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【金沢戦プレビュー】<br>天皇杯独特の難しさや5バックに対する難しさを乗り越え、成長中の力を証明せよ!

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エスパルスにとって今年の天皇杯2戦目は、ツエーゲン金沢との対戦。2回戦で戦った藤枝MYFCと同じJFLのチームで、同じく来年のJ3参入を目前にして大いに意気上がる相手だ。しかし、エスパルスにとっても天皇杯はタイトル獲得に向けて気合が入る戦い。終盤戦に向けてチーム状態が非常に良くなってきた中で、その力を証明し、12年ぶりのタイトル獲得とACL出場を手にしたい大会だ。


 もちろん、絶対にここで転げるわけにはいかない3回戦。「難しい試合になると思うけど、絶対に油断しないで、リーグ戦と変わらずに集中して戦うことが大事」という大前元紀の言葉が、この試合のポイントをすべて物語っている。地力ではエスパルスのほうが上回っていることは間違いないが、何が起こるかわからないのが天皇杯の恐さ。どこかに甘さや緩みが出てしまったら、足下をすくわれてしまう可能性は大いにある。

 

 対戦相手のツエーゲン金沢は、石川県金沢市を拠点とし、石川県全域をホームタウンとして戦っているJFL5位(10月上旬現在)のチーム。今年2月にJリーグ準加盟が承認されており、来年からJ3に加われば、石川県で初の正式なプロチームということになる。

 チーム名の「ツエーゲン (Zweigen)」は、ドイツ語で「2」を意味する“Zwei(ツヴァイ)”と「進む」を意味する“Gehen(ゲーン)”から「チームとサポーターが共に進んでいく」という意味を込めて作られた造語。また金沢弁の「強いんだっ!(つぇーげん!)」という意味も重ねられている。JFLに昇格した2010年には、元日本代表FW久保竜彦が加入して話題になり、エスパルスジュニアユース出身の赤星貴文も在籍したことがある。


 金沢の基本システムは3-6-1で、守るときは5バックになる形。つまり、エスパルスがやや攻撃に苦労しているタイプのチームだけに、攻めあぐねる時間が長くなればなるほど、相手のカウンターのチャンスが増えて苦しい戦いになるだろう。逆に早い時間に先制点を取れれば、金沢は前に出てくるしかなくなり、かなり戦いやすくなる。

 その意味では「5バックのチームに対しても、両サイドでうまくトライアングルを使ってチャンスが何回も作れるようになっている」(ゴトビ監督)という部分が、この試合最大の見せどころだ。そこで良い崩しから良い形でゴールを奪うことができれば、今後の戦いにもつながっていくだろう。

 

 また、セットプレーもエスパルスが攻守ともに上回れるはずの要素。2回戦でも齊藤俊秀が統率する藤枝MYFCの守備をなかなか崩せない中で、突破口を開いたのは大前の直接FKだった。今回もそこは大きなポイントになるだろう。さらに、2011年の天皇杯2回戦でプロデビューし、いきなり初ゴールを記録した竹内涼も、出番があれば大きな仕事をしてくれそうな予感は十分。「今は練習試合もたくさんやれて、コンディションが良くなってきているし、ゲームの中での判断がまた研ぎ澄まされている感触がある。それを本番で出していきたいし、貪欲にゴールを狙っていきたい」と本人も強い意欲を見せている。


 相手は失うものがなく、存分に自分たちの力を発揮できるのに対して、自分たちは逆に100%の力を出すのが簡単ではない試合。しかし、それを乗り越えてきっちりと結果を出すことが、後先のことに関係なく今のエスパルスにとっての最大の目標だ。

 

 

公式ケータイサイトでは、アフシンゴトビ監督の前日コメントを公開!!

 

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第93回 天皇杯 3回戦

清水エスパルス vs ツエーゲン金沢

10月14日(月祝)15:00キックオフ

@IAIスタジアム日本平

 

<テレビ/ラジオ中継>

・NHK BS‐1

 

公式ケータイサイトでの『LIVEテキスト速報』でもお楽しみいただけます。

 

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