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「2連敗していることもあるし、残り2試合で2勝しなければACLには絶対に届かないので、勝利しか見ていない。もう内容どうこうじゃなくて、ガムシャラにやって勝ちにいくだけ」(林彰洋)
その想いはどの選手も同じだろう。痛恨のホーム2連敗で順位を7位に落としてしまったエスパルスだが、まだACL出場権獲得の可能性が消えたわけではない。その望みをつなぐためにも、チームとして今季の成長ぶりを証明するためにも、残り2試合を連勝で締めくくることが選手たちの大きなモチベーションになっている。
ただし、川崎も決して簡単に勝てる相手ではない。特にここ2試合は浦和、新潟と難しい相手に連勝しており、勝点46の9位。前節で残留を確定しただけでなく、気がつけばエスパルスと勝点2差に迫ってきた。この試合に勝てば順位を逆転できるし、今季のホーム最終戦ということもあってモチベーションは非常に高いはずだ。また、こういう状況だからこそ、相手に合わせた戦い方で結果だけを求めるのではなく、自分たちのサッカーを貫くという意識がかなり高いだろう。
つまり、風間八宏監督が目指すポゼッションサッカーにこだわって、きっちりとパスを繋ごうとしてくるはずだが、それはエスパルスにとっては好都合な面もある。なぜなら
「うちらしくプレスをかけて、良いところでボールを奪ってからショートカウンターでチャンスを作っていければ、チームとして勢いがつく」(村松大輔)
からだ。最近の試合でエスパルスは、相手に引いて守りを固められて苦労しているだけに、川崎のように自分たちがポゼッションで上回りたいというチームの方がやりやすい面もあるだろう。ただし、そのプレスがはまらなければ元も子もない。前節のG大阪戦では
「プレスに行っても外されるという状況だったので、うちの良さが出せなかった」(河井陽介)
という部分が、劣勢の大きな原因のひとつだった。特に相手ボランチの遠藤保仁のところで、プレスに行っても簡単に外されたりパスをはたかれたり、さらにイヤな位置に縦パスを入れられたりしたため、守備でリズムを作ることができず、それが攻撃にも悪影響を与えていた。川崎には、その遠藤に近い存在である中村憲剛がいるため、
「憲剛さんをどう抑えるか、自分たちのプレスがはまるかが大きなポイント」
と村松も言う。川崎のパス回しvsエスパルスの前線からのプレスという対決は、この試合の大きな見どころになりそうだ。
そして、プレスが効いてショートカウンターの場面が増えれば、決定機も必然的に増えてくるはず。あとは、決めるべき選手が先制点を決めてくれれば、チームはさらに勢いづき、より有利に試合を進められるだろう。そのためには、チーム全体の高い共通意識と運動量が欠かせない。リーグ終盤で疲労はたまっているが、それに負けない選手たちのプライドと気持ちに強さを、アウェイの等々力で思い切り見せつけてほしい!
公式ケータイサイトでは、アフシン ゴトビ監督のコメントを公開!!
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2012 Jリーグディヴィジョン1 第33節
vs川崎フロンターレ
11月24日(土)17:30キックオフ
@等々力陸上競技場
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