日々のトレーニングや試合での取材をとおして、見えてきた選手やチームの“今”の姿、エピソードなどをお届けするコンテンツです。
2月18日/取材・文=平柳麻衣
1点分の価値あるプレーがチームの窮地を救い、試合の空気をより緊張感あるものに引き締めた。
注目を集めたのは14日に行われた京都戦、20分のシーンだ(https://youtube.com/shorts/YJuTSIwl3Xk)。京都にカウンターから一気にゴール前まで持ち込まれたが、自陣深くまで全速力で戻っていたのは右ウイングで出場していた北川航也。魂のこもったスライディングで相手シュートをブロックした。北川は「戻っておいて良かったなと思いました」と安堵しながらも、「プレーを評価するのはあくまで他人。自分としては当たり前のことをしただけ」と冷静だ。
「このチームが始動してから日々のトレーニングでも、鹿児島キャンプでも、戻るところはしっかり戻って、そこからもう一度前に出ていくというのを繰り返しやってきました。あれがタカさん(吉田孝行監督)のサッカーだし、あの基準でできないと試合には出られない。やっぱり練習は嘘をつかないというか、日々の練習でやっていることが習慣化されたシーンだったと思います」
前線で得点チャンスにも携わる北川が、自陣ゴール前まで戻るのは相当な運動量が求められる。しかし北川は「前に出てって、守備で戻って、もう一度攻撃に出ていくまでがセットだと思っている。失点を減らすのも、得点を増やすのも、ピッチに立つ全員が頑張らないといけないですから」と述べる。求められる基準は高いが、だからこそ感じられるやりがいもあるという。
「タカさんが監督になって、立ち位置などチームのルールがより明確化されましたけど、攻撃でも守備でも、やっぱりきつい時に走らないとボールは自分たちのほうへ転がってこないものだと思っています。最初のころは『バカきついな』と思ったりもしたけど、最近はそのきつさが『あれ、自分ってもっと行けるんだ』と思うようになって。それがなんか楽しいんですよね」
一方、攻撃面でも京都戦では裏に抜け出す北川の動きが生き、決定機を作り出すシーンが何度も見られた。クロスを供給する際、北川はふと、次のようなことを感じていたのだという。
「何と言っても千葉寛汰がすごく良い。まるでオレがもう一人いるような感覚だったんですよ。だって、顔を上げたら居てくれるんだから。今季はアシストも増やしていけたらいいですね」
クロスを上げようとすれば、ゴール嗅覚を備えた後輩ストライカーが居てほしい場所に居てくれる。チームプレーに徹する2人のホットラインから得点が生まれる日は、そう遠くはないだろう。
エスパルスアプリでは試合前後の監督・選手コメント、選手インタビュー『三保クラブハウス通信』、イベント裏側動画など様々なオリジナルコンテンツを日々配信中です。
ぜひ、ダウンロードしてお楽しみください!
