©︎︎︎S-PULSE
いよいよ始まるゴトビ・エスパルス初の大舞台。16年ぶり2回目の優勝、11年ぶりのビッグタイトル獲得を目指すヤマザキナビスコカップ決勝戦の相手は、これまでJ最多のタイトルを誇る鹿島アントラーズ。ヤングエスパルスが乗り越えるべき壁としては、非常に象徴的な対戦相手と言える。
今季のリーグ戦では鹿島に2勝しており、先週はカシマスタジアムで10年ぶりの勝利を挙げた。ナビスコカップの予選では1-2で敗れたが、その試合は既に決勝トーナメント進出が決まっていたため、両チームとも大幅にメンバーを変更していたし、不可解なPKの判定もあった。よって、今のエスパルスには鹿島に対する苦手意識は一切ない。
ただ、こうした一発勝負の決勝戦では、まず普段の自分たちの力をしっかりと出せるかどうかが大きなポイントとなる。4年前のナビスコカップ決勝・大分戦では、エスパルスの選手たちが硬くなってしまい、本来の力を出し切れなかったという苦い記憶があるのに対して、昨年も同じ舞台に立って優勝を飾っている鹿島が硬くなることは期待できない。つまり、今回も平均年齢が23歳前後になるであろう若きエスパルスイレブンが、いかに緊張感をエネルギーに変え、いつも通りの自分たちらしいサッカーができるかどうかだ。
だが、その面であまり心配する必要はなさそうだ。
「高校選手権のときに国立が満員になった中でプレーをしたのは本当に気持ち良かったし、負けた悔しさとは別に、またこういう舞台に帰ってきたいなと思っていたので、決勝は本当に楽しみ」(村松大輔)
「2008年の決勝のときはジュニアユースのみんなと国立に観に行って、すごいコレオとかを見て興奮していたけど、4年後に自分がその舞台に立てるかもしれないのは、本当に楽しみ。今度は絶対に勝ちたい」(石毛秀樹)
と、誰に聞いても「楽しみ」、「待ちどおしい」、「早く試合がしたい」という声が多い。また、
「どうしても緊張感は高まると思うので、試合前にしっかり緊張感を高めておいて、本番で急にガチガチにならないように準備しておきたい」(林彰洋)
と対応策をしっかりと考えている選手もおり、頼もしい。
さらに、大前元紀や高木俊幸、河井陽介らは、これまでのプレーぶりを見ても、こうした大舞台で平然と大仕事をやってのけそうな雰囲気を漂わせている。
鹿島は、こうした大舞台での勝負強さがJの中でも群を抜いており、極めて難しい試合にはなるだろう。だが、エスパルスが自分たちの力を発揮できれば、互角以上の戦いはできるはず。となると、あとは守るべきところを守り、決めるべきところを決められるかどうかが最大のテーマとなる。その点でも、大前や高木の勝負強さは非常に頼もしいところだ。金 賢聖も前節で良い形でゴールを決め、調子を上げている。特別指定選手ながら既に2得点を決めている瀬沼優司が合流したこともも嬉しいニュースだ。
守備に関しては、ゴール前での粘り強さが増し、それが最後のアディショナルタイムまで衰えないところが最近の勝負強さの秘訣。その面でも大きな役割を果たしてきた杉山浩太が出場できないのは残念だが、
「体力では絶対うちが勝っている」(吉田豊)
という部分を生かして、最後まで全員で身体を張って守りきってくれるだろう。
また、こうした大一番で非常に重要なポイントとなるのがセットプレーだ。鹿島は伝統的にセットプレーが強く、前節でもCKから1点奪われており、歴史的にもエスパルスは痛い目に遇わされているいる。まずはセットプレーの守備でスキを見せないことも重要だ。 だが、最近のエスパルスはセットプレーから良い形で得点する場面が増えており、リーグ戦ではセットプレーで鹿島よりも多くのゴールを決めている。これまでとは逆に、エスパルスのほうがセットプレーで点を取って優位に立つことも大いに期待できる。
ゴトビ監督は、この決勝戦について
「この試合はファイナルというよりもスタート。今後エスパルスが多くの栄冠を勝ち獲っていく歴史の始まりにしたい」
と語る。ここで勝てば、まだまだ高い潜在能力を秘めたエスパルスの若き戦士たちが、大きな経験と自信を掴み、チームとしても大きな飛躍につながるだろう。
クラブ、サポーターが真に一体となって熱く戦い、共に新たな黄金時代の扉を開こうではないか!!
公式ケータイサイトでは、アフシン ゴトビ監督の前日コメントを公開!!
**********
2012 JリーグヤマザキナビスコカップFINAL
vs鹿島アントラーズ
11月3日(土祝)13:10キックオフ
@国立競技場
テレビ/ラジオ中継
フジテレビ系列にて全国生中継
フジテレビONE(録)/フジテレビNEXT(録)
ニッポン放送(生)
スカパー!(Ch.801/20:00~)、スカパー!プレミアムサービス(Ch.581/20:00~)
公式ケータイサイトでの『LIVEテキスト速報』でもお楽しみいただけます。
**********
●エスパルス公式ケータイサイトへのアクセス方法はこちら>>