NEWSニュース

2008鹿児島キャンプ2日日(選手コラム・本田拓也選手)

●募る思いを断ち切って

 「楽しく練習はできていますが、キツいトレーニングがあるので、これをどうやってみんなで乗り越えるかだと思います」。
 キャンプ2日目。インターバル走を終え、疲労の中でも笑顔を見せる本田がいた。練習参加などですでにエスパルスの雰囲気には慣れているはず。

 だが、以前は「来させてもらっているという感覚だった」という。今は、よりエスパルスのためにどうすべきか、オレンジ戦士の自覚も芽生えてきた。
 トレーニングを重ねる中で、より一層、大学時代には見えなかった課題も見えてきた。ポジショニングや球離れの遅さに関しては意識して取り組んでいる。さらに、決定的ゴールチャンスを生むロングボールも狙っていくと、どこまでも貪欲だ。

 先日、U-23日本代表にも再び選出された。今後チームを離れて米国遠征に行かなければいけない。開幕スタメンを目指す身としては、焦りがないわけではない。だが、その想いをパワーに代えて、米国遠征でしっかり結果を残すことに集中するつもりだ。そして自信を手土産にレギュラー奪取に挑む決意を垣間見せた。

 本田にとって北京五輪は世界への入り口でもある。井原コーチらがキャンプに訪れるなど、いつも見られているということを意識しなくてはならない。

 「昨年までは、どこかで大学生だから甘く見てもらえるかなという気持ちもありました。しかし、もうプロ。エスパルスという看板を背負っている以上、恥ずかしいプレーはできません。五輪は世界との差を肌で感じるチャンス。だからと言って、勝たなければ意味がありません。あくまでメダルを持って帰ってくるつもりでいます」と本田。

 エスパルスと五輪代表。2足のわらじは今の本田にはそう重くはなさそうだ。全ての経験を糧にして、世界基準のスーパーボランチへと成長してほしい。

守備だけでなく攻撃的にもロングボールを狙う

アウレリオ選手をマークする本田選手

エスパルスの看板を背負う自覚も芽生え、五輪合宿にも気合いが入る本田選手

ニュース一覧

あなたにオススメのニュース