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新スタジアム建設の要望活動について

要望書を受け取る田辺信宏静岡市長 ©︎︎︎S-PULSE

本日、静岡市 田辺信宏市長に、『新スタジアム建設に関する要望書』を提出させていただきました。

現状、静岡市所有の静岡市清水日本平運動公園球技場『IAIスタジアム日本平』は、『Jリーグ クラブライセンス施設基準』において未充足項目が散見され、近い将来、ホームスタジアムとして開催が出来ず、クラブ存続も危ぶまれる状況となっております。

つきましては、本日、『Jリーグ クラブライセンス施設基準』を満たし、『まちの賑わい』、『更なるスポーツ文化の発展』に繋がる新スタジアム建設の要望をさせていただきました。

今後は、『エスパルスを未来永劫存続』させるために、静岡市をはじめ、ステークホルダーの皆様としっかり議論して参ります。

皆様のご理解、ご支援の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

株式会社エスパルス 代表取締役社長 竹内 康人


≪田辺信宏静岡市長コメント≫

竹内社長から熱意あるご要望と趣旨説明を伺いました。

ワールドカップの熱戦を毎日拝見しておりますと、国や地域の人々の心を一つにする力がスポーツにはあると強く感じています。

改めて清水エスパルスは、我々静岡市民の「心の公共財、共有財産」であると考えております。

今回お越しいただいた大榎ユース監督や齊藤アンバサダーの選手時代のプレーを見て、プロサッカー選手になりたいと夢と持った子供たちが多くいると思いますが、私たちもたくさんの子供たちに夢をもってもらい、育てていきたい思いは同じです。

今回のご要望は行政だけではなく、市民の代表であります市議会の皆さんとも相談し、市政の連携の中で検討していきたいと思います。


<要望書原文>

新スタジアム建設に関する要望書

 

静岡市長 田辺 信宏 様

拝啓 時下ますますご清祥の段、お喜び申し上げます。
平素は弊クラブに対しまして、多大なるご支援を賜り誠に有難うございます。

さて、清水エスパルスのホームスタジアムとして使用させていただいております貴市所有の静岡市清水日本平運動公園球技場「IAIスタジアム日本平」につきましては、平成5年のJリーグ加盟にあたり、バックスタンド等の大改修を実施していただき、今日まで使用させていただいております。

この間、スタジアム近隣住民の皆様、関係者の皆様のご理解の下、ホームゲームを無事開催できておりますことにつきましては、感謝の気持ちでいっぱいでございます。

クラブライセンス制度は、ドイツに端を発し、その後、世界的な広がりを見せ、2008年11月に「国際サッカー連盟」が導入したことを受け、アジアサッカー連盟でも2013年から導入されました。これを受け、Jリーグも、2013シーズンより、日本サッカーのさらなる水準の向上や安全で充実した機能を備え、サービスの行き届いた観戦環境の整備等を目的に、競技、施設、財務などの基準を示した「Jリーグクラブライセンス制度」の運用が開始されました。

これにより、Jクラブは、各基準の達成を求められ、未達成時の制裁として、罰金やJリーグライセンスの保留・取消し、下位ディビジョンへの降格などの厳しい制裁規定も盛り込まれました。

現在、IAIスタジアム日本平は、施設基準に示される「観客席すべてに屋根をかけること」や「洋式トイレ」などにおいて、基準を満たしておらず、今後、この状況を回避できなければ、結果として、クラブの廃止につながる厳しい状況にあります。

このことは、我々同様に他のJクラブにおいても切実な問題となっており、ここ数年の間に全国各地で新スタジアムの建設または大規模改修計画の機運が高まり、既に工事着手されている地域もございます。

また、Jリーグチェアマンは、「J1の全クラブは駅前にスタジアムがあり、お客さんが毎週、試合を楽しめる環境を整える準備を進めたい」「人が集い、ふるさとへの帰属意識を高める“劇場”がスタジアム」との考えを示しています。

つきましては、少子高齢化が今後更に進む中、お子様からお年寄りまで、女性も男性も、全ての皆様が来場していただけるよう、また、市内はもとより、市外・県外からも人を呼び込むためにも、鉄道等の交通アクセスが良く、老若男女が楽しめ、安心して観戦できる新スタジアムの早期実現を本日ここに要望させていただきます。

新スタジアムは、『サッカーのまち静岡』の象徴(シンボル)となり、更にはスタジアムを起点に『まちの賑わい』が生まれ、その賑わいが施設周辺に留まらず、本市はもとより、静岡県の経済の活性化に繋がるとともにスポーツをはじめとする文化水準の向上に大きな役割を果たし、必ずや『世界水準の国際都市 静岡』の実現に寄与するものと確信しています。

最後に、弊クラブは、皆様のご支援を賜りながら今シーズンで創設22年目を迎えております。静岡市唯一のプロスポーツチームである清水エスパルスは、地域のシンボルとして、サッカーを通じて多くの人々と感動をわかちあい、地域スポーツ文化の発展に寄与しております。そして、地域経済の活性化、市民の皆様の文化水準の向上に、今後も、大いに存在感を発揮して参りたいと存じます。

今後50年、100年、さらにはその先まで未来永劫、『ホームタウン静岡市』で『市民の誇り』となる存在となり続け、『エスパルスのあるまち 静岡市に生まれ、育ち、生活して良かった』と思え、『住む人が誇りを持ち、訪れる人が憧れを持ってくれるまちづくり』をクラブの使命とし、誠心誠意、努力して参ります。

是非とも『世界に誇れる、憧れる静岡のスタジアム』が実現できますよう、ご支援、ご協力の程宜しくお願い申し上げます。

敬具

<目指すべく新スタジアム>

1.清水エスパルスを未来永劫存続させるため、Jリーグ クラブライセンス制度

『施設基準(スタジアム)』を充たすスタジアムであること

2.少子高齢化社会に対応し、老若男女、全ての人が来場しやすい、アクセス良好で、安心安全なスタジアムであること

3.まちづくり、まちの賑わい、まちのシンボルとなり、『静岡が元気になる!』世界水準のスタジアムであること

以上

  

平成26年7月2日

株式会社エスパルス

代表取締役社長 竹内 康人

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