NEWSニュース

【FC東京戦プレビュー】~救世主がエスパルスを後半戦の覇者へと導く~

©︎︎︎S-PULSE

前節、柏戦はまさにエスパルスのゲームだった。前半から相手がボールを持っても、工藤壮人、レアンドロの2トップには何もさせない。この日は、チーム全体として少し重心を後ろに下げていた。ヤコヴィッチ、平岡康裕、杉山浩太、吉田豊のDF4人と本田拓也、河井陽介、六平光成のMF3人の距離感は抜群で、柏の攻撃が次々と清水の網にかかってくる。そして、本田が前線にボールを配給し、ショートカウンターが決まる。

1点目は相手DFに大前元紀が猛然とプレッシャーをかけてパスミスを誘い、連動していた河井がボールをカットしたところから始まった。そこからカウンターが始まり、大前の右足アウトサイドで蹴ったクロスに、ノヴァコヴィッチがGKの頭上を越える技ありループシュートで先制。
後半に入ってからも大前のハイプレスが牙をむき、相手DFのボールを奪うと、ゴール前に走り込むノヴァコヴィッチにパス。一度は相手GKにセーブされるも、相手DFがクリアしきれずオウンゴールで追加点。さらに、高木俊幸のCKから平岡が相手GKの前で、ヘッドで合わせ3点目。
終わってみれば、守備陣は相手の攻撃をシュート3本に抑え、攻撃では第8節徳島戦以来の複数得点。リーグ8試合ぶりの勝利は快勝となった。

今節の相手、FC東京は今もっとも勢いのあるチームの一つ。前節の仙台戦は後半から河野広貴、武藤嘉紀、平山相太と、攻撃陣がきっちりと結果を出して勝利し、これで現在リーグ5戦負け無し。また、FC東京は29日にアタランタ(イタリア)から、U-21代表に選出されたこともあるDFのカニーニを獲得するなど盤石の体制を敷いている。

今季FC東京とは第4節で対戦。前半5分に長沢駿のゴールで先制したものの、前半終了間際に河野に決められ同点とされた。その悪い流れを引き戻せず、57分にFKから森重真人が豪快なヘッドで逆転、82分には交代で入った平山にダメ押し点を決められ、敗れてしまった。

しかし、過去の対戦はもはや関係ない。エスパルスは違うチームに変わりつつある。

エスパルスは30日、大榎克己の新監督就任を発表。新監督は「俺のロボットは要らない」と選手たちに自主性を促し、さらに「サッカーを楽しんで欲しい」と伝えた。

練習2日目から、大榎監督は動いた。初日は内田ヘッドコーチが指揮をとり、適時アドバイスを送る程度だったが、2日目の練習からは、まずミーティングで対戦相手の映像でイメージを膨らませ、その後11対11の紅白戦で実践をするという、この短い時間を効率的に使っている。紅白戦では、大榎監督が気になったところでプレーを止め、すぐに問題点を解決。
その中でDFの動きが特に気になったようで、
「前節の柏戦を観てもラインがデコボコになっていて、ルーズだった」(大榎監督)
と指摘。紅白戦後にはDFを集め、しっかりと修正をしていた。

練習時間が2時間と、これまでより、かなり長くなったにも関わらず、選手たちの表情にも充実感が漂っている。前節の久しぶりの勝利から自信をとり戻したことに加え、監督交代という「ショック療法」によって、またさらにチーム力を伸ばして行けるか。

後半戦のスタートとなる試合で、ゴトビ前監督の3年半を台無しにしないため、また大榎監督に初勝利を届けるためにも、自信を取り戻した選手たちに期待したい!




 公式ケータイサイトでは、大榎克己監督と選手のコメントを公開!!

**********

2014Jリーグ ディヴィジョン1 第18節 
8月2日(土)18:30キックオフ
FC東京 vs  清水エスパルス @味の素スタジアム
<テレビ/ラジオ中継> ・スカパー!(ch.100) ・スカパー!プレミアムサービス(ch.599)
公式ケータイサイトでの『LIVEテキスト速報』でもお楽しみいただけます。

**********

●エスパルス公式ケータイサイトへのアクセス方法はこちら>>

ニュース一覧

あなたにオススメのニュース