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Jリーグヤマザキナビスコカップ決勝戦の前哨戦としても、リーグ優勝とACL出場への望みをつなぐためにも、絶対に勝利がほしいアウェイの鹿島戦。2試合続けて戦うことの難しさもあるが、
「われわれとしては、次の試合(今節)にエネルギーと集中力のすべてを注ぐだけ」(ゴトビ監督)
というスタンスで試合に臨む。
ただし、アウェイで鹿島に勝つのは簡単ではない。エスパルスは、これまで鹿島スタジアムで6勝2分10敗という成績で、他チームに比べれば良い結果を残しているが、やはりホームでの鹿島は独特のしぶとさを持っている。
今季の鹿島は、リーグ戦では13位に低迷しているが、戦力的にはJ1有数の力を持ち、ヤマザキナビスコカップでは絶好調。決勝戦の相手となるエスパルスに対しては、最近の調子とは関係なく大きな力を発揮してくる可能性が高い。カウンターやセットプレーも伝統的な武器であるため、優位に試合を進めていたとしても、まったく気を許すことができない相手だ。
このところトップ下に定着している八反田康平は、
「相手のボランチが誰になるか分からないけど、とくに本田拓也選手あたりは球際でガッツリ来ると思うので、そこでいかに捕まらないように、動きながらパスを回せるかが大事」
と、鹿島の力を警戒する。元エスパルスの本田だけでなく、鹿島はチーム全体として球際の激しさがあるので、そこでボールを奪われてカウンターを食らうというパターンには警戒しなければならない。また、カウンターを受ける回数が多くなれば、やむなくファウルで止めなければいけない場面も多くなり、鹿島が得意とするセットプレーの回数も増えてしまう。
それでも、エスパルスとしては自分たちの戦い方を変えるつもりはない。エスパルスらしいパス回しをしながら、危険な形でボールを失わないということが重要になるわけだが、そのためにも、
「1人1人がしっかり動かないとパスコースも作れないし、ボールを支配できないと思う」(八反田)
という部分は大きなポイント。今後の戦いに向けてエスパルスの良さを発揮していく意味でも、ボールを持っていない選手たちがパスを受けるためにどれだけ質の高い動きができるかという点に注目したい。
エスパルスのチーム状況は、ヨン ア ピンの腰の状態が少し心配だが、河井陽介が出場停止から復帰し、特別指定選手の筑波大・瀬沼優司もチームに合流して、この試合に出場可能。ハードワークしてボールを支配するという意味では、頼もしい選手が加わっている。ただし、押し気味に試合を進めたとしても、ゴール前の鹿島の壁を崩して点を取るというもう1つのハードルがある。そのためには、個人の突破や質の高いパス、シュートも求められてくる。
もちろん、来週のことを考えても失点を減らすことは重要だ。2試合連続でゴールを決め、攻守ともに好調な村松大輔は、
「試合への入りもすごく大事だし、1つひとつのミスをなくして、チームとして勢いをつけていきたい。絶対に無失点に抑えて勝ちたい」
と語る。
ゴトビ監督が言う通り、本当に攻守ともに高い集中力とエネルギーを出し切ることが、この難しい一戦に勝ちきるためには欠かせないだろう。
公式ケータイサイトでは、アフシン ゴトビ監督の前日コメントを公開!!
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2012 Jリーグディヴィジョン1 第30節
vs鹿島アントラーズ
10月27日(土)17:00キックオフ
@県立カシマサッカースタジアム
テレビ/ラジオ中継
スカパー!(Ch.800)、スカパー!プレミアムサービス(Ch.580)、スカパー標準画質(Ch.180)
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