反町康治GMがチームの現在地や進む道を語るエスパルスアプリPREMIUMコンテンツ『GM通信』。第 4 回となる今回は、今夏の補強の意図や新シーズンに向けた展望を語っています。そして今回もこのコンテンツの最後には、音楽好きでレコード収集家でもある反町GMのおすすめレコードをご紹介します。
7月15日公開/取材・構成=平柳麻衣
選手の獲得で何より大事なのは熱量
北中米ワールドカップW杯もいよいよ大会終盤を迎えています。3年半前に森保一監督の契約更新を決めたのは私(※当時日本サッカー協会技術委員長)ですので、日本代表についてはコメントを差し控えますが、大会全体を観て驚いたのは、GKのレベルの高さです。ノルウェーのGK(エルヤン ニーラン)も所属クラブでは全然試合に出ていなかったにもかかわらずハイパフォーマンスを見せましたし、パラグアイのGK(オーランド ヒル)もスーパーでした。彼らは今後、世界中のクラブから引く手数多になるでしょう。日本も今大会では鈴木彩艶が奮闘していましたが、Jリーグも彼のようなレベルの選手が各チームにいるようなリーグになっていったらと思います。そうすれば自ずとFWの質も高くなっていくはずです。W杯が終わってもしばらくは少なからずサッカー特需があるでしょうから、選手たちにはJリーグ全体を盛り上げる意識で取り組んでいってほしいと思います。
さて、百年構想リーグという0.5シーズンが終わった後に選手を獲得するというのは、契約の都合などもあり、相当な金額や労力、さらには「ディール」とも言う交渉力、プレゼン力が必要なものでした。実績十分な選手たちを補強しましたが、なかでも須貝英大はACLへの出場権がある京都からの移籍加入となりました。それこそ獲得は非常に大変でしたが、我々はプレゼンテーションで勝負しました。私からのプレゼンでは、「BOX to BOXという言葉は通常ペナルティボックスのことを指すけど、あなたの場合はゴールエリアのボックスだ。これができるのは、2025シーズンのスプリント王である、あなたしかいない」と言いました。吉田孝行監督は吉田監督でしっかり違うアプローチを準備して、映像を見せながら我々の熱意を伝えました。
私も監督時代、選手の獲得時には積極的に出て話をしていましたが、吉田監督も他人任せにせず、熱心に取り組んでくれるタイプです。選手の獲得というのは、最終的にはお金や条件が左右する場合もありますが、何より大事なのは熱量だと私は思います。木下康介なんかも、吉田監督が自分のプレーの細かいところを評価してくれたことを、移籍の決め手として話していましたから。ただ、今後我々が毎年ACLに行くようなチームになっていけたら、選手を獲得する際にもっと優位に立つことができるでしょう。
獲得の話で言うと、7月3日に辻友翔の新加入(2028年1月より)を発表しました。正式加入まではまだあと 1 年半ありますが、國學院大學出身としては初めてのJリーガーということで、今後周りからたくさん注目されるであろう環境の中でも上手く振る舞っていってほしいと思います。彼を獲得した経緯としては・・・・・・
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