日々のトレーニングや試合での取材をとおして、見えてきた選手やチームの“今”の姿、エピソードなどをお届けするコンテンツです。
2月2日/取材・文=平柳麻衣
オフ明けの2月2日、アクティブレストが中心だった全体トレーニング後、松崎快は裸足でボールを蹴りながら、何周も三保グラウンドのピッチを走り続けた。嶋将平コーチに寄り添ってもらいながら、フィールドプレーヤーの中で誰よりも遅くまでグラウンドを走る姿は、鹿児島キャンプ中も、三保に戻ってからも変わらない光景だ。
「やってることは去年とそんなに変わらないです。よりブラッシュアップはさせていますけど。今年はチームの始動からまだ4週間弱ぐらいなので難しいかなと思っていたけど、しっかりコンディションは上がってきました」
「4-3-3」がベースとなる吉田孝行監督のスタイルにおいては、インサイドハーフが主戦場となる見込みで、「大学時代に右のインサイドハーフをやったことならありますけど、左は初めて。慣れるまでだいぶ神経を使いました」と明かす。ある程度の理解は進んできたが、細部を詰めるのはまだまだこれからだという。
「考えなきゃいけないことはすごく多いです。例を挙げたら本当に細かいことばかりですけど、(ロングボールを)蹴るタイミングと蹴らずに繋いだほうがいいタイミングとか、自分がどれぐらい落ちたほうがいいのかとか、ランニングで入っていくタイミングとか、カウンターへの持っていき方とか……本当に多岐に渡ります。ただ、やることは多いですけど、やるべきこととやらなくていいことははっきりしているので、そういう意味では分かりやすいですし、あとは自分次第かなと思います」
戦術のベースはスタッフ陣から指示されていても、「結局は点が取れるか取れないか」。その意味では、鹿児島キャンプ最終日に行われた磐田とのトレーニングマッチで千葉寛汰のゴールにつながった前線の連動したプレスは、選手間の共通理解が表れた一例と言えるという。
今冬、初めてヨーロッパサッカーを現地観戦した。「迫力はやっぱりすごかったですね。とくに(フロリアン)ヴィルツと(ウーゴ)エキティケはマジで上手かった。良い経験になりました」とファン目線で試合観戦を楽しみ、改めて「サッカーの面白さを伝える」意義を肌で感じた。
加えて、その要因はもう一つある。「具体的な数字は分からないですけど、キャンプ中の磐田戦の時、明らかに去年より観客が少なかったなと感じました。(乾)貴士くんが退団して、ピッチ内外でその影響はこれからいろいろなところで顕著に出てくると思う。それを感じさせないために、まずは勝つことが絶対だし、勝った上で面白いプレーを見せられたらいいかなと」
「華のあるプレーは(マテウス)ブエノがやってくれるでしょう」と濁した松崎だが、尊敬するダビド シルバやアンドレア ピルロと同じ“背番号21”を選んだことからも、今シーズンに懸ける熱意が感じ取れる。頭脳明晰な司令塔として、頭をフル回転させながらチームを勝利に導き、観客を魅了する覚悟だ。
エスパルスアプリでは試合日の舞台裏に迫った人気コンテンツ『THE REAL』のほか、試合前後の監督・選手コメント、選手インタビュー『三保クラブハウス通信』、イベント裏側動画など様々なオリジナルコンテンツを日々配信中です。
ぜひ、ダウンロードしてお楽しみください!
