児島キャンプ最終日】トレーニングマッチレポート・監督選手コメント

トレーニングマッチレポート

いよいよ最終日を迎えた鹿児島キャンプ。今年も締めくくりは磐田との静岡ダービーだ。今回は40分×4本の形式で実施された。

20日の北九州戦の1本目のメンバーと比較すると、沖悠哉、高木践、大畑凜生、髙橋利樹の4選手が新たに先発メンバーに名を連ね、マテウス ブエノがゲームキャプテンを務めた。

1本目は、「奪った後の速攻は何回か出せていた」と髙橋利樹が振り返ったように、相手ボールになりかけても素早い切り替えで奪い返してチャンスメイク。マイボールになると、まずはターゲットとなるオ セフンへの配給を狙い、そのこぼれ球に反応する形でチャンスを作っていくも、ゴール前での精度を欠き得点には至らない。

1本目最大のチャンスは39分。吉田が最終ラインで奪ってすかさずオ セフンへロングボールをつけると、身体を使ってしっかり収めてカピシャーバへ展開。そのまま左サイドを突破し、クロスに中央で北川航也が合わせてネットを揺らした。しかし、これはオフサイド判定でノーゴールとなり、0−0で1本目を終えた。

2本目は、前半終了間際から途中出場した北爪健吾が続けて出場し、他メンバーも1本目と代わらないままスタートした。1本目とは一転して、ボールの奪いどころがなかなか定まらず、磐田ペースでの展開が続く。13分には素早くエリア内まで持ち込まれるも、ここは大畑が身体を投げ出してブロック。22分、一挙に5枚替えし、住吉ジェラニレショーン、小塚和季、宇野禅斗、中原輝、千葉寛汰が投入され、キャプテンマークは宇野の左腕に巻かれた。

住吉や宇野の積極的な前へのプレーで次第にリズムを取り戻すも、ゴールが遠く、2本目もスコアレスで終了。スコアが動いたのは、メンバーを大きく入れ替えた3本目に突入してからだった。29分、ゴール前の混戦の中からアルフレド ステファンスが押し込み先制に成功。直後の31分には前線からのプレスでボールを奪った千葉寛汰がそのままゴール。吉田孝行監督は「敵陣でサッカーをしたいという狙いがある中で、高い位置で奪ってそのままゴールまでいけたというのは良い形」と評価した。

4本目に入ると、13分、日髙華杜からのクロスを土居佑至が折り返し、アフメド アフメドフがゴールを奪取。新卒の2人が得点に関与し、昨季は出場機会が少なく悔しい想いを重ねてきたブルガリア出身FWアフメドフも、ゴールという形で熾烈なポジション争いへ猛アピールした。

結局、3−0で試合終了。鹿児島キャンプ中のトレーニングマッチを2連勝で飾った。「1本目の一番最後の、オフサイドになってしまった得点シーンのような形が一番自分たちのやりたいサッカーで、スムーズにできていた」と吉田豊が述べたように、吉田監督が目指すスタイルが明確に表れたシーンもあった一方で、相手にペースを握られた際、「まだまだみんな自信を持ってコミュニケーションや要求ができていない」(吉田)という課題も露呈した。

10日間のキャンプを経て、吉田監督は「僕がやりたいことに関して、頭では全員がすごく理解してくれていると思う」とある程度の手応えを口にしたが、「それを身体で動くようにするには、僕がいつも言っているようにトレーニングと試合を積み重ねていくこと。ここから開幕に向けてギアを上げていかなければいけない」と気を引き締める。

百年構想リーグ開幕まであと2週間。鹿児島の地でベースを培った新生エスパルスは、静岡に戻り、さらなるチームの成熟を図っていく。


キャンプレポート動画

監督コメント

吉田 孝行 監督

無失点で終われたことは良かったと思うし、守備では練習でやっているところが出たと思う。攻撃も、もう少しチャンスをつくるという意味では自分たちのやりたいことはもっとできたと思う。そこは課題になった。

守備は、すべてが良かったというわけではないが、自分たちがやろうとしているコンパクトなところからプレッシングをかける、ボールを奪うというところはできていたと思う。攻撃は自分たちのパターン、具体的には言えないが何本か意識して出たところはあった。(千葉の得点は)敵陣でサッカーをしたいという狙いがある中で高い位置で奪ってそのままゴールまでいけたというのは良い形ではあったと思う。

