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アフシン ゴトビ監督就任会見について

 本日行なわれました『アフシン ゴトビ監督就任会見』の際のコメントは以下の通りです。


◆代表取締役社長、竹内康人

皆さんご存知のようにアジアカップでイラン代表監督として準々決勝の韓国戦を戦って、時差の関係はありますが、24日の未明に日本へ向かったということでした。昨日の夕方、関西空港に到着して、そのまま静岡に入ってくれました。本当にハードなスケジュールの中で、一日も休まずに日本に来てくれたことは、このエスパルスの監督という仕事に対して、本当に強い意志を持っておられ、我々も非常に頼もしく思っております。


◆アフシン ゴトビ監督

ここにいられて非常に幸せです。ここに来ることができ嬉しく思っています。Jリーグで働くという野望もここで叶いました。Jリーグはアジアでベストのリーグですし、世界の中でも非常にしっかりと組織されたリーグだと思います。清水エスパルスの組織、マネージメントに非常に良い印象を受けています。そして皆さんと一緒にアジア、日本のチャンピオンとなり、そしてアジアでのトップクラブになるということを共有していきたいと思います。私はクラブにとって必要な経験、そしてビジョンをこのクラブに持って来られると思っています。
昨日、長旅の後、静岡駅に着きました。何人かのファンの方が私の到着のためにお越しいただいたことに非常に感動しました。また昨日、ふたりのサポーターの方が花を持ってきてくれました。涙を見せながら感動していて、私にすごく歓迎の気持ちを見せてくれていました。そのときに私は、ここがホーム、自分の家なんだと思いました。すごく感動しましたし、彼らのためにもエキサイティングで素晴らしいサッカーをしたいと思いました。そして彼らが望んでいるトロフィーを持ってくることができればと思っています。
静岡はお茶とイチゴ街道のイチゴが有名だということを聞きました。それを実際に食べ、これが有名なものだと実感しました。そして、この静岡がサッカーで世界的に有名になっていければいいと思います。
ここに来ていただいて本当にありがとうございます。


【質疑応答】

Q.エスパルスの監督を引き受けるときに監督からクラブに対して何か要望したか。
A.自分個人としてはいろいろとリサーチをしました。このエリアが若い選手を発掘するのにすごくいい場所であることを知りました。そしてこのJリーグの中でも非常にいい位置にいるチームだということがわかりました。また、自分が明確にしたかったのはクラブがチャンピオンになりたいのか、ということ。私はチャンピオンになりたいクラブと仕事がしたかった。彼らと自分の情熱、ビジョンを分かち合えたときに、自分にとってここが正しいクラブだとわかりました。今からクラブのこと、選手のことを知って、その中で何か特別なものが必要だと思ったら、そのときにクラブが提供してくれると信じています。

Q.チーム作りについて、オファーをもらった当初とは変わってきているか。
A.クラブが監督を変えることで、新しい変化を与えることができる。強化のスタッフも自分のビジョンを知っているし、それに合わせてくれると信じています。もし何か私に必要なものがあればチームが対応してくれるということですし、ここで新しい変化があったことを私はハッピーに感じています。

Q.チャンピオンを目指すということだが、ある程度時間をかけて育てるのか、最初から結果を求めていくのか。
A.素晴らしい質問ですね(笑)。常にコーチングスタッフ、監督がチャレンジすることのひとつですから。私が代表監督の経験をした中で感じたのはファンはすぐに勝って欲しいと思っている。
チームをしっかりと組み立てていかなければならないし、学ぶことと勝つこと、ふたつのバランスをうまく組み合わせてやっていかなければならない。
私の哲学としては自分自身は学ぶべき立場であって学んでいかなければならない。自分自身も選手達も学んでいかねばならない。そして毎試合、毎回のトレーニングで選手たちが成長していければいいと思います。
勝つことは習慣的なことであるし、姿勢であると思う。そういうことを選手たちに植え付けて正しいものを出せればいいと思っている。自分自身はすごく魅力あるサッカーをしたいし、その中で勝って、常にチームをうまく鍛え上げていきたいと思っています。

Q.今シーズンの具体的な数字目標は。
A.今まで優勝に近いところまでいっても、実現できていなかった。今年はクラブとしてタイトルを取りたいということで私を招待してくれたと思いますし、清水で働いている皆さんと同じように、同じゴールを目指していきたいと思っています。

