NEWSニュース

久保山由清選手の引退発表記者会見コメントについて

引退記者会見にて挨拶をする久保山選手

 今季限りでの現役引退を表明した久保山由清選手の引退発表記者会見が本日11月24日(土)、日本平スタジアム内記者会見場にて行なわれました。出席した株式会社エスパルス代表取締役社長 早川巖、久保山由清選手のコメントは以下の通りです。


●早川巖社長 挨拶
9年間エスパルスでご活躍いただきました久保山選手が、今季限りで第一線を退く決意をされました。数日前まで悩まれていたことだと思いますが、本日発表したいというご意向があり、ファンの皆様には試合後にお別れをする場を設けることとなりました。
久保山選手は玄人が好む、キラッと光るものを持っている選手でした。9年間、様々なご活躍をされてきましたが、特に思い出深いのは、エスパルスが初めてステージ優勝した1999年と天皇杯での優勝。フォワードとして大活躍をしてくれました。フリューゲルス時代にも天皇杯で優勝しており、そのときの対戦相手はエスパルスでしたが、貴重なゴールを決めていたことが思い起こされます。要所でキチっと仕事のできる、そういう選手ではなかったかと思います。
31歳という若さで、ご本人もまだまだ現役でという想いもあったかとは思います。しかし、ここ数年は脚のケガとの戦いでもあり、その中でよく頑張ってくれたと感謝しております。余力を残した中で引退したいというご意向もありましたので、今後はその余力を後進の指導に活かして欲しいとクラブからはお話をさせていただいております。
私もファンの一人として、今後のご活躍を祈念しています。


●久保山由清選手 挨拶
早川社長はじめクラブの方々、メディアの方々には、本日このような場を設けていただきありがとうございます。色々と考え悩みましたが、13年間のプロ生活にピリオドを打つことを決断いたしました。この決断が間違いではなかったと思えるような、第二のサッカー人生を歩んでいかなければいけないと思っています。これからも、よろしくお願いいたします。

【質疑応答】
─引退を決意した理由とその時期は?
現役にこだわるか辞めるかを悩み始めたのは1ヶ月ほど前からです。膝の状態がよくなかったですし、エスパルスの若手選手も活躍し台頭してきている中で、来年もエスパルスにいることが自分のためにならないのではないかと感じていました。それならば早く次の人生を歩んだほうがいいのでないかと思い、3日ほど前に決断しました。

─引退することについてどなたかと相談は?
色々な方に話を聞いていただきましたし、健太監督も親身になって考えてくださいました。本当に感謝しています。

─引退の意向を伝えたときの、ご家族の反応は?
嫁には、「本心は選手でやって欲しいけれど最後はあなたについていく」と、娘には、「もうケガしなくていいからよかったね」というようなことを言われました。

─膝のケガが思わしくなく、エスパルスではなかなか出番がない状況で、他のチームでプレーするという選択肢は?
選択肢としてはそれも一つだったと思いますが、僕みたいな選手がここで9年間やれたのは、エスパルスという環境だったからこそだと思っています。他のチームでプレーするのは自分の中では絶対にないと思っていました。

─プロ生活の中で印象深い試合は?
1999年の2ndステージ優勝が決まった試合、日産スタジアムでの横浜F・マリノス戦です。

─リーグ戦の出場試合数があと1試合で200試合でしたが?
自分は数字へのこだわりがありません。199試合で引退するのも自分らしくていいかなと思います。

─具体的に膝はどのような状態でしたか?
昨年の12月に手術をしましたが、復帰は今季の夏くらいまでかかってしまい、思うようにいかない状況が続いていました。夏以降に復帰をしましたが、ここ1ヶ月前ほど前からまた調子が悪くなり、1週間ほど前にまた手術をしたという状態でした。そのようになかなか思うようにできない状態で、来年はどうなんだろういう気持ちもあったので、膝のケガは引退を決断するにあたって重要でした。
ドクターと相談し、選手をやるにしろ指導者を目指すにしろ、しっかり治したほうがいいということで手術をしました。

─今後についてのプランは?
まだはっきり決まっていませんが、指導者として子どもたちを教えていくことができたら嬉しいです。今季はまだリーグ戦、天皇杯も残っていますので、早く復帰して一緒に戦えるよう頑張ります。

ニュース一覧

あなたにオススメのニュース