ようやく最初のステップを踏み出した。エスパルスは5日、ルヴァンカップ グループステージ仙台戦を4-1で圧勝。ついに今季公式戦ホーム初勝利となった。
試合は、仙台に先制される展開になったが、その5分後にコーナーキックの流れから福森直也が押し込んで同点。アディショナルタイムにも金子翔太のPKが決まり、前半のうちに試合をひっくり返した。さらに後半開始直後にディサロ燦シルヴァーノのゴールが決まると、終盤にも中山克広がダメ押しの4点目を決めた。
「リーグ戦とカップ戦は違うが、全てはつながっていると思う。ホームで勝てていないというプレッシャーから解き放たれて、よりポジティブにこれからの戦いに向かっていくことができる」
と指揮官が言うように、ここからは余計な力が入らずに戦うことができるだろう。この勢いを持って今節に臨むことになる。
対する横浜FCの直近の試合はルヴァンカップ グループステージ湘南戦。平岡大陽のミドルシュートで先制されるが、クレーベの豪快ヘッドが決まりドロー。Cグループ首位をキープしている。カップ戦の好調とは裏腹に、リーグでは現在最下位となっている。今季12試合を終えて2勝10分と未だ未勝利。総得点はリーグ19位の7得点、総失点はリーグワワーストの35失点としている。
特にこの2試合は無得点で8失点と苦しい戦いが続いている。前節の鹿島戦は、12分に白崎凌兵に先制を許す苦しい流れ。前半アディショナルタイムにはPKを献上し、土居聖真のキックを六反勇治が一度はセーブしたものの、再び土居に詰められて追加点を許す。後半もコーナーキックか町田浩樹に決められて3失点。攻撃陣では、松尾佑介のミドルシュートがクロスバーに直撃するなど惜しい場面もあったがゴールが奪えなかった。
だからと言って簡単な相手ではない。横浜FCには昨季ホームで2-3と手痛い負けを喫している。先制され44分に金子のゴールで追いつくも、前半アディショナルタイムに勝ち越しゴールを許すという悪い流れ。50分には、松尾に右サイドをスピードでぶち抜かれてゴールを決めれると、後半アディショナルタイムに竹内涼のゴールで1点返すのがやっと。アウェイでは3-1と借りを返し、昨季は1勝1敗としている。
横浜FCは4月8日に下平隆宏監督を解任し、早川知伸監督が就任した。静岡県出身の早川監督は、清水商業高校でプレーしていた経歴もあり、監督として地元に戻ってくることになる。そのため、特に負けられないという気持ちも強いだろう。加えて六反、伊藤翔、カルフィン ヨンアピンといった過去エスパルスに在籍していた古巣対決となる選手の存在も脅威となる。
だとしても、この試合では必ず勝利が求められる。リーグ戦は、ここまで6試合勝利がない。「こどもの日」ではカップ戦ホーム初勝利を挙げた。次は「母の日」でリーグ戦ホーム初勝利を目指す。
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