トレーニングレポート
現地時間11日、オーストリアキャンプがスタートした。
チームは前日の10日、日本からの約14時間にわたるフライトの後、約2時間のバス移動でオーストリアに入った。トレーニング初日の11日は2部練習を実施。吉田孝行監督の「良いキャンプにしていきましょう」という掛け声のもと、オーストリアでのトレーニングがはじまった。
午前練習は、長距離移動により固まった体をほぐすメニューが中心。約30分間、ボールを使わずにストレッチ等のメニューをこなし、キャンプに臨むための体を作っていく。その後はボールを用いたメニューとなり、ロンドを経て、7対7のミニゲーム大会が開催。ミニゲームは和気藹々とした雰囲気ながらも、それぞれの選手の負けず嫌いな一面も垣間見え、約1時間のトレーニングが終了した。
午後練習では、ウォーミングアップ、パス&コントロールメニューの後、戦術的なメニューが取り入れられた。ハーフコートの大きさで実施した9対9のポゼッションゲームは、選手たちに遠くのスペースを見る意識を植え付ける目的。「選択肢として、遠いところが空いているなら、そこを通した方が早く崩せる。その上で、近くを使うからより効果的になる。そうした部分が狙いでした」とは吉田監督の言葉で、時間をかけずにスペースを活用する意識付けをすると同時に、運動量も求められるため、フィジカルトレーニングとしても一定の効果を発揮した。
以降は2グループに分かれ、守備陣はラインコントロールとスライドを、攻撃陣はサイドの崩しを確認。攻撃陣のトレーニングでは、クロスボールを上げた時にペナルティエリア内へ厚みをもたらすべく、「誰が・どこに、どのように」入るのかを、吉田監督が細やかに指示。選手たちの表情も一気に締まったものになった。
午後練習は約1時間半で終了。練習の最後には、吉田監督から「タイトルを獲るための時間にしよう」との力強い言葉もあった。ここから8日間、チームはオーストリアの地でさらなるレベルアップを図る。
監督コメント
吉田孝行 監督
ーオーストリアキャンプが始まりました。環境面はどのように感じていますか?
暑すぎず、夜も過ごしやすく、非常に良いですね。山に囲まれていて、サッカーに環境集中できるグラウンドだと思います。ホテルもわざわざクラブがシェフを用意してくれて、日本食を出してくれているので、ストレスなくやれています。
ー初日の練習を終えて
選手たちは一生懸命取り組んでくれていますし、意識が高くなってきているのを実感しています。完璧に自分の要求を満たしているかと問われると、そこはまだまだですが、プレーの質も、新加入の選手たちはパワーを見せてくれていて、全体的にレベルが上がっていることを実感しています。
ーオーストリアキャンプの8日間、どのようなところにフォーカスしてチームを作っていきますか?
始動からここまではコンディショニングメインで取り組んできましたが、ここからは戦術的な色をより強くしていきます。キャンプ中には練習試合もあるので、そこで実戦経験を積む。そうすると、必ずエラーが出てくると思うので、しっかりと映像を見て、修正して、修正箇所を反映させたトレーニングをして、再び試合に行く。そのサイクルを徹底していきます。おそらく、キャンプ期間の練習試合では、3バック、4バックそれぞれのチームと試合ができると想定しています。そうした意味では、開幕前の良いシミュレーションになると思います。
選手コメント
北川航也 選手
ーオーストリアでサッカーするのはラピード・ウィーンに所属していた時以来ですね
気候、日の長さ、建物の感じ、街の雰囲気など、非常に懐かしさがあります。この国でサッカーやってたんだなっていうのを、改めて思い出す良いきっかけになっています。
ー個人として、このキャンプはどのように過ごしたいですか。
→サッカーの部分では、いい環境で、グラウンドもホテルから近いところなので、フレッシュな気持ちで戦術面の理解を深めていきつつ、コンディションを上げていきます。開幕まで残り4週間ほどになりましたし、ここからトレーニングマッチも入ってくるので、シーズンを通して戦い抜ける体を作ることが大事だと思っています。また、サッカー以外の部分では、ヨーロッパの街並みとか、食べ物とか、人と触れ合うところも意識しています。
ー26/27シーズンに向けて、意識している部分はありますか?
たらればですが、百年構想リーグについては、ケガがなければチームはもっと良い成績を残せた、自分ももっとできたと感じています。ケガをしたことで、サッカーに対する向き合い方、ピッチの外での時間の使い方を考えました。仕方ない部分もありますが、僕はケガをしない方がいい選手だと思っています。なので、まずはケガをしないことを最も大事にします。その上で、チームとしては、やるべきこと、やらなければいけないことがハッキリしているので、それを体現できる選手の数を1人でも増やせるようにすることが必要です。シーズン通して、誰が出ても同じサッカーができるように、そのための準備をしていきます。
松崎快 選手
ー欧州の環境でプレーするのはいつ以来ですか?
高校生以来だと思います。10年以上前の話ですね(笑)。
ーこのキャンプはどのようなものにしていきたいですか?
日本で感じられないものを感じられたらいいと思っています。自分の中で、オーストリアに来た意味を見出せればと思っています。
ー百年構想リーグを終えて、いよいよ26/27シーズンがはじまりますが、どのような準備をしてシーズンをスタートさせたいですか。
まずは1年間のシーズンがはじまるので、ケガをしないコンディション作りを最優先事項としています。直前のハーフシーズンでは、自分はケガで長期離脱をしてしまったので、次のシーズンは絶対にないようにしたい。長いシーズンに向けて、100%の力をどのように発揮するのかに重点を置いています。その上で、今シーズンは自分のようなタイプの選手の数が少なくなったので、自分にできることは何か、チームに求められていることは何か、どのように貢献できるかを探ります。自分にしかできないこともあると思うので、そこを出せる準備をしていきます。
嶋本悠大 選手
ー飛行機の14時間移動はどうでしたか?
代表活動等で飛行に乗る機会もありますが、何回乗っても飛行機は嫌いですね(笑)。自分は現地では時差をあまり感じないのですが、日本に戻ってからがだいぶキツいタイプです。ボールを蹴っていれば徐々に体も慣れてくる。まだ初日なので実感はありませんが、ここから上げていきます。
ーオーストリアキャンプでは何を意識していますか?
新たなシーズンが始まった時にスタメンに選んでもらえるように、自分のプレーを見せて積極的にアピールをしたい。それが1番です。
ーオーストリアキャンプ内では欧州クラブとの練習試合も組まれていますね。
世代別代表で海外の相手ともやっているので、違和感はあまりありませんが、年齢が上の選手たちと試合をするのはこれが初めてです。素直に楽しみにしています。