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【イベントレポート】ゴトビ監督・小野伸二選手・高原直泰選手、岩手県山田町訪問

荷物をバスから運び出す小野伸二選手ら。 ©︎︎︎S-PULSE

白熱のスコアレスドローとなったアウェイ・ベガルタ仙台戦翌日の7月14日(木)、ゴトビ監督とキャプテンの小野伸二選手、副キャプテンの高原直泰選手、ゴトビ監督夫人が、岩手県山田町を訪問しました。

朝早く仙台を出発し、新幹線で盛岡まで移動しました。盛岡からは、貸し切りバスで山田町まで片道2時間半の道のりとなりました。目的地の山田町までの道中ほとんどが、のどかな山間部の風景でしたが、山間部を抜け、海沿いの町に出ると、そこには地震と津波と火災の爪痕が色濃く残る風景が待っていました。

報道では目にしていた風景ではありましたが、実際に目の当たりすると言葉が出ませんでした。今回、同じ貸し切りバスで報道陣も同行しましたが、誰もが無言になり、シャッターを切る音だけが車内に響きました。改めて震災の恐ろしさ、被害の甚大さを実感するとともに、わずか4か月前までそこにはのどかで平和な日常があったかと思うと、本当に心が痛みました。


一行は先ず山田町役場を訪れ、沼崎喜一町長と岩船敏行教育長に面会し、ゴトビ監督とエスパルス選手会からの義援金(目録)を贈呈しました。

次に山田町立山田中学校を訪問。同校の体育館には山田中学校と山田高校のサッカー部の部員約50名の生徒が集まってくれていました。まずはゴトビ監督から全選手のサイン入りフラッグ10枚を贈呈しました。

ゴトビ監督あいさつ:
『この4か月、すごく苦しい生活をされてきたと思います。皆さまは我々が言葉では表せないようなことを経験されたと思います。皆さまは勇気があり、本当に勇敢に戦っている。それが世界の人々に元気を与えている。皆さまはひとりではない。皆さまのことを色々なところから人々が応援しています。皆さまはエスパルスファミリーです。我々が一緒だということを分かち合うために、小さなものですがプレゼントを持ってきました。このチームフラッグには選手全員のサインが書いてあります。これをプレゼントしたいと思います。』

続いて、小野伸二選手からメッセージ入りユニフォームを山田中・高のサッカー部に1枚づつプレゼントしました。

小野伸二選手あいさつ:
『こんにちは。僕らがみんなにできることは、本当に小さなことかも知れないけど、こうやってみんなと一緒にサッカーをやったりすることで少しでも皆さんの力になれればと思い、今日は来ました。僕も映像でしか見ることのなかった環境を今日、目の当たりにして、自分たちが本当に幸せな環境にいるということを実感したし、みんなに負けないように自分たちも頑張って行きたいと思います。ユニフォームにはひと言、「夢に向かって進もう!」と書いてあるのだけど、ゴトビ監督がすごく夢を持つことの素晴らしさを教えてくれるので、みんなも夢を持って1日1日を楽しく、そして強く生きて欲しいなと思い、この言葉を選びました。監督も言いましたが、「一人じゃない」ので僕らもみんなと一緒に戦っています。これからもみんなの気持ちを自分の背中に背負ってサッカーに取り組んでいきたいと思います。』

次に、高原直泰選手からサッカーボール計100個(4号球48個、5号球52個)をプレゼントしました。

高原直泰選手あいさつ:
『こんにちは。今日はサッカーを通して皆さんとこうやって会うことができて嬉しく思います。近い将来、今度はみんなとアウスタ日本平で会えるように、チームと僕が話をして、みんなをアウスタ日本平に連れて行きたいと思うのでちょっと楽しみにしていてください。今日は短い時間ですが楽しんで一緒にサッカーをしましょう。』

そして、ゴトビ監督夫人から、この日のために自らが制作した絵画がプレゼントされた。絵画に描かれた桜の木は復興へ向けた日本人の魂の象徴、二匹の滝を登っている鯉は勇気と忍耐力をイメージ、竹は曲がることがあっても決して折れることのない強さと回復力が表現されているとのことでした。


セレモニーが終わり、いよいよサッカーボールを使った交流が始まりました。まずは小野選手がリフティング披露し会場を沸かせ、続いた高原選手も照れながらも高度なリフティングを披露しました。その後は体育館をいっぱいに使って、山田中・高サッカー部の生徒ひとりずつ、小野選手、高原選手とパスを繋ぎ、最後はゴトビ監督からのリターンを受けてシュートするというゲームで一緒に汗を流しました。
そしてみんなで記念撮影。最後にはサッカー部以外の生徒さんも加わっての記念撮影となりました。

山田町社会福祉協議会の皆さま、山田町役場の皆さま、その他関係者の皆さま、山田中学校の皆さま、山田高サッカー部の皆さま、お手伝いいただいた皆さま、本当にありがとうございました。1日も早く復旧・復興がなされ、皆さまの生活が早く元通りになることをお祈り申し上げております。

>>>この模様はOrange-TV.jpでもO.Aしております。そちらの方も是非、ご覧ください。

義援金目録贈呈。沼崎喜一町長(左)とゴトビ監督(右)。 ©︎︎︎S-PULSE

沼崎町長と硬い握手を交わす小野伸二選手。 ©︎︎︎S-PULSE

チームフラッグを贈呈するゴトビ監督。 ©︎︎︎S-PULSE

ユニフォームを贈呈する小野伸二選手。 ©︎︎︎S-PULSE

サッカーボール100個の目録を贈呈する高原直泰選手。 ©︎︎︎S-PULSE

自作の絵画を贈呈するゴトビ監督夫人。 ©︎︎︎S-PULSE

桜と鯉と竹にはそれぞれ意味が込められている。 ©︎︎︎S-PULSE

リフティング披露で背中にボールを乗せる小野伸二選手。 ©︎︎︎S-PULSE

腿裏とふくらはぎでボールを挟むテクニックを見せた高原直泰選手。 ©︎︎︎S-PULSE

小野選手、高原選手とパスを繋ぎ、最後はゴトビ監督からのリターンを受けてシュートするゲーム。 ©︎︎︎S-PULSE

高原選手の日本代表ユニフォームを着てきてくれた生徒がゴールを決め、手厚い祝福。 ©︎︎︎S-PULSE

最後に皆さんと一緒に記念撮影。 ©︎︎︎S-PULSE

女子中学生から握手攻めにあう小野伸二選手 ©︎︎︎S-PULSE

生徒との交流を終えて素敵な笑顔を見せる高原直泰選手。 ©︎︎︎S-PULSE

山田町の風景1 ©︎︎︎S-PULSE

山田町の風景2 ©︎︎︎S-PULSE

山田町の風景3 ©︎︎︎S-PULSE

山田町の風景4 ©︎︎︎S-PULSE

山田町の風景5 ©︎︎︎S-PULSE

山田町の風景6 ©︎︎︎S-PULSE

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