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【反町康治のGM通信〜ピッチ&レコード】「“中庸”から脱するべく、勝者のメンタリティを植え付ける」

エスパルスアプリPREMIUMコンテンツとして、反町康治GMの定期通信企画がスタート!トップチームの試合や練習から見た現在地を語るだけでなく、育成年代も含めたサッカー事業本部としての取り組みを発信していきます。初回となる今回の主なテーマは、昨季と変わった現場の取り組みや、PK戦に対する考え方について。

また、大の音楽好きで約5000枚のレコードを趣味で収集しているコレクターの反町GM。本企画では“GMの素顔の一面”として、反町GMおすすめのレコードもご紹介していきます。


3月24日公開/取材・構成=平柳麻衣


メンタリティの部分だけはチームとして捨ててはいけない

百年構想リーグを戦っている今季、チームが大きく変わろうとしている時というのは、そんなに順風満帆に行くとは思っていませんが、やはり物事はポジティブに捉える必要がありますから、ここまでの成績はある程度予想の範囲内であると言えるかもしれません。本来なら後から言う言葉かもしれませんが、“生みの苦しみ”はあるものだと思っていて、高くジャンプする時には一旦膝を曲げなければいけないと言うように、今は膝を曲げている状態だと思います。高くジャンプするためにいろいろと試行錯誤しているのは現場だけでなく我々も同じで、チームの色に合った選手の獲得や人員整理、チームをどうサポートしていくかといったタスクがあります。そこにはトップチームだけでなく当然、育成の取り組みも絡んできます。それらを“待ち”の姿勢ではなく、強化部の面々がしっかりと先を見越しながら様々な準備をしています。


例えば半年後に海外から外国籍選手を獲ってくるかもしれないし、外から獲るならJ1でもいいかもしれない。もしかしたら大学生や高校生を途中で獲ったり、ユースの選手を昇格させるかもしれない。となった場合に、全ての力を集結して今のやりたいサッカーをグレードアップさせていく必要があります。そのためにしっかり吟味して、日々考えながらやっていくことが一つ。そして毎週末の試合のことを考えるだけでなく、2、3年後の試合や、新しくスタジアムができるであろう時の試合でも全部勝てるようなチームにしなければいけません。


一番望ましいのは、例えばサンフレッチェ広島のようにアカデミーからどんどん選手が上がってくる循環を作ることです。最近ではヴィッセル神戸も良い選手が上がってきているし、今一番良いのは昨季ユース年代で3冠を果たした鹿島アントラーズでしょう。外から選手を獲ってばかりいると、やはり頭打ちになってしまうし、少し前まで上位にいたチームでも数年でガタガタと崩れていってしまっています。年齢、契約年数、報酬など様々なバランスを考えながら、将来を見据えた道筋をつくっているところであって、そういう意味で言えばここまでの成果はスーパーではないけれど、ワーストでもない。予測の範囲内かなという印象です。


ただ、試合内容ではみんなある程度評価してくれているものの、勝負強さだけは持っておいてほしいと思います。例えばPK戦で勝つ。セットプレー一発で勝つ。そういうチームはやはり勝者のメンタリティを持っているんですよ。エスパルスは近年ずっと中庸でいたから、人が替わっても結局そこは変わらないんだと思われるのが、私は悔しくて仕方がない。


例えば神戸から新加入の本多勇喜がピッチ内外での振る舞いでそういった姿勢を見せてくれていますが、彼一人でなく、そういう集合体になっていけば水漏れはなくなります。失点シーンにしても、自分はちゃんとコースを切っているのにゴールを決められてしまったのなら、プロなら当然納得できないわけですから、もっと味方に対して良い意味で激しく怒りをぶつけたって良い。ブラジル代表も昔は1試合でも負けたらすぐ監督交代に火がついてしまうような国柄でしたが、今は負けてもそうはならない。それに伴ってワールドカップでも優勝から遠のいてしまっています。Jリーグでも昔は2、3試合負けたぐらいでバスを取り囲まれるような時代がありました。今はコンプライアンス的にそういうことはできなくなりましたけど、メンタリティの部分だけはチームとして捨ててはいけないと思います。


その点で言えば、以前の北川航也は少し優しすぎるところがありましたが、最近は目つきが変わってきたように感じます。他の選手たちもそれぐらいギラギラしてほしい。そのためには監督含めたコーチングスタッフたちの意識も重要で、「中庸でもいい」という考えが少しでもあればチームはまた降格の道を辿ることになります。チームは生き物なのですぐに変わるものではありませんが、新体制となったスタッフ陣のアプローチもあるおかげで、今は勝者のメンタリティを植え付けている最中と言えます。


結局最後にチームを助けてくれるのは若い選手

私が考える、指導者において大事なものは、『一貫性』、『人間性』、『公平性』。どれか一つでも欠けるとチームは傾いてしまいます。吉田孝行監督はやりたいことがはっきりしているので、そのクライテリア(基準)をしっかりとこなせる選手でなければ試合に出ることができません。その点は昨季から大きく変化した部分だと思います。例えばG大阪戦で沖悠哉が本来防がなければいけないシーンで防げなかった。すると梅田透吾にチャンスを与える。日々の紅白戦でも調子が悪い選手がいれば代える。そうすることでチーム内に競争力が生まれますし、練習の意味合いも、緊張感も全然変わってきます。また、コーチングスタッフが示す基準に向かってしっかり努力している選手は見捨てないという姿勢も感じ取れます。


吉田監督は試合で起きた事象に対しても、映像を見せながらしっかりと改善を図っていますし、少しずつでもチームはステップアップしていると思います。とくに昨季との大きな違いは、若手選手へのアプローチの部分です。それは我々の願いでもありましたが、例えば・・・


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