デフキッズサッカー教室
日付:8月27日(土)
会場:富士市立高校グラウンド
対象:聴覚障がい児3歳児~6年生
8月27日(土)富士市立高校グラウンドにて、デフ(聴覚障がい)キッズサッカー教室を行いました。
猛暑の中、5名の子どもたちと17名のボランティア高校生に参加いただきました。
今回は、実際にデフの日本代表としてプレーされている高橋遥佳選手がサッカー教室にスペシャルゲストとして参加してくださいました。
いつもはアンパンコーチによるイベントレポートですが、今回は、遥佳選手のサッカー仲間である、リエコーチ(清水エリアコーチ田邊)がレポートさせていただきます!
最初に行ったのは、鬼ごっこゲーム!コーンを安全地帯にした鬼ごっこを行いました。
困っている子に、「ここ安全だよ!」と声を掛け、友達を助ける姿には驚かされました。
ボールフィーリングでも、コーチや高校生の真似をして一生懸命にチャレンジする姿勢が光っていましたね!
コピードリブルでは、先頭の子が後ろの選手がついてきているかをしっかり確認するなど、皆が楽しめるよう配慮をしながら楽しくドリブルを行っている姿が印象的でした。
最後のゲームでは、高校生や遥佳選手が上手くサポートに入り、なかなかボールに触れなかった子も、最後には「点を決められた!!」と喜ぶ姿が見られました。
とびっきりの笑顔で私たちに喜びを伝えに来る子どもたちの姿に、私たちコーチ陣も大変嬉しくなりました。
私がデフサッカーを知ったのは高校3年生でした。
ある日、当時私が通っていた桐陽高校に、自ら練習参加を申し込みに、高校1年生の高橋遥佳選手が来たのです。
高校生の私が感じた、遥佳選手の第一印象はパワフルで勇気がある選手だな!でした。
そして、遥佳選手のことを、耳は聞こえないかもしれないが、サッカーが大好きな、一緒にサッカーをする大切な仲間だと思っていました。だから、当たり前のように、「仲間だね!頑張ろうね!」と声を掛けていました。
しかし、遥佳選手は「その言葉が勇気をくれた」と言います。
私も、その言葉で頑張れていると言われたときには、胸が熱くなりました。
改めて、遥佳選手は自慢の仲間だと、何年もたった今でも、自信を持って言い切れます。
そして、私自身が、プレイヤーから指導者となった今、何気ない一言で、人に勇気を与えることができる、『言葉』の持つ力の大きさを強く感じています。
どんな障がいがあってもサッカーが好きな気持ちがあれば、一緒にプレーすれば、みんながサッカーファミリーです。
だからこそ、サッカーファミリーへのリスペクトを忘れずに、今後も活動してまいります。
デフサッカー教室にご参加いただいた皆さま、サポートいただいたボランティアの高校生の皆さま、そして高橋遥佳選手ありがとうございました。
アンパンコーチコメント
リエコーチからいろいろな思い出話を聞かせていただきました。今回の教室は、子どもたち以上に保護者の方々が遥佳選手との対話から感じるものが多かったように思いました。特に、子どもたちの将来について、遥佳選手の語りから、安心感を持たれた方が多いのではないでしょうか。また、リエコーチ自身も改めて感じ成長できた1日だったと感じました。このように人と人とのつながりは、いろいろな可能性を生み出します。
これからもエスパルスはいろいろな角度から共生社会を作っていきたいと考えていますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。