もう少し決定機をつくるということ。そこから逆算するともう少しボールを握った時にビルドアップとか、奪った後に結構ロストするシーンも多かったので、そのあたりをしっかりマイボールにして自分たちの形に持っていくという点が課題かなと思う。

徐々に練習試合の相手も強くなっており、静岡に戻ってからもう1試合、練習試合を予定している。そこでどれぐらいできるか見たいという部分はある。今日の反省点を静岡に帰ってもう一回修正して、トレーニングしていきたい。

(チャレンジする姿勢は見られたか)本当にみんな一生懸命やろうとしてくれているし、自分が求めていることを理解してやってくれている。日々成長していると感じる。

(ボランチをはじめ競争が活性化しバリエーションが増えてきているか)選手を見る上でゲームというのは一番分かるし、そういう意味でボランチだけでなく面白いなと思う選手がいた。意図的に違うポジションをやらせて見ている段階でもあり、新しい発見もあった。何人かケガ人は出てしまったが、プラス面もいろいろあったと思う。

(選手たちの理解度は深まってきているか)頭では全員がすごく理解してくれていると思う。それを身体で動くようにするには、僕がいつも言っているようにトレーニングと試合を積み重ねていって、終わりはないのでどんなにいい試合でも100パーセント満足することはない。そこは追求し続けたい。

攻守において戦術的な部分、自分がやりたいことを選手たちに伝えたキャンプになった。それをどれだけ実践できるか。そういう意味では本当に0からのスタートでここまでは順調に来ている。ただ、ここから開幕に向けてギアを上げていかなければいけない。しっかり勝っていきながらチームを作っていくのがベストだと思うので、試合を重ねるごとにチームの構築ができればと思う。

選手コメント

吉田豊 選手

キャンプが始まってから、身体づくりだったりタカさんのサッカーの落とし込みをメインでやってきた。その中で北九州戦は良いところも悪いところも出た中で、自分たちのやりたい形で2点も取れた。今日は相手がジュビロだったが、相手のレベルが高くなっていく中でもしっかりと自分たち主導でサッカーをやらなければいけない。そう思っていても、良いところはそこまでできなかったのではないかなと感じている。

1本目の一番最後の、オフサイドになってしまった得点シーンのような形が一番自分たちのやりたいサッカーで、スムーズにできていたので、ああいった場面を90分間しっかりやり続ければゴールも奪えるし、守備も固くできるのではないかと思う。良かったシーンも修正しなければいけないシーンもあるので、それはまた静岡に帰ってからみんなで共有して、誰が悪いとかではなくみんなで同じ意識を持ち、誰が出ても同じサッカーができるようにやっていければいい。この10日間は全体的にはしっかりとみんなサッカーが変わった中で、まずは覚えようという意識があったし、それはタカさんもコーチングスタッフも感じてくれていたと思うので、開幕までそういう意識を持ち続けてやっていきたい。

(2本目の序盤、相手にペースを握られた時間帯はピッチ内でどう感じていたのか)ベンチからはもちろん修正の声をかけてくれていたが、公式戦になればベンチからの声は通らないし、ピッチ上の選手たちで解決しなければいけない。そこはまだまだみんな自信を持ってコミュニケーションや要求ができていないので、間違ってもいいから全員がペースを握られる時間帯から逆の展開に持っていけるように、一番良い方法をみんなで見出しながらやっていければと思う。

髙橋利樹 選手

選手みんなが監督のやりたいことが分かってきて、充実したキャンプになった。(右ウイングでのプレーは)あまり練習でもやっていない中で今日は右ウイングで出たが、いろいろ課題が出るゲームにはなった。開幕までもう2週間しかないので、しっかりチーム全体としても個人としても仕上げて開幕を迎えたい。

1本目はボールを奪った後の速攻は何回か出すことができて、それは良かったと思うが、自分含めもっとチャンスを作り出せる部分は何回かあった。守備しながらなので難しいが、前に出ていくことを監督は求めているので、そこをやっていきたいと思う。

2本目はなかなかシュートチャンスに行けず、課題が出た。ピッチの中で立ち位置など細かいところをもっと修正できれば自分たちの時間は増えると思う。後ろがゼロで抑えてくれた分、自分が出た時間帯は点が取れなかったのは悔しいが、次につなげていきたい。

