昨日の午後とは打って変わって、風もなく、好天に恵まれた午前のトレーニング。前日90分プレーした選手たちはクールダウンを兼ねてジョギングや体幹トレーニングを行ない、そのあとはリフティング大会。優勝したのは大前元紀。優勝のご褒美か？長沢駿におんぶしてもらっている姿が微笑ましかった。

試合出場時間が少ないメンバーとＧＫ陣は通常練習。ここには1本目の途中までしか出なかったコンディション調整中のノヴァコヴィッチや、前日短いながらも実戦復帰した平岡康裕らも加わり、クールダウン組とはコントラストが効いたピリピリムードが漂っていた。

フットサルコートサイズを２つ横に並べて作り、ゴールは各２つずつの状態で、横をフルコートサイズにしてのゲーム形式。その中でもそれぞれが関係深いポジションにいるため、厳しく要求する場面も見られた。ゴトビ監督も時折プレーを停め指示を出し、昨日の結果を経てレギュラー争いがさらに激化しそうな空気が出ている。

＜コッサコーチ率いるキーパー陣＞

昨日は相澤貴志が1本目に出場。途中からの出場となった櫛引政敏はＵ－２１日本代表にも選出されており、この2人のポジション争いにも注目が集まっているが、三浦雄也もルーキー高木和徹も元気いっぱい。コッサコーチの「ＯＫ！ ＢＯＹＳ！」という声が響くなか、別メニュートレーニングではシュート練習に織り交ぜる形でアジリティが組み込まれており、だいぶ負荷をかけたハードなトレーニングが行われている。

そこで今シーズンのメンバーについてコッサコーチは、「まず櫛引と高木和という若いキーパーが2人いますので、この2人にどれだけ良い経験をさせてあげられるかということを考えています。彼らはポテンシャルも高く、年代別代表にも選ばれています。1日1日成長できるように取り組んでいます。新加入の1人相澤は経験豊富ですが、ＪＦＬでまったく違うサッカーをやっていたはずです。エスパルスやＪ１のサッカーに慣れる必要があります。そして三浦雄也は昨シーズン怪我で出遅れたこともありますが、今シーズンはスタートからやれています。彼ら全員が少しでも成長できるようコーチングスタッフが一丸となって取り組んでいるところです」と語る。

コッサコーチは全員を同じレベルまで高め、誰を起用するか悩むほどに成長させたいと思っている。昨シーズン、若いＧＫ櫛引がレギュラーを掴んだことから、ルーキー高木和も、自らの可能性を信じ、積極的に声を出している。年代別代表に行く可能性や怪我などを考慮すれば、この4人が激しく切磋琢磨するのは悪いことではない。何度も何度もコッサコーチの蹴り出すボールに食らいつくＧＫ陣のレギュラー争いにも目が離せなくなりそうだ。

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