Q.現時点で特に印象を持っているエスパルスの選手は。
A.去年のエスパルスのDVDをいっぱい観ました。印象については今ここで言うのは、今年をまだ見ていない状況でフェアではないと思うので、あと数週間経てば印象をお伝えできると思います。

Q.日本のサッカースタイルの印象、理想のスタイルについて
A.日本のサッカーのテクニックについてはすばらしい印象を持っています。日本の選手はとてもサッカーに対して頭がいいし、日本のサッカーは非常に組織化されています。日本のサッカーに何かを持ってこられるとしたら、もっと自信を持たせること、ウィニングスピリット、そして自分の今までの経験を元に日本の選手の素晴らしいところを混ぜ合わせれば、素晴らしいものができると思います。
自分としてはテクノロジー、つまり映像をいろいろと使って選手たちに教えていきます。また日本語を覚えたいというのもあります。そして、そうすることができればコミュニケーションの問題も、選手・スタッフ・私自身の間で解決することができると思います。すごく日本のサッカーにはいい印象を持っていますし、日本のサッカーは世界のトップ20に入れると思っています。
自分のビジョンというのは、組織が重要ですし、すべての選手がどこからでも守ることができ、どこからでも攻められる、そういった組織が重要です。
サッカーというのはすべて、ファンのためにあるスポーツだと思いますし、その中で魅力的でエキサイティングなサッカーをしていきたいと思います。
すべてのファンは勝者を求めていると思いますし、清水エスパルスは勝者になるべきだと思います。

Q.監督として、どういったタイプか。
A.それは数ヶ月間見て、判断していただければと思います。
やはり自分の基礎はしっかりとしたビジョン、プランを持つこと、そして自分を信じること、周りを信じること、そしてハードワークが必要だということ。その中でカリスマ的であるべきだし、正しいリーダーであるべき。その中で正しい選択を行うことが必要だと思います。
今まで3つの違う国のナショナルチームで仕事をしていましたし、3つの違うリーグで仕事をしていたこともあります。そういった中でも自分自身を出せていたと思います。

Q.名将と言われる人々と共に経験を積んできた中で、学んできたことは何か。
A.自分自身の経験ですが、若いうちに自分の情熱を向けるものが何か、なぜ情熱を持つことができるのかをわかることが重要だと思います。自分自身、サッカーが自分の中の情熱だ、自分が愛するものだとわかったのがラッキーでした。
14歳のときからアメリカで若い選手を教えてきました。その時からサッカーの基本的なこと、コーチングの基本を学んできました。

自身の生涯の中で、アメリカ代表監督をやられたスティーブ・サンプソン氏やメキシコのボラ・ミルティノビッチ氏、フース・ヒディング氏、ピム・ファーベク氏などと出会う中で、彼らのいい面、違ったものをいろいろと見てきました。
その中で皆さんが持っている違った能力、違ったビジョンを見ることによって、いろいろと学ぶことができました。
サッカーというのは簡単なゲームで、ボールがひとつ、選手が22人、ゴールがふたつあるだけです。そして、違いは優先順位があることだけ。ヒディング氏からいいことを学んだのは周りの人をマネージする力です。そしてすべてを見る、全てのことを感じる、正しいタイミングで正しい判断をすることができる、カリスマ性を感じさせる。そうすることによって周りの人に自信が付いてくる。いい雰囲気ができていましたし、その中で、いい自信をつけてこられたと思っています。私のサッカーのキャリアの中では97年に、映像技術がサッカーコーチングの中に入ってきました。そして選手とコーチングスタッフのコミュニケーションが映像を使うことによって円滑に進むようになった。
ヒディング氏は私がそのことに世界でも優れているということがわかっていたので、2002年に韓国代表チームに呼びました。
韓国選手たちとコミュニケーションをとる中で映像を使い、うまくコミュニケーションをとっていました。そのため、私は選手と監督の架け橋となっていました。私は常にサッカーコーチをしてきましたが、韓国代表スタッフの間はコーチングとは別のことをやっていました。

Q.静岡のイチゴを食べたと聞きましたが、いつどこで食べたのですか。
A.昨日の夜、静岡の小さなレストランで緑茶を飲んだのですが、それが今までで一番美味しかったと思いました。また、私はカリフォルニアに住んでいたことがあり、カリフォルニアはストロベリーがすごく美味しいところなのですが、今朝食べたストロベリーがすごくフレッシュで、カリフォルニアにいるのでは、と思うほどジューシーでとても美味しかったです。海もありますし、山もありますし、非常にいい気候ということで、自分が日本のカリフォルニアにいるのではないかと思います。

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