アルフレド ステファンス 選手

監督の戦術は徐々に浸透しつつあり、自分だけでなく各々が監督の求めるものに応えられたのではないかと思う。過去に右のウイングはやったことがあり、新しい監督が来て私にこのポジションができるという能力を評価してくれたために起用されていると思う。私の仕事というのは私の能力をできるだけ発揮して監督の求めるサッカーに応えるだけ。

結果がついてきたことはチームの底上げの一つになるし、今日の結果はものすごくチームにプラスになる。浸透しつつあるという一つのサインなのかなと思う。まだまだ良くなると思うし、これから監督が望んでいるサッカーを続けていければ上を目指せると思う。前線でやっている選手としてはロングボールだったりダイレクト的なプレーがあるサッカーなので、それに対して得点で応えることが大事だし、やりやすい部分でもある。

来日してから私が意識してきたのは新しい指揮官、新しいサッカーに慣れること。なおかつ今は右のワイドでプレーしているので、私の能力を引き出そうと監督は考えてくれて配置してくれていると思う。私はそれに応える任務があるし、みんなが成長することでチームが活性化する。監督の求めるサッカーをみんなで表現するために望まれたことに応えるつもりでいく。

宇野禅斗 選手

(今季初の実戦だったが)自分の中ではしっかりやりきれたと思うし、自分のパフォーマンスは出せたと思う。徐々にしっかり調整して、どんな形であれ開幕戦に関われるように準備したい。今日は20分間の出場だったが、自分たちのサッカーがしっかりできたと思うし、欲を言えば得点までつなげたかったが、及第点かなと思う。

(少し相手に流れが傾いている状況での出場だったが)まだタカさんのサッカーをやっていく中でみんながやろうとする気持ちが強い分、逆に一人ひとりが動きすぎなところがあったりして、落ち着かせる時間帯もなきゃなと思いながら(投入前は)試合を観ていた。バタバタしている感じもあったし、全員が息が上がっている中でサッカーをしているように見えたので、もちろん奪って速攻というのが一つの形としてあるが、攻撃の形はいろいろ練習しているので、その形を試合で出していくというイメージを持たないといけないと感じていた。自分が入ってからは、自分たちの時間に持っていくことができたのではないかと思うし、自分だけでなくジェラくん(住吉ジェラニレショーン)とかも落ち着いてプレーしてくれていて、(北爪)健吾くん中心にサイドに散らしながらポケットを取ってという、得点まで繋がらなかったとしてもチームとして「これをやりたい」というサッカーを表現することはできたのではないかと思う。あとは90分通して自分たちの時間を作り続けられるかが大事だと思うし、すごく運動量を求められるサッカーをしているので、そこに対するアプローチもしっかり整えていきたいと思っている。いかに攻守両面においてボランチが支えられるかという部分がたくさんあると思うので、とくにそこを全うできるように準備したい。

(もっと攻撃面に絡んでいきたいと思うか)今年はポジションがインサイドハーフになり、僕含めて得点を取るというところが求められていると思う。数字での自分の結果も求めつつ、チームが勝つことが何よりベストなので、誰が点を取っても良いと思うが、そうだとしてもやはりインサイドハーフは重要なポジションだと思っていて、いろいろなところに顔を出し、チームを助け続けて、最後に自分のところに転がってくればいいかなという考えでやっている。

(吉田監督のサッカーは、すでにやりがいを感じられているか)今年はオーソドックスな2枚ではないので、そこに対するワクワク感はあるし、違うポジションをするとまた違うサッカー観が自分の中に取り入れられるのですごく楽しみ。よりゴールに向かっていいよというサッカーをしているので、だからこそ点を取りたいし、去年以上にそこは強く持ちながらやっていきたい。

千葉寛汰 選手

始動してからキャンプも最終日を迎え、監督のやりたいサッカーや今までやってきたことがどれだけ出せるかというゲームだった。チームとしても個人としても出せた部分、出せなかった部分をしっかり反省して開幕に向けてしっかりつなげていけたらいい。

