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選手たちもファン・サポーターも待ち望んだ約1ヶ月半ぶりのホームゲーム。J1残留に向けて背水の陣で戦う大分トリニータをアイスタに迎える一戦は、連敗ストップがかかった大事な試合だ。
J1再開後のアウェイ2連戦では、名古屋に1-2、鹿島に1-3と連敗を喫してしまったエスパルス。これで黒星が2つ先行してしまったため、リーグ前半戦を五分の成績で折り返すには、今節と次節アウェイ柏戦に連勝するしかない。そのためにも、また、嫌な流れを変えるためにも、今節のホームでは絶対に勝利しなければならない。
結果には結び付かなかったが、ここ2戦の試合内容を見ても、やりたいサッカーがプレーできている時間が確実に増えている。特に水曜日の鹿島戦では、セットプレーから2点目を奪われるまでは、チームとして攻守に意図する戦いができていた。
「難しいアウェイの地でしっかりと攻撃し、試合をコントロールできていた。結果は出なかったが、ここ数週間、我々はチームとして発展している」
とゴトビ監督も内容を評価している。
その一方で、
「ボールをよく回し、相手(の守備)を拡げることができている時に、チャンスをしっかり決め切ることができなかった」(ゴトビ監督)
という課題は残る。鹿島はエスパルスのわずかなスキを突いてゴールを奪い、エスパルスはチャンスを決めきることができなかった。その差が、そのままスコアに表われた試合だった。
上述のとおり確実に進歩が見えているため、今節大分戦でもやろうとしているサッカーを変える必要は一切ない。自分たちのリズムで戦う時間をさらに増やし、決めるべきところを決め、集中を欠いた隙やミスからの失点をなくすだけだ。特に鹿島戦で先制点を決めた伊藤 翔が好調で、前線からの守備でも、攻撃のビルドアップでも良い働きを見せており、待望の今季初ゴールも決めて自信を深めている。伊藤自身はいつも
「自分が点を決めても、チームが勝てなければ意味はない。勝利につながるゴールを決めたい」
と語っており、そのために今節も献身的に自分の仕事をやり続けてくれるはずだ。
また、リーグ戦2試合目の出場となったルーキー六平光成も鹿島戦で随所に光るプレーを見せ、周囲からの信頼と自信を深めている。彼もゴールに絡むプレーを見せてくれそうな雰囲気を漂わせている選手の1人だ。さらに、10番の河井陽介も、ゴールへの意識を以前よりも高めており、彼らの視野の広さやアイデアを活かして崩しの形が良くなってきていることは間違いない。自分たちのリズムでサッカーができれば、チャンスは必ず作れるはずなので、それを決めきれるかどうかが、やはり勝敗を左右する最大の要素になるだろう。
一方、4年ぶりにアイスタで迎え撃つ大分は、ここまで1勝5分9敗(勝点8)の最下位と大苦戦している。ただ、ここ4試合は1勝2分1敗と結果を出しつつあり、攻撃する時間や回数も着実に増えてきている。システムは3-6-1で、1トップは長身の高松大樹。ワイドに開いた両翼から彼に送られるアーリークロスには要注意だ。また、チーム全体でハードワークして激しくプレスをかけてくるので、危険な位置でボールを失ってショートカウンターを食らうというのが、最も危険なパターンと言える。
従って、エスパルスとしては後方からのビルドアップ中の不用意なミスは絶対に避けたい。逆に言えば、落ち着いて確実にボールを前へ前へと運んで行くことができれば、自分たちのペースで試合を進めることができるはずだ。あとは、その中から誰がチャンスにゴールを決めるのかが楽しみなところ。
もちろん、大分もJ1残留のために猛烈なハードワークをしてくるだろうが、その部分でもアイスタで負けるわけにはいかない。
猛暑の中の連戦で選手たちは非常に苦しいだろう。だからこそ、サポーターからエネルギーをもらい、ホームアドバンテージを存分に活かして戦いたい前半戦最後のホームゲームだ。
公式モバイルサイトでは、選手と監督の前日コメントを公開!!
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2013 Jリーグディビジョン1 第16節
矢崎総業デー/富士山世界遺産登録記念マッチ
清水エスパルス vs 大分トリニータ
7月13日(土)18:00キックオフ
@IAIスタジアム日本平
<テレビ/ラジオ中継>
・スカパー!(Ch.243)、スカパー!プレミアムサービス(Ch.604)、スカパー標準画質(Ch.307)
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