かなり戦術がはっきりしている監督だし、それぞれもポジションにおいて求められることも明確で、選手それぞれがそこを意識してプレーできたと思う。だが、まだまだ全体での共有だったり、良くできる部分はあると思う。今日はセンターフォワードで出場したので、ロングボールの起点になること、味方にボールをつなげて攻撃の起点になること、あとはもちろんセンターフォワードなのでゴールも求められていたと思う。

ゴールシーンは、北九州戦では前線からの守備で個人的に課題が残ったので、今日はその課題を修正できたと思うし、あのシーンは前線の4枚が連動して良い奪い方ができて自分がショートカウンターから決めることができた。前線4人で良い守備ができたからこそのゴールだと思う。

自分が出ていた時間帯においては、もっとボールを大切にできる部分もあったと思うし、もう少し有効的な攻撃をしたかった。守備の部分ではいい面も出たが、奪った後の繋ぎ方であったり、攻撃でもう少しチャンスを作れれば良かったなと思う。あと1試合、練習試合は残されているし、今日出た課題をチームと共有して開幕戦をイメージしながら残り2週間、チームとして積み上げていければいい。

日髙華杜 選手

(得点に繋がったクロスは)戦術的に自分のところがフリーになるのは分かっていて、良い形でボールが入った。本当に練習でやったとおりの形で、良いボールを上げられたし中も良い形で入ってきてくれて、得点につながって良かったなと思う。このサッカーで自分はやれると思っているし、今日実際に試合に出て「やれる」という自信を得ることができた。去年プロの試合を経験した時は自分も全然力が足りていなかったが、そこから半年積み上げてきてプロになって、今年から監督も代わって自分のやるべきことは理解できてきていると思うので、あとはそれをベストコンディションでやるだけ。そこの自信は掴めている。

(試合を観ていた選手からも日髙選手のプレーを褒める声があったが)そういう声があるのは嬉しいことだが、結果で示さないと意味はないと思うので、そこは自分と向き合ってやっていかなければいけないと思う。とくにケガに関しては、ケガをしないようにと自分の中でベストを尽くしているつもりだが、やはりプレースタイルもあるし、サッカー中にケガをしないことばかりを意識しているとパフォーマンスにも影響してしまうので、常にケガをしない身体づくりも大事だし、ケアも食事も睡眠も、私生活すべてにこだわらないといけない。自分たちは職業としてサッカーをしているので、そこも含めて仕事としてしっかりやっていきたい。

大畑凜生 選手

「あとちょっと」のところが多いゲームだったと感じている。後半も(北爪)健吾くんからヘディングを内側からもらったやつも、球際のところで負けずに1枚自分が剥がせていればチャンスになったし、「惜しい」で終わってしまったシーンが多かったと思う。あまりゴール前に行くシーンも少なかったし、行こうとはしていたけど、そこはチームの状況や周りの選手の特徴も考えながらプレーしなければいけない。今日は(マテウス)ブエノが攻撃をほとんど作ってくれていたので、自分はブエノのカバーのところと、(高木)践くんが前に出た時の守備のスライドのところは自分の中で要所要所つぶせるところはあったし、このタカさんのサッカーの中で守備のところではだんだん自分を体現することができるようになってきたのかなと思う。そこはこのキャンプでいろんな戦術を含めみんなで理解を深め、自分の中で明確なものが見えてきたのが一つ収穫なのかなと思う。

(今日は1本目から出場したが)このメンバーの中でも一つの声、一つの修正でどうにかなるシーンも多かったと思う。とくに右サイドの守備は、ブエノが左側による習性があるから、比較的人が少ない状況にはなりので、そこから簡単にやられてしまうようではチームとしての守備ができない。どこまでボランチが出るのか、どこから任せて良いのかといったより組織的なところを含め、その上で個人でもっと奪い切れる能力がついてきたらチームにもっと還元できるものは増えると思う。

(「このキャンプで人生を変えるつもりでいる」と話していたが)欲を言えば目に見える数字、得点やアシストは欲しかったが、若手らしくというかずっとギラついてやるという自分の中で掲げているものは出せていたのかなと思う。ただ、人生を変えられたかと言ったらまだ絶対的な選手ではないし、そこはこれから三保に帰っても変わらず、毎日に人生が懸かってるし、毎日頑張れないやつにはチャンスは来ないと思うので、毎日誰よりもガムシャラにギラギラしてやるのをモットーとして頑張っていきたい。

三保クラブハウス通信in鹿児島

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